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中学生の私が見ている。#未来のためにできること

「暑いよぉ、苦しいよぉ」
地球の声が聞こえる。

これは私が中学3年生の時に書いた環境作文の書き出しである。
この作文がどこ主催のものだったのか覚えていないが、初めて作文で入選を果たした。
何を書いたのか内容もほとんど覚えていない。
ただ、この書き出しは国語の先生に褒められたのでよく覚えている。

そうだ。
確か、ティッシュを使わずに雑巾を使おうとか、牛乳パックは捨てずにリサイクルしようとか、そんなことを書いた気がする。
およそ30年前のことだ。

それから時を経て、元号も変わり文明も飛躍的に発達したが、未だに世間では同じようなことを呼びかけている。
そして地球は30年前よりきっと、暑く苦しんでいる。
とはいえ、我々庶民にできることはたかが知れている。
もっと企業が自治体が国が世界が本気を出さないと。
いがみ合っている場合ではない。
だからといって、人任せではいけない。
たかが知れていても、できることはする。
それが地球人の務めである。



さて。
我が家では、夏になると義父が育てたスイカを庭で食べるのが恒例行事となっている。
私は住宅街育ちなので、食べ終えたスイカの皮は生ごみとして捨てていたが、嫁ぎ先は違った。
家の周囲にある田んぼに、スイカの皮を捨てるのだ。
すぐに溶けるから田んぼでOKらしい。
子どもたちはスイカを食べ終えると、スイカの皮をどこまで投げられるか、田んぼに向かって次々と遠投して遊んでいた。
この姿を見て豪快だな、と思ったのと同時に、環境教育ってこういうことだよな、と思った。
私はスイカの皮が土に還ることを嫁ぎ先で肌で感じるようになったが、子どもたちはそれを幼い頃から感じて育っている。
田畑のそばで暮らしていると、自然のサイクルはわりと身近に感じる。

便利な生活を送っていると、自然のサイクルの中で自分たちが生きていることをつい忘れてしまう。
しかし地球に生きる一員として自分もその一部であることを忘れてはならないし、自分事として考えなければならない。

中学生の私もきっと、私がそういう大人になっていることを期待していると思う。


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