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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第3節・横浜F・マリノス戦)

 3月10日は日産スタジアムで横浜F・マリノス戦です。神奈川ダービーですね。

 チームはミッドウィークに中国でのACL・上海上港戦を戦い終えたばかりです。この試合までは中三日ありましたが、チームは木曜日に帰国し、翌日の金曜日はリカバー中心でコンディションの回復を最優先させています。そしてマリノス戦に向けたチーム練習を試合前日の土曜日に行いました。

チャンピオンチームならではのタイトさですが、泣き言を言う選手はいませんし、チームとしても、この過密日程を当然のこととして受け止めています。谷口彰悟が言います。

「疲れているのはもちろんあります。でも、開き直りではないけど、そこでどれだけ覚悟を持ってやるかだと思います」

ちなみに谷口は、もしこの試合に出場すれば、J1リーグ連続152試合出場達成となり、フィールドプレイヤーでは浦和の阿部勇樹と並ぶ歴代2位にランクインします。そんなピッチに立ち続けてきた鉄人が言う「覚悟」には、彼ならではの説得力があります。

では、チームはどんな覚悟を持って神奈川ダービーに臨むのか。語っていきたいと思います。

今回のラインナップはこちらです。

1.「リーグ戦に関していえば、勝っていないですけど、負けてもないので」(鬼木達監督)。ACLとの過密日程が続く中で臨む、総力戦の神奈川ダービー。

2.「調子がいいチームがそこ(のスタイル)を曲げることもないかなという予想はあります」(大島僚太)、「(ボールを)持つ時間はどっちも出てくる。当たり前ですけど、ボールは一つしかないので」(中村憲剛)。横浜F・マリノスを上回るために必要な「二つの強さ」とは?

3.「マークの受け渡しと、相手がどこを狙っているのか。それを把握しないと後手を踏んでしまう」(車屋紳太郎)。「ウィングのコースを切りながら、中でやらすのか。外に出させて挟みに行くのか。そこを立ち位置でうまくはめることができればと思います」(登里享平)。鍵を握るサイドの攻防戦。短い準備期間で施した、横浜F・マリノス対策の鬼木流エッセンスとは?

4.攻撃の狙いは、ハイラインの背後ではなく、畠中槙之輔とチアゴ・マルチンスのCBコンビ攻略にあり。2トップを起用する本当の狙いを探る。

以上、4つのポイントで約8000文字です。試合に向けたチームの狙いを含めて考察してますので、ぜひ読んでみてください。

なお、前節・鹿島戦のレビューはこちらです。→後半の等々力に漂った、いつものアタッキングサッカー。大事なのは、仕留め切れなかった現実から目をそらさず、これを乗り越えていくという覚悟。(リーグ第2節・鹿島アントラーズ戦:1-1)

では、スタート!

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