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取り零したものを拾い集める話

ただの深夜謎ポエムです。むしろ早朝に近いけど。
つまるところ只の寝言です。眠いです。

昨日ふと「なんか勉強したことを忘れてる気がする」という強迫観念ではないですが、そういう危機感みたいなのが胸の奥から唐突に湧き上がり、過去に読んだ技術書を読み返して大事そうだと感じたところを軽くメモしたりしてました。
未読の本もまだいっぱいあるんですけどね。

まあ実際そうすることで、忘れてたところを思い出せてよかったーとか、これは特に読まなくてもよかったやつだなーとか色々感じつつ得るものがあったんですが、やっぱり記憶って抜け落ちていくものなんだなと当たり前のことを再認識してました。

本を読むと言ってもガッツリメモ取りながら読むものもあれば、さらっと斜め読みするものもあるし、読んでた時のコンディションにもよるので、記憶の定着率にもムラがあると言えばそれまでですが、「これは大切なことだ」と心に刻んだことも記憶からすっぽ抜けていたことが妙に寂しくて。

自分は割と昔からそういう想いをすることが多く、感動したり感銘を受けたアニメ、漫画、小説、ゲーム等々のコンテンツの詳細を思い出すのが苦手なようです。

子どもの時にあれ程感動したという実感がありつつも、じゃあどこが良かったかと聞かれると事細かには語れないという矛盾。自分が見ていたのは幻だったんじゃないかと錯覚するようなむず痒さ。
嘘ではないはずなのに、好きだったものに嘘をついているような気がして、誰に向けるでもなく申し訳ない気持ちになったりする時があります。
なので好きなコンテンツについて熱く語れる人は尊敬します。本当に。

自分はまだまだ未熟だから足りていないものを補填しようと色々勉強しているんですが、新たに学ぼうとしているそばから「足りなくなっているもの」もきっとあるんですよね。気付いてないだけで。
その中には思い返す必要が無くなったものも含まれるので、忘れること自体がダメとは言えないですが。

勉強に限っていえば、過去の出来事を完全に忘れることはたぶんそんなになくて、部分的に覚えているなら全く未知のことを知った方が知識の総量は増えるだろうなという気はしてます。
その上で自分の来た道を振り返って零れていったものをもう一度拾い集めるのは、我ながらちょっと未練がましいなあと思わないでもないです。
でもそれらの欠落はきっと新しいものでは満たせなくて、代わりにはならないから求めちゃうんですよね。
これは前に進むための振り返りだから許してほしい。誰に許可取ってんのかわかんないけど。

今は色んなwebサービスの充実によって、古典過ぎて元データが無いだとか権利問題だとかの障壁に阻まれて完全とは言えないまでも、多少古いくらいのコンテンツなら再び手軽に楽しむことは出来るようになりました。
「過去に戻ってあの体験をもう一度」というわけにはいかないけれど、その時楽しんだものをもう一度楽しむことは出来る。
そして僕の部屋には、NetflixにアクセスするためのPCや、小学生の時カバーを捨ててまで読み耽った漫画、高校生の時にチラ見程度で終わった世界史の図録が、僕の手の届く範囲に存在している。
これはとても幸せなことなんだと思います。

読んだ本には、反復こそがベストな解に辿り着くただひとつの方法だとありました。
僕はまだ一往復目。
迷わないように、道を覚えるところから始めたいと思います。

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