この人と結婚してよかった。
結婚して20年が過ぎた。
え?そんなに経ったの?早っ。
体感としては20年も経ってない。
でも。
まあ、うん。
いろいろあった。
そりゃいろいろある。
20年以上結婚生活を送っていたら。
結婚当初、タオルの使い方で大げんかして、私、ブチギレて家出したし(半日だけね)。
離婚が頭をチラついた時は、「夫婦関係を修復するには?」みたいな本も買ったし。
それでもなんとか続いてる。
どちらかというと、今の方が少し仲が良いかもしれない。
しょーもないことで夫にイラっとすることもあるんだけど、夫のいいところはポイントを押さえているところだと思う。
娘が10ヶ月の時。
娘は機嫌のいいかわいい赤ちゃんだったけど、10ヶ月になっても寝返らなかった。
寝返らないから、ずり這いもハイハイもしない。
同じくらいの月齢の子たちと比べて、明らかに成長が遅かった。
で、10ヶ月健診の時に「股関節が少し硬い」ということで整形外科へ紹介状を書いてもらい、通院することになった。
数回通院し、教えてもらった股関節を柔らかくする体操を続けても状態は全く変わらない。
「次回の診察までに変化がなければ、リハビリテーションセンターに紹介状を書きますね」
と言われ、ますます不安が大きくなった。
ひょっとすると足が少し不自由な子なのかもしれない。
そんな不安が頭をよぎった。
仕事から帰宅した夫に状況を伝えると。
「仮にこの子に障がいがあったとしても、僕らは引きこもらず、どんどん外へ出ていこう。頼れるものはどんどん頼って、抱え込むのだけはやめよう」
と。
これを聞いた時、「この人、すごっ」と思った。
いや、だってさ。
受け入れるの、早くない?
そんなすっと受け入れられる?
そしてなんか、前向きだし。
だけどね。
不安だった私にとって、この言葉は最適解だった。
だから思った。
この人と結婚してよかった!って。
この人となら子育てやっていける!って。
結局、娘はその後突然寝返り、リハビリテーションセンターへ行くことはなかった。
1歳半健診の時、周りの子たちはみんなスタスタ歩いている中で、娘はせっせとハイハイしていた。
そして1歳8ヶ月の時、いきなりタタタタっと歩いた。
成長がちょっとのんびりさんなだけだった。
人騒がせな娘さんだが、そのおかげで夫のことを見直すことができたから、感謝、かな。
それから数年後。
息子が生まれた翌日のこと。
義父母が入院していた私のところにお見舞いに来てくれた。
義母は「長男」を産んだことを褒めてくれた。
私は少しモヤっとしたけど、「考え方が古いからしょうがないな」と思いながら笑っておいた。
すると、息子を抱っこしながら、
「あんたたち(私と夫のこと)の抱き方が悪いから、あの子(娘)は歩くのが遅かったんよ。もっとこういうふうに抱かないと」
と言って、息子で実演してみせた。
……え?
なんですと?
はあ!?
なんじゃそりゃ!
そんなこと、出産翌日に言います?
私、昨日、人ひとり産んでるんですけど。
かなり不快だったので、出産祝を突き返して「帰ってください」と言いたい気持ちになったが、まあ、言えるはずもなく、「はぁ…」と間の抜けた返事しかできなかった。
この出来事を仕事帰りに病院に寄ってくれた夫に淡々と伝えると。
「はぁ!?」
と、キレていた。
後で聞いた話だが、この後夫は義母にブチ切れたらしい汗
「出産翌日によくそんなことが言えたなぁ!そもそも抱き方とかそういう問題じゃないわ!」
と。
それを知って、素直に嬉しかった。
言いたかったことをそのまま言ってくれたから。
私の盾になってくれたから。
この人は頼りになる!
そう思った。
なんだかんだいろんなことはあるんだけれど、ここぞ!という場面で本領を発揮してくれるのは、頼もしい。
私も夫に何かしてあげられているかなぁ、と思い巡らせてみたら……
あった。
かなり強力なカード。
私、夫の実家(田舎)の隣りに住んでるじゃん。
うん。
これだけで金メダル級だよね笑
結婚する前に決めていた結婚の条件、結婚してみて気づいた大切なこと。
そして、結婚の条件として一番大切な○○をまとめた記事はこちら。
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