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この人と結婚して、大丈夫?

「結婚は人生最大の博打」

昔、母がそんなことを言っていた。

確かにそういう側面はある。

しかし、リスクをひとつでも減らすことはできる。


言い古されたことだけど、結婚と恋愛は違う。

お付き合いしているだけなら、

「自分の隣りを歩いてくれる人は、ある程度美しい人がいい」

とか、

「一緒にいて楽しい人がいい」

とか、

「デートプランの引き出しが多い人がいい」

とかとか。

とりあえず今が楽しければいいけれど、結婚となるとそういうわけにはいかない。

なぜなら結婚は生活だから。

楽しいだけでは生活はできない。



ならば、どんな人と結婚すればうまくいくんだろう。

それはそれぞれ、何に重きを置くかで結婚の条件は変わってくる。

例えば。

パートナーが浪費家だったとする。

「自分が経済的に自立していて、財布も完全に別にするならそれほど気にならない」

という人もいれば、

「いつかは家を建てたいし、子どもも欲しいと思っているのに、何も考えず浪費されるのはちょっと…」

と思う人もいるだろう。

例えば。

自分は子どもは作らず都会でバリバリ働き続けたいと思っていたとする。

しかしパートナーは子どもが欲しくて、なんなら子育てのために田舎に住みたいと思っていたら?

それでもパートナーといたいと思うのか。

パートナーの考え方は受け入れられないから別れるのか。


こういう時に、自分の判断基準があると悩みながらも進むべき道が見えてくるよね。


この記事は、私の成功と失敗をふまえて、私なりに考えた判断基準を記したものだ。


私はこんな人。

・26歳で結婚。

・結婚生活20年超のパート勤務の40代。

・昨年まで公務員として勤務(ゴリゴリのワーキングマザーだった)。

・大学生の娘と高校生の息子の母。

・特急が止まる最寄り駅まで車で30分はかかるまあまあの田舎在住。

・潰瘍性大腸炎歴約25年。

・うつ病経験者

・夫と結婚してよかったとは思っているが、義母には頭を悩まされることもある。


こんな方には参考になるかも。

・結婚に興味がある。もしくは、したいと思っている。

・婚活している。

・今のパートナーと結婚して幸せになれるか、一抹の不安がある。

・パートナーの親の近くに住むかどうか悩んでいる。もしくは住む予定。

・田舎暮らしや田舎での子育てに興味がある。

・パートナーの実家が地方である。


こんな方にはあまり参考にならない。

・お金でなんでも解決できるだけの財力がある。

・自分が幸せになるための明確な判断基準がある。


記事の価格は170円100円。

特急が止まる最寄り駅までの片道分のガソリン代に設定(笑)
(ちなみに最寄りのバス停からその駅までのバス代は750円程度)

お値打ち価格に改定。


それではそろそろ本題へ。



結婚の条件を考えるようになったきっかけ


高3の夏休み、別居していた祖父母とひとつ屋根の下に住むことになった。

そのため家を少し増築することになったのだが、とにかくうるさい。

工事の音が。

一応受験生だった私は、図書館や高校に避難して受験勉強をしていた。



祖父母との同居で一番しんどかったのは、母だ。

子どもたちがW受験の年(私高3、弟中3)というのは、なにかと気を揉むことが多いだろうに、そこへ義父母との同居まで重なったのだ。

あとで知った話だが、同居が始まってまもなく、母はひどいめまいに襲われ病院に行っていたらしい。

原因はストレスだったそうだ。



この同居がきっかけで、父と母のちょっとした口論が増えた。

口論の原因は大抵、父が母の思いをくみ取らず、祖父母に思いを伝えなかったことだ。

父は、母と祖父母の調整役が下手だった。

そんなだから、母は私に愚痴をこぼすこともあったが、愚痴のこぼし方がいつも冷静だった。

俯瞰の目で物事を見ていたからだな、と今となっては思う。



17歳で家庭環境が変わり結婚の現実を見せつけられた私は、結婚に夢を抱かなくなった。

そして22、3歳の頃には、早々に結婚相手に求める条件を決めていた。




絶対に外せなかった結婚相手の条件


1)正規職員として働いていること。仮に今の仕事を辞めても、生活するためならプライドを捨てて働けること


20数年前の私は、結婚して子どもを産むことができたら仕事を辞めて育児に専念し、一段落したらパートとして働きに出るんだろうなぁ、と漠然と思っていた。

だから「夫となる人には大黒柱になってもらわないと。妙なプライドが邪魔して仕事を選んで働けないような人は困る」と思っていた。

そう思ったのには、自分が潰瘍性大腸炎を患っていたこともある。

突然私が不調になっても家庭を支えられる人を求めていた。

実際は育休をしっかり取って復帰し、病休を取っても復帰し、かなり粘って40半ばまで働いたけど笑



2)フツーに親子喧嘩ができること


嫁から義父母に直接物申すのは、なかなかしんどいものがある。

遠慮なく自分の親に意見が言える夫でないと、嫁は苦労する。

母のような苦労は絶対したくないと思っていた。



3)完全同居(ひとつ屋根の下)ではないこと


キッチン、トイレ、洗面所、お風呂がひとつしかないと何かと気を遣う。

「早く譲った方がいいかな」と思う時もあるし、「急いでるから早く変わってほしいんだけど」という時もある。

それに、そもそも気を遣う人がひとつ屋根の下にいるというのは心が休まらないし、生活費をどのように負担し合うか、という問題もある。

どれだけ素敵な義父母であったとしても、完全同居しなければならない人とは結婚しない、と決めていた。



その他、いろいろ希望もあったが、絶対譲れない条件はこの3つだった。




で、実際のところどんな人と結婚したか


夫は、
・真面目な正社員
・フツーに親子喧嘩できる人
・敷地内同居(同じ敷地内に義父母の家と私たちの家がある状態)を望んだ人

である。

敷地内同居に関しては、「やっぱ辞めときゃよかったかなぁ」と思ったこともあった。

やはり義父母が目と鼻の先にいると、面倒なこともある。

しかし、ありがたいことも確かにある。

この形で生活できているのは、夫の力が大きい。

夫は、私の父よりはるかに調整役が上手い。




決め手のひとつになったある出来事



結婚前。

夫の実家へお邪魔した帰り際。

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