小さなマギーニョの大きな仕事。諦めなかったチームの意思と、それを生み出した等々力の熱。そして劇的勝利の翌日に、怪我と向き合う中村憲剛が語ったこと。(リーグ第30節・サンフレッチェ広島戦:2-1)
等々力競技場でのサンフレッチェ広島戦は2-1で勝利。
いつになく苦しい試合でした。Optaによれば、この試合のボール保持は35パーセントだったそうです。
しかし、それでも勝ちました。試合後、阿部浩之が言います。
「守備で難しい時間が続いたが、みんな割り切ってやれていた。その時間が長すぎたけど、これからも、ああいう守らなくてはいけない時に守れるチカラが必要になる。そういう意味では良い経験ができたと思う」
あらためて試合を見直してみると、いくつかのポイントがあった試合でもありました。そこにフォーカスしながら、今回はレビューをまとめております。
ラインナップはこちらです。
1.「もともとミドルを打つタイプというか、入ると思って打つタイプではないですけど、ブラジル戦で決めてから考えが変わった」(田中碧)。ミドルシュートで大事なこととは何なのか。そして田中碧に生まれ始めている、サッカー観の変化とは?
2.「自分のところで、二度追いとかするようにしてました」(脇坂泰斗)、「前半はマギーニョの周りで相手が人数をかけてきて、あそこで三角形を作られて、少し足りない状況が出てしまった。そこももっとうまく対応出来れば良かった」(山村和也)。柏好文と森島司のユニットに狙われ続けた前半の右サイド。それでも無失点で耐えたワケ。
3.「(ロングボールは)僕たちの仕事なので、そこで負けないように仕事ができて良かった」(山村和也)、「ヤマくん(山村和也)は高さがあって、相手の後半の高さに対する攻撃には安心感があった」(奈良竜樹)。鬼神の如くハイボールを弾き返し続けた、後半の山村和也。今季のチームにもたらした、これまでとは違うエッセンスとは?
4.「追いつかれた後は勝ちに行くという意思があった。それでマギーニョのゴールも生まれたし、一つになっているなと感じた」(小林悠)、「チームメートの目は死んでいなかった。あそこからまた行くぞという雰囲気をサポーターの皆さんも出してくれた」(奈良竜樹)、「崩されていたわけではないので、すぐに取り返そうという気持ちはみんなあった」(脇坂泰斗)。小さなマギーニョの大きな仕事。諦めなかったチームの意思と、それを生み出した等々力の熱。
5.「この怪我を乗り越えた時に、サッカー人生で経験することをほぼコンプリートしているんだろうなと。そうやってポジティブに考えたい」(中村憲剛)。劇的勝利の翌日に、怪我と向き合う中村憲剛が語ったこと。
以上、5つのポイントで全部で約12000文字です。試合翌日の後日談もあります。ぜひ読んでみてください。
なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第30節・サンフレッチェ広島戦)
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では、レビュースタート!
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