見出し画像

夏休みに発生する「やんちゃ」なみなさんについて

茶の間を席巻する大正義KPOP&TikTokや超絶優良企業でお馴染みの俺たちのSHEIN&TEMUの日頃の努力の賜物で、最近メッシュやらインナーカラーやらツーブロやらサングラスやらにピチTにネックレスに細パンとかいうやたらと中韓アジアンファッションのキッズが増え、今日も無事に駅前や郊外のドンキの横でたむろしております。こういうのは夏休みが終わるとまたいなくなり、冬も寒いのでおらず、次のシーズンはまた春休みだなあなんて思いを馳せながら、彼らの歩きタバコを見ては時に「坊ちゃん、喫煙所あっちやで」と誘導する毎日です。みなさんTikTokと𝕏でワイワイやってバズるために日夜野猿街道を爆音で駆け抜けたりしておられるようで、そんな青春の無鉄砲さや素晴らしさ、早くしょっ引かれてしまえバーカというあたたかな気持ちでいっぱいになります。何がヤンチャだよ地獄におちろ。

いつでもいるヤンキーのにいちゃんとかつていたヤンキーのにいちゃん

とはいえ、干支一回り以上前はワイも友人のツートンモヒカンと夜勤明けに非常階段でレッチリ聴きながら飲んでたり、明け方のビルの屋上で花火したりしてたりと当時基準でも見つかったら送検レベルのガチでクソみたいな田舎の底辺バカコンビニ夜勤だったので、それでもこうして生きさせてもらえている現在ならば目の前の彼らも包容すべきだと思う反面、人間身勝手なもので何故だかどことなくしこりが残ります。

そもそも、「バカなヤンチャ」はなぜ発生するのか、自分ごととして紐解くと、本当に「何も考えず」「楽しそうだから」そうしているというほかありません。普通なら考えるリスクとか、状況とかよりも、目の前の狂乱に飛び込むこと、それによって得られるカタルシスが何よりも楽しいのです。翻ってこれは、「誰にも見てもらえないから」育ってきた判断要素であり、それは誰かに見てもらうためではなく、単純に客観性がないためです。これはネグレクトだったり、片親だったり、親と言語が違い意思疎通ができないとか病床に臥せっているであるとかさまざまな要因がありますが、そういう意味で「そうやって育ってきた」以外に理由はありません。一般的な感性や教養を得ず、それを得る機会よりも短絡的に行動する彼らにつける薬は残念ながら多くなく、社会が社会として包摂するほかありません。

としても、やはり許し難い蛮行は目の前にあります。ではどこにゆるせない要素があるのか、単純に加齢やジェネレーションギャップなのかと思ったんですけど、まず彼らの見てくれが押し並べて海外風なのが多分違和感あって、これはそういうイデオロギー的なものではなく、おそらく黒船来航的なアレであります。ヤンチャである上のレイヤーに異文化に対する警戒感というか、かつて60年前には「ビートルズは日本文化を破壊する悪魔」だと街宣車が走るレベルだったのを鑑みるに、アジアンであれ欧米化であれAIに仕事を奪われるであれ特に関係なく、一度流行って仕舞えば結局大きな流れは止まることはないので、もうこうして流行って一般化してるから許容しなきゃいけないものなのだとかいう腑に落ち方をするわけです。一つはこうした理由でしょう。慣れが必要です。

で、これを許容できないもう一つの気持ちはおそらく世代交代の潮目を感じるからで、おそらく若さを脅威だと認識してるんですよね。これは自分はまだ現役なんだ若いもんには負けんというテンプレ老害ムーブの入り口であり、キッズ側の若さゆえの傍若無人さが目につくたびに〆るところは〆ねばならんと想い至るおじさんが故の現状維持バイアスのなせる技なのだと思われます。そうしてキッズの黒潮とワイの親潮がぶつかってプランクトンが大発生しそこが感情の一大漁場になってるだけだと思うんですよ。

若いのかもしれないけど絶対若くはない30代の相剋と夏の終わりに

とはいえ私も遺伝子の方舟として、生命しての役割は終えており、既に生き物として退役した身としてはやることといえば1人の社会的動物としての人間として、親として自身の家族を守り、人間社会をより住み良くする方面に邁進すべきタイミングなので、まあ好きにやってくれやこっち来たら殴るぞという強い気持ちでお送りしております。粛々と通報しようね。

なんてトー横レベルではないけれど普通に迷惑という夏休みやんちゃキッズが跋扈する魔都・東京(多摩)で、子どものクラスメイトたちも一部あと6年もすればああした爆走キッズになってしまうのだろうとか、それならばと中受への気持ちを固め始めたりとかする夏の終わりです。既に兆しが見えているお子さんっているよね。で、みなさん学校が始まる前に上履きのサイズを確認しておきましょうね。きっと夏の間に背が伸びて足も大きくなっているはずです。我が家もこれから買いに行きます。夏が終わります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?