SAMURAISサイクルを活用した課題解決にチャレンジしてみた

前回のTIF研トークにて伊藤先生からSAMURAISサイクルのお話があり、ちょうど社内の業務改善のためあるチームへジョインする予定があった私はSAMURAISサイクルを実践してみることに。
今回はみなさまにSAMURAISサイクルをどのように取り入れたか、当該チームの改善進捗について共有させていただきます。
まず現状確認のため、管理職のAさんと、現場リーダーのBさんと事前にオンラインミーティングの機会を持ちました。オンラインで初めて会ったBさんに対する第一印象は「アピールすごいな」というもの(笑)私への依頼事項として、実績集計の仕組みを作り、その仕組みを使って日報業務の効率化を図りたいことが提示されました。
元々業務改善の依頼をしてきたのはAさんで、Bさん退室後Aさんに聞くと、データ回りの整理はもちろん、そもそもBさんがリーダーとして仕事が出来るようにして欲しいとのこと。どちらかと言えばこちらがメインであることは明白で、オンラインで初めて30分程話しただけでBさんの指導が必要であることは痛く伝わってきていました。
その後現場入りして数日様子を観察した後、SAMURAISサイクル活用のサポートをいただけることになった惠美須先生へ現状のご連絡。
いただいたご提案がこちら↓

【課題】
Bさんがリーダー業務を出来るようになること

【S戦略】
① リーダー業務の見える化 何をいつどうやるかを文字化する
② リーダー業務の研修コンテンツを作成 何をどのレベルでやって欲しいかを明確にする
【A注目】
Aさんに上記戦略の実行を提案する
【M拡大】
他社員にも戦略の必要性を訴えてプロジェクトに巻き込んでいく
【U合意】
① Aさんに上記戦略の実行の許可をもらう
② 他社員に手伝ってもらう
③ Bさんにリーダー業務の研修を告知し承諾を得る
【R実現】
リーダー研修を定期的に実施し当事者の管理能力の向上を図る
【A管理】
定量的・定性的な指標を用いて管理能力が向上しているかをモニタリングする。
【I改良】
・リーダー研修を必要に応じて改良する
・他チームにも展開していく


ご提案いただいた内容を見てまず私に抜けていたのは
【S戦略】①リーダー業務の見える化 何をいつどうやるかを文字化する 
の「いつやるか」を明確にする点でした。
【課題】に挙げている通り、現場に入って見てみると、Bさんはリーダーとしての役割を全くと言って良いほど担えておらず、理解もしていませんでしたので、本来臨機応変に対応すべきことも含めてまずはマニュアル化し、ひとつひとつ教えていく必要があると考えましたが、「いつ」という認識が薄かったため、今回のマニュアルには「いつ」ということも明確に記載していきました。
SAMURAISサイクルの利点をご提案時点で既に実感する私(笑)
詳細はここでは割愛しますが、現場に入って3週間までで【U合意】まで進めたと思います。【R実現】は、【S戦略】①については日々の業務の中で声を掛け、マニュアルを見せ少しずつ実践しているところで、②については他社員(Bさんの実際の上長となる社員C)に面談などをしてもらいながら必要な部分を文字化して渡すなどを始めています。

実は他社員を巻き込むため、私なりのSAMURAISサイクルを考えてみました。
期間が短いため研修コンテンツの用意はすぐ出来なかったことから、まずはメモでもいいことにして他社員が巻き込まれるハードルを下げることを考えました(S)。それをAさんとCさん、私と一緒に業務改善のためジョインしたDさんに伝え(A、M、U)、やってもらい始めました(R)。

また、Bさんへの対応に当たってはエニアグラムも取り入れました(私の得意分野ですから!)。
Bさんはエニアグラムタイプ3ウイング2で、他人からの評価を非常に気にし、誰かのためなら動ける性質であると見立て、それを前提に、これもSAMURAISサイクルに当てはめて、AさんやCさん、Dさんにも「Bさんと話す時はこういう話し方をして欲しい」とお願いしました。

このように、SAMURAISサイクルを念頭に物事を考えるようにすると、様々なことが具体的に細分化出来ることを実感しました。今回は業務改善にまつわるものでしたが、日常生活でも使えそうです。
今後、【R実現】【A管理】の部分も進めていくべく、当該チームへの関わりを続けていくことになりました。Bさんの成長はまだまだといったところですが、私としては勉強になりましたし、強みをアピールして自分の評価にも繋げていくことが出来そうです。これでもしお給料が上がったら伊藤先生、惠美須先生に何かご馳走しないといけませんね(笑)
引き続きSAMURAISサイクルを活用しながら、頑張りたいと思います!

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