水瓶座、自由。

さきほど、2020年12月の空模様をアップしました。

そこで、水瓶座のハナシになったらいやに長くなってしまったので(よくあるパターン)、こちらに移しました。

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2020年12月、15日から22日の星の動きを考えますと、
まず、太陽・水星の山羊座入りは毎年恒例感のある動きで、
「毎年の時を刻む」かたちです。

それ以外の、水瓶座と射手座の星の動きは
どちらもそれぞれの「自由」を指し示しています。

射手座の自由はfreedomに近く、
水瓶座の自由はlibertyに近い、
と言えるかもしれません。
射手座はどこにでも行ける、思いのままにできる自由で、
水瓶座は闘って勝ち取られた自由、制限から解放された自由、
というイメージがあるのです。

このほどアメリカ大統領選で注目された
次期副大統領のカマラ・ハリス氏は、その演説で
故ジョン・ルイス下院議員の
「民主主義は状態ではなく、行動である」
という言葉を紹介しました。
このフレーズはいかにも水瓶座的だなと思いました。

水瓶座は天王星に支配されています。
天王星は革命の星です。
天王星的・水瓶座的革命とはつまり、
奪われた権利を取り戻す活動であり、
民主主義を成立させるための活動なのです。

「自由」は「孤独」と結びつけられることもあります。
でも、水瓶座の「自由」は、
友情と連帯のもとの「自由」です。
決して、孤独ではありません。

友情で結ばれた人々は、
それぞれが自由に行動することを保障されています。
縛られるのではない結びつき、
上下関係や支配関係にもとづく「組織」ではない連帯。
血縁や地縁は自由に選択できませんが、
どこに生きるか、何を考えるか、
誰と友情を結び、誰と共に生きるかは、
後天的に選択できます。
そんな「選べるもの」をここから、
私たちは模索していくのかもしれません。

ただ、「選べる」といっても、
これはフリーハンドのものではないのかもしれません。
というのも、
水瓶座も天秤座も、実は、
主体性を司る太陽が弱くなる星座なのです。
「客観」を重んじる世界で、
「主観」の太陽が弱まる
というのは、
大変分かりやすい話です。

選ぶ時には、選択肢が必要です。
でも、私たちはたいてい、
選択肢とは「出会う」しかありません。
偶然メニューに書かれているものの中から、
偶然出会えたわずかなものの中から、
時には選びたいモノがないのを辛く思いつつ
消去法で決めて行くこともあります。
「選択」もまた、
完全な自由意志ではままならぬものなのです。

そう考えると、
私たちにフリーハンドでつくることができるのは、
「選択の基準」なのかもしれません。
なにを「よし」とし、
なにを「なし」とするか。
その判断の基準こそが、
自分自身である程度以上に創造できることなのかもしれません。

この「基準」を作り上げるには
他者との交流と対話がとても重要です。
学ぶことによって価値観が鍛え上げられ、
自分以外の他者とひろくふれあうことによって
水瓶座的「客観」は、真実さを増すからです。