New WaveのReggae好きについてBillboard Top100を振り返る 1981 17th Blondie 'The Tide Is High'
さて、1980年代もたくましく生き残ったNew Waveですが、ミュージシャンそれぞれに音楽性を深めていって、いろいろと分岐していったのでございます。
そんななかでも、ジャマイカの音楽、Reggaeに近づいていったバンドも多かったんですよね。有名どころではThe Clashがそうですが、このBlondieもこの曲でReggaeに、その表現の幅を広げていったのでした。
知りませんでしたが、この曲もカバーで、もとはThe Paragonsというジャマイカのバンドなんですね。1967年ですか。十分古いですね。
ReggaeがNew Waveに広まった一因というのは、間違いなくBob Marleyさんの影響なんでしょう。彼のメッセージは国境や政治的な垣根を飛び越えて全世界に広まりましたからね。ロック以外にその表現を求めていたNew Waveの方々には、この横ノリの音楽は充分に刺激的に聴こえたのかもしれません。
また、彼は脳腫瘍が原因で、この1981年5月に逝去されているんですね。この影響も大きいでしょう。
Blondieさんが、この曲をカバーした経緯というのはわかりませんが、牧歌的なこの曲に、なにか活路を見出そうとしたことには間違いないでしょう。
時は1981年、チャートを見てもR&B、カントリーも依然強くて、おまけに昔の曲がカバーで蘇るし、1960年代に活躍したCliff Richardsさんとか、Neil Diamondさんとかも復活しているんですよね。こじ付けかもしれませんが、時のカーター政権がどうもうまく機能していなくて、政治的にも不満が多く、民主党の人気が落ち、保守層が見直されてきた時期と合致するんですよね。
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