休職されている方々へ。総務担当の余談
公務員時代、比較的休職している職員が多い職場にいたことがある。
私は休職手続に必要な書類を休まれている方々から回収し、各所へ提出する書類を作成する仕事をしていた。
前の記事で、休職されている方々に「ありがとう」と言われると嬉しかった、と書いたが、他にも嬉しかったことがいろいろあったのを思い出した。
例えば。
「伊勢野さんにチェックしてもらえるから、もうここで書類書いていっていい?」
と言って、私の机で書類を書いていった方。
あ、信頼してもらってるんだな、と思えて嬉しかった。
育休の方がお子さんと一緒にいらっしゃった時は、
「伊勢野さん、すみません。ちょっとこの子見ててもらえませんか?」
と、私に赤ちゃんを手渡して、所属長と少し面談をされていた方もいた。
久々にちっちゃな赤ちゃんを抱っこできて幸せな気持ちになった。
そして、よくあったのが、私にぽつりぽつりと愚痴や本音をこぼしていかれる方々。
「あんまり眠れないんだよね…」
とか、
「僕、復帰できるかなぁ…」
とか、
「毎日バタバタで疲れちゃいます」
とかとか。
私はカウンセラーでもなんでもなくただの事務職員だったので、気の利いたことは何も言えず、相づちを打ったり、「それはしんどいですよねぇ」など月並みな返答をして話を聞いているだけだった。
だけど「私にそんなこと話してくれるんだ」と思えたのは嬉しかった。
我ながら一番びっくりしたのは、そういった雑談をするうちに仲良くなった休職中のある職員さんとメル友になったことだ。
その方はメールでたくさんのことをお話してくれた。
こういう関係が築けることもあるんだな、とびっくりと同時に嬉しかった。
みなさんそれぞれにいろんなものを抱えていたけれど、みなさんいい方ばかりだったなぁというのが私の印象。
総務の仕事はルーチンワークが多いけど、こんな経験もできるんだなぁ、としみじみ思った。
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