「星」の話。

このマガジンでは12星座の話を書いてきたわけですが、その続きをどうしよう、、と考えていたら3ヶ月ほども経ってしまいました。

星座の次は、「星」について書きたいな、と思っていたのですが、どんな切り口から書くのが喜んで頂けるか、ちょっと迷っておりました。

書き始めると、ややこしい「星占いのやり方」みたいなものから入りそうになるんですが、そういうのは、あんまり求められていないような気もするのですね。

「星」はつまり、夜空にキラキラしているアレ、更に言えば、太陽も地球も月もみんな「星」です。
星占いで使うのは、そのなかの「黄道12宮」つまり12星座(ここはちょっとややこしい補足が必要なのですが今は割愛します)、そして太陽系の惑星と、太陽と月です。

このうち、12星座については前回までに書いてきましたので、「太陽系の惑星と、太陽と月(と、細かく言えばもう惑星扱いしてもらってない冥王星)」、この、全部で10この星の話をしたいな、と思うのです。

「星の話なんか、よくわからんし、つまらん」という向きもあると思います。
ですが実は、この10この星、あなたの星座と関係があります。

12星座は、それぞれが「王様」のような星を持っています。
つまり、あなたの星座によって、「あなたの星」が決まるわけです。
「支配星(ルーラー)」という言い方をします。

あなたの星の持っている性質は、あなたの中にある性質と繋がっている、と考えることができます。
星占い的に言えば「あなたを支配する星」と言えると思います。
「支配されている」なんて、ちょっと怖い、と思えるかもしれませんが、「支配」というよりは、「旗振り役みたいに連れていってくれる星」とか「リーダーシップを取ってくれる星」「ガイド役の星」みたいに考えるほうが、合っているようにも思われます。

星座と星の割り当ては、以下の通りです。

太陽:獅子座
月:蟹座
水星:双子座、乙女座
金星:牡牛座、天秤座
火星:牡羊座、蠍座
木星:射手座、魚座
土星:山羊座、水瓶座
天王星:水瓶座
海王星:魚座
冥王星:蠍座

ダブっているのと、一星座に二個あるのとがあります。不公平だ、と思われるかもしれませんが、まあ、いろいろ事情があって、こんなことになっています。

以下の記事では、ひとつひとつの星を取り上げて書いていこうと思います。
その際、敢えて「支配星」の観点から、つまり「あなたの星」という切り口で書いてみようかなと思っています。

たとえば、水星の話は、「乙女座と双子座の人にとっての『自分の星』」の話、という具合です。

たとえば、ベンヤミンという哲学者は、「自分は土星の元に生まれた」と書いたそうです。彼が生まれたとき、天の一番高い場所に山羊座がありましたが、山羊座の支配星は土星なので、こういう言い方をしたのだろうと思います。

一般的な「自分の星座」は、星占い的には「生まれた時、太陽が位置していた星座」ということになります。もう少し詳しいことをご存じの方は、アセンダントのサインが「自分の星座」と認識していらっしゃるかもしれません。この場合、アセンダントの星座の支配星が「チャート・ルーラー(自分のホロスコープの支配星)」どちらも間違いではありません。ベンヤミンのように天頂を重視する人もいます。

星占いの考え方では、私たちひとりひとりの中に10この星が全て「ある」のです。ただ、その中でもリーダー格にあるもの、率先して動くものがあり、それを「自分のなかでの、支配的な星」と位置づけ、柱や軸のように考える、というのが「支配星」です。

ややこしいことは言わないと書いたのに、ややこしくなってきました(爆)このくらいにしておきます。

尚、もうひとつの「アセンダントの星座」いうのを知りたい、という皆様は、無料のホロスコープ計算サイトなどがwebにはたくさんありますので、お試しください。たとえばこのページで、「ハウス」の部分を「イコールハウス」にし、必要な情報をいれて計算しますと、ホロスコープの上に「ASC」というものが出てきます。これが、あなたのアセンダントです。
ホロスコープに描かれる色々な要素の意味、解釈、占いの結果を詳しく知りたい、という皆様は、是非「石井ゆかりの星読み」をお試し頂ければと思います!

では、以下、星の話をしていきます。

第一回は、水星からです。

(次回「水星の話 - 双子座と乙女座の星」は、2018年5月16日更新予定です。)