高校生の頃のアルバイト その2

前回の日雇いバイト経験から数ヶ月、また同じクラスの友人K君(以降K君)とコンビニ弁当工場でバイトをする事になった、K君に遅れて数日、履歴書を出し面接を受けシフトを組む、ちゃんとしたバイトだ!心の中でくっそ嬉しくなってる自分、K君に遅れて面接を受けたのはワザとで一緒の学校の生徒が同時に入ると目をつけられて配置場所を離される事があったようです、これが上手く決まって同じ場所で作業をする事になる、このバイトは結果的にはチョットメンタル的に辛い事が多くて二人で居る事でかなり助けになりました、とにかく工場特有の密閉感や年齢や性別から来る内部のゴタゴタ、食品を扱う現場の失望感もあって6ヶ月くらい続ける予定が5ヶ月位で辞めたと思います、正直高校生の頃はコンビニ弁当を食べる事に抵抗感さえ出来てました

しかし、いい思い出もあって仲が良かったパートのおばちゃん、なんか面倒見の良い配送トラックの元ヤンなアニキ、本来は社内販売で売る弁当をこっそり分けてくれるフロア担当社員さん、それぞれキャラ立ちが良くて安心感のある大人達でした

この工場で興味が湧いた物はおにぎりを作る装置でした、今はもっと進んでいると思いますが、ご飯を入れて具材をセットしてラベルシールと梱包用のビニールをセットするとボタンを押すだけでゴロゴロとあのオニギリが出てくるのには感動しました、揚げ物も煮物も材料を所定の場所に置いてスイッチを入れると最適な焼き加減で運ばれてきます、出来た具材をを詰める作業がまだ手作業なのが勿体ない感じがしたのですが今ってどうなんだろ・・・こうやって驚きもあったのですが、やはり人間関係のトラブルも多く見ることになりました

担当場所が違うので僕とK君がそういうトラブルに巻き込まれる事は無かったのですが、やはり手作業の部分で起こる「誰のやり方で進めるか」で揉めることが多く、パートやバイト同士の対立が場所によっては凄かったようです、当時まだマニュアルとかある程度までしか無く、確認といえば「これで出来るね、じゃあよろしく」と仕事を投げるとバイト・パートは「なんとなく」で食材を詰めていきます

量は? ひと掴み

個数は? 1個、でも小さい時は2個

やり取りはこんな感じだったと思います

この事は帰り道にK君から聞いた事でわかりました、メニューに慣れても切り替わりが早くその度にトラブルが起こり解決もしないまま次の品目に切り替わります、こういうストレスは休憩所・更衣室・通路で炸裂するわけです、そういうのをチラ見する度に疲れていったのを覚えています

以前テレビが何かでコンビニ弁当工場が特集されているのを見たのですが物凄く自動化されていて僕がバイトでやってた事も自動化されていました、特集番組のナレーションはやや冷たく語っていたのですが僕は「これでいいんだ」と強く思うのです

学生時代のバイトで飲食も含めて「食」に関わることを避けました、とにかく食べ物にストレスが詰まっていると感じてコレを売る事に罪悪感があったからです

家の食事がやたらと美味しく感じました、あまりにも「美味しい」とか言うので母から「なんかあったの?」とか聞かれてバイト先の話をしたら「ま~そうなるっしょ」とか言ってたかな

ただ給料は良くてコミケで買う同人誌も資金的に余裕がありましたねw

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