映画「劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-」ちょいネタバレ感想

1月17日公開の映画「劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-」を初日に観て来ました。

来場者特典は卓上カレンダーで、メルカリを見ると700円前後で売られていました。
ふむ・・・

私は原作は未読で以前U-NEXTでテレビアニメ版を見ていました。
ナナチが可愛いという前評判だけを知っていましたが、見るとたしかにナナチがとても魅力的で好きになり、この劇場版でも彼女の「うな~」を見たくて楽しみにしていました。
期待通り十二分に堪能できましたが、まさかリグがナナチに抱き着くとあそこを反応させているとのことで驚きです。
でもそういう性癖(?)を互いに知り合っている男女のチームというのもいいなと思いました。

この物語は何だったのかと言うと、ボンドルドの非道の成果をリコが継承するというだけの話しです。
ナナチも白笛も彼の非道ゆえに生まれたのですが、それがリコの前進する力になっています。
というかそれがなければリコは前進できていませんでした。
そんなんでいいんかいな!?
と思いはするものの、現実だってそんなものですし、善も悪も、幸も不幸も前進する力に変えるのが探窟家という職業なのではないでしょうか。
序盤でボンドルドの部下が害虫駆除のために美しい花畑を焼き払っていましたが、それはその後の展開を暗示していたような気がします。

ボンドルドが言っていた祈りですが、そういう成果をより良い人材に継承させることだったのではないでしょうか。
でもあのタイミングでプルシュカを加工するのが謎なのですが、まさかリコに白笛をプレゼントするためだったということはいくらなんでもないでしょう。
でもリグのはらわたを傷つけないようにかき混ぜたことにはそんな彼の想いを感じるのでした。

ボンドルドはいかにも怪しげな紳士っぽい声で滅茶苦茶強い所が格好良かったです。
声優は森川智之さんと言う方で、あまり詳しくない私でも結構色んなところで見かける名前の方でした。
覚醒したレグとバトルするところが見せ場で、レグの獣じみたバトルスタイルと、彼の余裕と力強さのあるスタイルのぶつかり合いが良かったです。

この作品を露悪的と表現する文章をよく見ますが、プルシュカがあんな姿にされた後に彼女の生い立ちとすくすく成長していく様子を見せるところにたしかに露悪的だなと思いました。
なんかひどすぎて逆に冷めてしまうみたいな感じです。
それよりもレグが腕を切断されるところの方が辛くてなりませんでした。

映画全体を見ると映像がきれいでしっかりバトルシーンがあり、きれいにまとまっていた印象です。
リコはそんなに活躍していなかったのに一番得していたように見えましたが、レグ、ナナチといった異形と普通に交流できるところが彼女の才能なのでしょう。
この作品の続きは映画とテレビアニメのどちらでしょうか?
どちらにしても楽しみでなりません。

余談ですが、仮面が本体でそれをつけた人間が乗っ取られることに私は漫画「烈火の炎」の呪(のろい)を連想します。
こういうキャラって他にいるのでしょうか?
知っている人がいたら教えて欲しいです…

次は2月1日公開の映画「ゴブリンスレイヤー GOBLIN'S CROWN(ゴブリンズクラウン)」を観て来ます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?