2019年8月の記事一覧
「アジール」の魔力。(3/3)
たとえば、嵐で難船に遭った無神論者が、なんにもない岩山のような無人島に、たった一人で流れ着いたとする。
この人は、なにか「善いこと」ができるだろうか。
「アジール」の魔力。(2/3)
前回ご紹介した「アジール法」の定義の中に、「不可侵」という言葉があった。
この場合の「侵されない」とは、単純に攻撃されないということだけではなく、所属していた共同体のルールからも自由でいられる、ということを含んでいる。
私が思うに、これは「占い」のある世界と少し似ている。
「アジール」の魔力。(1/3)
このほど、『現代思想』さんに寄稿させていただいた(!)。
青土社さんには、年明け『ユリイカ』の魔夜峰央特集でも寄稿させて頂いていた。魔夜先生の作品には結構占いがでてくるので、そのことを書いて欲しい、というご依頼だった。『パタリロ!』や『ラシャーヌ!』を当たり前のように読んで育った私としては、前のめりで引き受けた。
『パタリロ!』は現在100巻にまで及んでおり、年明け風邪を引いてぶっ倒れた床の中