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全力で挑んだからこそ、見えるものもある。(リーグ第34節・北海道コンサドーレ札幌戦:2-1)


 札幌ドームでの北海道コンサドーレ札幌戦は2対1。

 2019年最後の試合を勝利で飾り、シーズンの幕が閉じました。ピッチ上ではいろんなポイントがありましたが、最後はみんな泥臭く、身体を張って札幌の猛攻をしのぎましたね。チャンピオンチームの選手たちが見せた「それぞれの意地」だったのかもしれません。そんな戦いぶりに関して、キャプテンの小林悠はこう評しています。

「今までは苦しい試合で勝って優勝してきたなと思うような試合だった。シーズン通してこういう試合をもっと増やせることができれば、上に行けたんじゃないかなと思う」

前節の敗戦から、どんな戦いをするのか。ピッチに立つ選手たちの姿勢の部分に注目していましたが、大事なものを思い出した戦い方を見せてくれたのではないでしょうか。

そういう要素も含めて、試合を振り返りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「3バックが引き出されたサイドの背後はチャンスになると思っていました」(小林悠)、「一人一人が相手を見てプレーできた中で、崩すことができた」(脇坂泰斗)。最初から狙っていたサイドの裏と、相手を見ながら人数をかけた縦の崩し。試合開始43秒で決めた鮮やかな一撃を生んだもの。

2.「気持ちよかったですね。(天皇杯の)岡山戦でもああいう感じで決めたんですけど、(なぜか得点が)取り消されたので(苦笑)」(脇坂泰斗)。GKク・ソンユンをあざ笑うかのように逆を突いて決めた絶妙なFK。そして、さらなる高みにいくために。脇坂泰斗に備わってきた、ある必須な要素とは?

3.「ああいうところは絶対に負けたくないところだし、一発でかわされると一気に失点してしまうので」(車屋紳太郎)、「ズレるところが出てしまってやられてしまった場面もありましたが、最後はソンさん(ソンリョン)だったりとか、みんな身体を張って守るシーンがあった。そこは大事だったと思う」(山村和也)、「ディフェンスも最後のところで身体を張ってくれたので、こうやって勝ってきたんだなと思いました」(小林悠)。想定内でも想定外でもあったカウンター合戦。その展開で選手たちが見せた「それぞれの意地」。

4.序盤の試行錯誤と夏場に漂った停滞感と終盤に見出した打開策。全力で挑んだからこそ、見えたものもある。そして、来季に向けた展望。

5.最後に。

以上、5つのポイントで全部で約11000文字です。シーズンラストマッチだったので、総括的なことも語っております。ぜひ読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第34節・北海道コンサドーレ札幌戦)

では、今季のラストレビュー、スタート!

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