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韓国ドラマ「密会」

主演:キム・ヒエ、ユ・アイン
2014年 全16話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=JTBC公式サイトより)

「これはハマるよ」
とその時ユ・アインにはまっていた韓流オタク友からオススメされて観たドラマ。
はい、年上女性と年下男性とのラブストーリーはどこの国のものでもハマります!!日本のドラマなら鈴木京香&長谷川博己主演の「セカンドバージン」が一番好きだが、これは韓流で一番になってしまうかもしれない。

原案は江國香織の「東京タワー」

ユ・アイン演じるバイク便のアルバイトをするイ・ソンジェは音楽祭が行われる会場へ蝶ネクタイを届けにいく。その時調律の済んだピアノを見つけて思わず弾いてしまう。その演奏がカン・ジュニョク教授の耳に入り、後日彼の家へテスト演奏に行く。そこで彼の妻であるキム・ヒエ演じるオ・ヘウォンと出会う。彼女はソハン芸術財団が経営するソハンアートセンターの企画室長でもあり、同時に財団で援助する若い才能を発掘する仕事もしている。イ・ソンジェの演奏に聴き入り、最後には二人でデュエットするまでに。演奏を通して二人は少しずつ惹かれあっていくのだった。。。
実はドラマを見終わってから知ったのだが、これは江國香織の小説「東京タワー」を原案としていることであった。私は小説は読んでないのだが、2005年の黒木瞳&岡田准一主演の映画なら観ている(はずであるが、記憶なし、汗)。そう言われてみれば、とも思うのだが、なんともこのドラマの方がストーリーが深くグッと来た。

ラブストーリーだけど、社会的な現実も

オ・ヘウォンはソハン芸術財団を運営する一家の私生活にも深く関わっており、特に娘のヨンウの世話係として、そしてその父である会長や後妻のスパイのような役割を果たしている。財団の汚職や音大の不正入試、教授たちと業者の癒着などのそんな後処理を任される殺伐とした生活を送っているが、その見返りとして豪邸に住み、高級エステに通い、ブランド服を着こなす。
一方のイ・ソンジェは大衆食堂の上に住み、YouTubeなどの動画で独学でピアノを勉強している。壁には紙の卵トレーを敷き詰め防音対策をしているが、ドアも閉めておかないとネズミが入ってくるかもしれないそんなアパートだ。
映画「パラサイト」のような対照的な社会層の現実も描かれている。

のだめなみに音楽が素敵

ストーリーももちろんいいのだが、このドラマの見どころ(聴きどころか)はクラシック音楽。「のだめカンタービレ」並みにさまざまなクラシック楽曲が採用されていて、演技とはいえ主人公たちの演奏には感動してしまう。

このラフマニノフもいいし、このドラマでも聴ける「きらきら星変奏曲」、さらにはビリー・ジョエルの「ピアノマン」なども登場し、音楽的にもとてもいいドラマだった。
もう今年は新しく韓流ドラマを観始める余裕がないが、来年はユ・アイン君を追求する予定。

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