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どうなる?ミライのカワサキ公共施設「中原太朗さん(仮)」の30年後とは?[SIWR#9]

〜カワサキ公共施設のミライを考えるアイデアワークショップ〜

「インターン・ワークショップ・レポート」は、大学生によるワークショップ現場の率直レポートです。2018年から冊子として発行してきたものをnoteでは新旧織り交ぜて紹介していきます。
note版#9は、中村さんによる『カワサキ公共施設ミライ研究所|アイデアワークショップ(2018年11月3日)』のレポートをお届けします。

未来を担う世代が参加

市民が利用しやすい未来の公共施設について考える「カワサキ公共施設のミライを考えるアイデアワークショップ」。
参加者は、20〜40代を中心とした、まさにこれからの川崎を担う世代。中には、川崎にキャンパスがあるという学生さんの姿もあり、活気にあふれた時間となりました。
これからの社会状況をもとに公共施設の現状と市民のニーズを学び、「カワサキ公共施設ミライ研究所」の一員となったつもりで、ともに30年後の公共施設の活用方法を考えました。

ペルソナから導くカワサキのミライ

まず、どんな人に公共施設を使ってほしいのかを考えるために、ペルソナを設定。あるチームに参加していた5歳のお子さんの30年後を考えようということになりました。ペルソナの名は、中原太朗さん(35歳)。中原区に住むサラリーマンで、夫婦共働き、子どもが2人。会社や自宅、コワーキングスペースで仕事をしています。趣味はeスポーツとフットサル。2018年の“今”らしい設定ですね。

このように、できるだけ具体的な設定をして、「この人なら公共施設にこんなニーズがありそうだね」、「こんな施設があったらいいよね」と、ソフト面からハード面に落としこんでいけるよう、意見を出し合いました。

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未来志向型ワークショップ

今回は、「こんなものが合ったら良いよね」と、アイデアベースで具体化していく未来志向型のワークショップ。
30年後には、ITやAIの発展により、医療や介護、買い物など時間軸からモノの流通まで日常生活がガラッと変わっていたり、いろいろなものをシェアする時代になっているかもしれません。
そういった新しいものと、既存の川崎の自然や町工場の技術、民間企業等の資源を有効活用しながら、カワサキのミライを想像していきました。

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30年後の主人公になったような気持ちで

最初にペルソナを設定したことで、参加者の皆さんはその主人公になり切ったような気持ちで「自分ごと」として捉え、川崎について思いを巡らせているようでした。
未来を考えることで自然と発言が前向きになっているせいか、笑いが起きたり、自発的な発言があったり、盛り上がっているようでした。
学生さんならではの興味深い意見もたくさんあったので、このワークショップを機に、若い世代を巻き込んで一緒に盛り上げていけたら良いなあと思いました。

今回出し合ったアイデアは、現実的に需要があるといえる形になっていると思うので、これから川崎でどのアイデアが実現していくのかとても楽しみです。(中村)

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○インターンレポーター:産業能率大学 経営学部 現代ビジネス学科 4年 中村 実穂(開催当時)
○ワークショップ名:カワサキ公共施設ミライ研究所|アイデアワークショップ(川崎市)
○開催日時:2018年11月3日
○実施場所:中原区役所
○参加者:川崎で暮らす人、働く人、関係している人
○テキスト校正・添削:鈴木徳子(Writer/Editor)
インターン・ワークショップ・レポート
「インターン・ワークショップ・レポート」は、石デ(石塚計画デザイン事務所)のまちづくりワークショップの現場を体験した大学生の率直レポートです。
現場の様子が丁寧に綴られているだけでなく、ほっこりする感想や、意外な視点もあり、プロのファシリテーターも当日を振り返って刺激を受ける内容が詰まっています。
2018年から冊子として発行しているものをnoteでも新旧織り交ぜて掲載していきます。

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