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コンビニから水着の表紙をなくさなくても済む方法

私がコンビニにある少年誌の表紙に水着のグラビアが載ることに対して反対している理由。

まず、反対というのはちょっと違う。私はいいと思うが、このままの社会だと反対せざるを得ないな、と思っている。今なら反対しなくても済む世の中に変えることはできるんじゃないかと思っている。

私が一番問題だと感じているのは、「コンビニという0歳から男女が継続的・日常的に使用する場所」で「いやだろうと好きだろうと何も感じなかろうと目にする」ということ。そしてその目にする問題のあるものとは、水着の女性ではなく「水着の女性を性的に楽しむ行為」だということ。

メッセージから受け取る当たり前

あなたは、男性が女性を性的に見ることは仕方ないと思っていませんか?
性的に見るのは仕方ないとして、それを相手に伝えてしまう、伝わるような行動をしてしまうことが失礼だし相手を不快にさせる可能性があるということを知っていますか?

多くの人が、「男性が女性を性的に見るのは当たり前だし仕方がないのだから女性が嫌でも我慢しろ」もしくは「嫌なわけがない」と思っているように感じられます。

そしてそれは、「コンビニという0歳から男女が継続的、日常的に使用する場所」で「いやだろうと好きだろうと何も感じなかろうと水着の女性を性的に楽しむ行為が肯定されているところを目にする」ということが関係がないと言えないのでは?と考えています。

まさかコンビニで当たり前に行われていて肯定されていることが、失礼にあたることだなんて思いもしないのでは?

グラビアをしている時も、それを明かさずに男性と接している時も、私のことなんて御構い無しに性的欲求をぶつけられることがとにかく多くあります。私を性的に楽しんでいることが伝えられることが数多くあります。

そしてそれが不快だと伝えると、グラビアをしているときは「水着になってるんだから仕方ない」、日常生活では「お前は女なんだから仕方ない」「俺は男なんだから仕方ない」と逆ギレします。私が不快だと言っているにもかかわらずです。「性的嫌がらせ」という認識ができないのだと思います。

心の中で性的に見ることと、それが相手に伝わった瞬間失礼だったり暴力になり得るということの違いがわからないようです。心の中で性的に見ることを止めるのは難しいし止める必要もないと思いますが、それを相手に知らせたり伝えたりぶつけたりすることまで自分の意思ではなく本能がそうさせていると勘違いしている人が多いのです。だから自分でコントロールできないと信じています。コントロールできていないのは性欲ではなく「人が嫌がることはしない」という、相手を尊重する意識です。

じゃあなぜそうなってしまうのか?男性は生まれた時からセクハラをしてしまう生き物なのでしょうか?そうじゃない。社会にたくさん、「女を性的に堂々と楽しんでもいいよコンテンツ」がありふれているからだと思います。それらが肯定されている、相手にとって失礼になりうることだというメッセージがないからだと。「女性を性的に楽しんでもいいよコンテンツ」が、フィクションだと思えないのだと思います。だってコンビニという公の場所でお金を払わなくても誰でも気軽に女性を性的に楽しんでもいいよコンテンツ=水着女性のグラビア表紙が置いてあり堂々と楽しんでいいんだもの。しかも小学生中学生が対象の少年誌。誰がそれを公の場でしてはいけないことだ!って思えるんだろう?って逆に思う。

お笑い芸人さんのテレビでの容姿いじりを見て小学生が真似し、いじめになってしまうように。
国会議員やトップが男性ばかりで女性が上に立つのはおかしいという認識が植え付けられてしまうように、ドラマやCMやアニメでいつもいつも女性は家で家事、男性は働きにという夫婦ばかり見ているとそれが夫婦の在り方だと勘違いしてしまうように。
世の中に溢れるフォーマルスタイルがパンプスばっかりだったから女は足が痛くてもパンプスを履かなければいけないと思わされていたように。

日常的に気軽に目にすることができるもののメッセージ性を、私たちはもっと考えた方が良いと思います。

コンビニはノンフィクション

コンビニで水着のグラビア女性の表紙を楽しむように、眺めるように、そこらへんにたくさんいる女性を同じように見る人がいます。同じように性的に見てそれを楽しむことが当然だという態度でいて、それに不快感を表されると怒って。そりゃ怒りますよね、グラビアの表紙は性的に楽しんでも怒ったりしませんから。大人しく楽しまれています。その表紙は写真であり、生身の女の子がそこに存在するわけではないから。

コンビニで水着のグラビア女性の表紙を楽しむように、眺めるように、女性にセクハラをする人が多くいます。女性がセクハラを訴えた時に、「仕方ない」という人がいます。女性を性的に楽しむことがセクハラにあたる可能性があると認識できない人がいます。「だってそれは、コンビニで日常的に行われているじゃない。なのになんで違う場所でするとセクハラになるの?女を性的に楽しむことは許されてるでしょ?」そう思ってしまっても仕方ないのかもしれません。

問題は水着を着ている女性ではありません。水着を着ている女性を堂々とコンビニという公の場で楽しんでもいいんですよというメッセージが継続的・日常的に送られているということです。

こうやって女性軽視に繋がっているんじゃないか、だったら女性の水着が表紙の少年誌はコンビニから排除しなければいけないの?

いや、私はそうしない方法があると思ってこの記事を書いています。

コンビニから水着の表紙をなくさなくても済む方法

コンビニから女性の水着が表紙の少年誌を排除しないで済む方法。それは、さっき言ったようなメッセージを送らなければいい、受け取らなければいいのだと思います。

要は、女性に対するセクハラを認識し、性的に見られることに不快感を感じる人がいることを理解し(感覚的にはわからなくても)、セクハラをなくし、女性を一方的に性的に見てそれを伝えることは失礼にあたるということを認識し(心の中はもちろんいい)、女性は男性を楽しませるために存在しているわけではないということを認識し、女性は自分と同じ一人の人間だということを知れば良いのだと思います。

そして、水着を着てグラビアの仕事をしている女性に対しての認識も直さなければいけません。
水着を着ている女性へセクハラをしてはいけないし、(SNSなどで性的欲求をぶつけることや、水着の仕事をしているんだから卑猥な言葉をかけられても嫌でも我慢しろとか言ったり)、水着の仕事をしていることを理由に不当な扱いをしたり差別をしたりしてはいけないし、(水着の仕事をしているんだからそういう扱いを受けても仕方ないとの発言など)、水着を着ている女性は一つの仕事としてしているということを理解し、仕事なので当然男女雇用均等法や労働法が適応されること、お給料だって正当に受け取ることができることを理解し、フィクションとして女性を性的に楽しむ場を作ってくれている職業であって感謝はしても見下すなどしてはいけないということを認識し、その場所でも本人が嫌がることはしてはいけない。

そして、それらのことが起きた時にグラビアアイドル・一般女性関係なく「露出してたからだ」「水着を着るような仕事をしてたからだ」「男に媚びるような行動をしたからだ」「あなたが誘ったんでしょ?」「魅力的だから仕方ないよ」などという言葉を浴びせずに加害者を批判するということを全力でしてください。水着で仕事をしている女性を見下したり差別をしないことは、セクハラや性犯罪にあった女性を責める風潮からの脱却へも繋がると思います。逆にグラビアアイドルがセクハラや性暴力にあうことを仕事のせいにするのは、性犯罪にあった被害者の服装や行動を責めることとも繋がっていると思います。それら全てなくなる、なくす方向にみんなが全力で努力する。

そうなれば、コンビニに女性の水着が表紙として置かれていても、大丈夫なんじゃないでしょうか。あれが当然のものではなく特別なものだと知っていれば、女性は自分が性的にジャッジされることに繋がっていると感じなくて済むでしょう。

コンビニの表紙の水着が嫌われるの、嫌じゃないですか?私は悲しいです。それを見るたびに女性が自分が性的にジャッジされることを思い出すのは、すごく悲しい。そんなこと思わせたくない。だったら、実際に女性が性的に一方的にジャッジされることがなくなればいいんです。あれと自分が繋がっていないよ、ということを社会が見せていけばいいんです。

殺人事件をテレビで見ても特に何も感じないのは、自分に殺人事件が起こるとは考えにくいからではないでしょうか。自分に起こったとしたらしっかりと裁いてくれるだろうと思えるし、まさか殺された方が悪いなんて言われない。テレビでも大体悪いこととして伝えられる。

だけど女性が性的に見られることは違います。実際にセクハラや性犯罪にあっている人が多すぎます。現在進行形です。グラビアの女性とお前は違うよwと他人に言われたって、実際に自分にも起きています。どこかから女性を堂々と性的に楽しむことは当然の権利だとメッセージを受け取った人からのセクハラや性犯罪に苦しんでいる人がいます。

成人誌はコンビニから消えました。私は共存できる手があったんじゃないか?と思います。表紙には犯罪や中出しなど女性に負担があるような言葉を一切使わないとか、女性向けの成人誌を作るとか、もっと暴力的な表現ばっかじゃなくてお互いが主体的に行うセックスを取り上げたエロ本とか。コンビニを使う人口の半分を占める女性の意見を聞いていれば、撤去しなくて済む方法があったんじゃないかな。

グラビアアイドルにとって少年誌の表紙は大きな夢。それを奪わないために、現実的に何ができるのか。グラビアアイドルの仕事を立派な仕事だというのならば、差別的な発言をやめてください、セクハラリプがあったらちゃんと批判してください、戦ってください。そうなればきっとみんなに優しい世の中になっていくはず。グラドルが見下されることもなく、嫌な思いをせずに仕事ができて、女性も嫌な思いをする人がいなくなる。グラビアアイドルを好きになる女性も今よりももっと増えるかもね。

あ、私が社会活動するにあたってヌードの写真を送りつけてくる人たちにも怒ってください。あれは完全に職業差別ですよね。AV女優も風俗もグラビアも立派な仕事だ!その人たちの仕事を奪おうとするのか!と声高に叫んでいる人たち、この私への職業差別こそキレなきゃいけないとこなんじゃないですか?立派な仕事してるのに私めっちゃひどい目にあってますよ。

皆さんの行動を期待しています。

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グラビア女優・石川優実です。 様々な形で、性や男女の違いについて表現しています。 100円から支援ができます。今後の活動費や私が幸せを感じるものや事に大切に使わせていただきます。

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グラビア女優です。性や男女の違いについて表現しています。映画・舞台・グラビア・文章など。

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