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本当なんです。あの時僕は、宇宙人を見た!

僕がこれから話すこと、信じてもらえますか? 

いや、何度か友人やお客様にも話したことあるんですけど、その度に笑われたりしたもので… 
あなたがもし信じてくれるというなら、聞いてもらえませんか、僕の不思議な体験を。
それから僕から二つのお願いがあります。それはこのお話が終わった後で。

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あれは僕が小学生の時の事でした。その頃僕は山奥と言いましょうか、少し街からは外れた所に住んでまして。両親と僕の三人です。

剣山はご存知ですか? 僕が住んでいたのはそこから車で30分ほどの距離でした。麓というか。それほど離れていない場所でした。

剣山は四国の中でも有名なミステリースポットで三種の神器があるとか、ソロモンの秘宝が眠っているとか、まあ逸話はいろいろと。あの山には霊的な何かがあるのかもしれませんね。

それとこれから僕がするお話が関係しているのか、僕にはわかりませんが…

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真夏の夜でした。11時くらいだったと思います。小学生にしては夜更かしですよね。なぜその時間まで起きていたのか、思い出せないのですが。僕は2階の自分の部屋にいて…

そしたら窓の外が光ったんです。

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雷とは違う感じですね。イメージでしかありませんが、灯台に大きなサーチライトありますよね?あれで上から下にスーッと照らされたみたいな。とにかく自然のモノじゃない感じはしました。

まずはとにかくビックリしました。なんだろう?!と。その後に怖くなってきて、僕はあわてて両親のいる1階に階段を駆け下りました。

お父さんも起きてました。

「お父さん、何か光った!」
「ああ。俺も見た」

お父さんは落ち着いてました。そして僕に

「お前は家にいろ。俺はちょっと見てくる」

と言いました。僕は

「やだ!僕も一緒に行く!」

と言ったのですが、それは興味からではありません。恐怖を感じていたからです。お父さんの側から離れたくなかったんです。

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2人で家の外に出ました。家を出ると100mくらい先に空き地があるのですが、どうしてなのかわからないのですが、僕はそこに何か気配を感じていました。

お父さんも同じようで、言葉を交わさないまま僕たちは空き地に向かって歩き始めました。

空き地が見えてくるとすぐに異変に気付きました。

暗がりの中に何か大きな物がある。

ゆっくりと近づいて行きました。

だんだんと暗闇に目が慣れてくると、月明かりにそのシルエットが浮かび上がってきました。

あ、あれは…

前にテレビで見た…

見覚えがある形…


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横幅は3mくらいでしょうか。それほど大きくはありません。
浮いているわけでもなく、ずっと前からそこに放置されているブルドーザーのように、とても自然に”それ”はありました。

息を呑む、というのはこういう状態を言うのでしょうね。僕とお父さんは”それ”に視線をうばわれたまま、そこから動けませんでした。

すると視界の端にうっすらと光るものが。

恐る恐る視線を移すとそこにはボーっとした光を放つ…

あの形は… 

人?

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背丈は1mくらい。

3体。並ぶように。

身体全体が銀色に光っていました。鋭くはなく優しい光でした。

こちらを観察するかのように、静かにそれは立っていました。

僕は声を上げることも身体を動かすこともできませんでした。

その時の自分の気持ちがどうなっていたのか、うまく説明できません。恐怖はあったと思いますが、もっといろんな感情が混じり合っていて、あんな感情になったのは後にも先にもあの時だけです。

じっと見つめていると、それはスーッと光を失っていき、そしてフッと消えました。
大きな円盤状の物体もなくなっていました。

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時間にして数秒だったのか数分だったのかわかりません。

ただ、僕が”それ”を見たのは間違いありません。

この話をお客様にすると「またまた~、どうせ寝ぼけてたんでしょ?ww」と笑われるのですが絶対に違います。僕のお父さんも一緒に見ているのですから。

本当なんです。あの時僕は宇宙人を見た!


というお話なんですが。

ね? どうですか? 信じてくれます?

もし信じていただけたのなら、最後に僕から二つのお願いです。

延長してください! あとボトル入れてください!

いいっすか?ありがとうございます!!!

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という、当時お気に入りだったキャバ嬢(*1)にお気に入りのホストがいるという噂を聞きつけ「そのホスト、俺も会ってみたい!」と無理やりお願いしてアフターで行った深夜のホストクラブで聞いたお話でした。

いやー、さすがその店NO.1ホストともなると話が上手い!
引き込まれたわ~。きれいに延長に入る時間で終わらせるタイムマネージメントもバッチリ! ボトル(*2)はけっこう高かったけど、いい勉強をさせていただきました。

こちらこそありがとう。プロの仕事だったよ!


さて、このお話ですが。

信じるか、信じないかはあなた次第です。


*1・浜崎あゆみに似てると言われていた彼女でしたが、後日「家まで送っていくよ」と急襲をかけようとして失敗、その後見事にフラれました。

*2・トライアングルという名の場末のホストクラブがよく似合う酒屋で買えば700円くらいの焼酎でした。味ですか?美女とベロベロになるまで飲みながら楽しい話でガハガハ笑えば、どんな安いお酒でも最高に美味いものです。フラれたけどね!

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