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第一弾のプロダクトは、日本が世界に誇る岡山より発信 - Part.1

【Collaboration】
I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD × 
ANACHRONORM / Haruhito jeans 


【Interview
田主智基_ANACHRONORMディレクター ×
小西健太郎_Haruhito jeansディレクター × 
YASU_I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLDディレクター


2020年12月1日、プロスイマーのYASUがデザイン/プロデュースをする「I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD(以下、I SWIM)」の1stプロダクトがリリースされた。YASU自身はもちろんのこと、世界中を駆け巡るアスリートたちが、さまざまな場面で着用できるようイメージしたセットアップは、新鋭デニム・ブランド「Haruhito jeans」へ依頼。また、一点ずつすべてハンドメイドで縫製されたデニムの6パネル・キャップは、日本のメンズファッション界で長いこと支持を受け続けている「ANACHRONORM」に依頼。どちらも岡山産のデニムを、各々の解釈でオリジナルの表現をする、日本が世界へ誇るブランドである。「泳ぐ人」たちへ向けて、何故この両ブランドとコラボレーションをすることをYASUは選んだのか。岡山へ足を運び、話を聞いてみた。


―「ANACHRONORM」、「Haruhito jeans」とコラボレーションしようと思った経緯を教えてください。

YASU(以下、Y):
今年の4月に、中目黒にある「ANACHRONORM」の店に寄ったときにデニムのキャップを買って、それを1カ月くらいどんなシチュエーションでも被っていたんですね。ラフなスタイルなときも、ドレッシーなスタイルなときも。自分は過去10年くらい、1年に200日くらい海外遠征に出ていたんですけど、持っていける数少ないファッションの中でいろいろな表現をしたいとなったときに、こういうキャップがあるとすごくいいんです。さらにこれに撥水がかかっていたら最高だなと思い、7月の頭に田主さんの会社に直接電話をして、次の週に岡山で会って頂いたんです。それで「I SWIM」の第一弾プロダクトとして、このキャップが出来上がりました。

田主智基(以下、T):YASUくんに会ったのは、ちょうど小西くんとの対談が終わった後だったよね。

Y:はい、そうです。「ANACHRONORM」のキャップを買った後に、小西さんの「Haruhito jeans(以下、Haruhito)」を、Instagramで知ったんですけど、僕はハイカットのチェルシーブーツに九分丈のパンツを合わせるのが自分の好きなスタイルで、初めて「Haruhito」のパンツをInstagramで見たとき、シルエットのイメージが自分の中でドンピシャだったんです。僕のような水泳選手は逆三角形が多いんですが、九分丈のジョッパーズパンツは、上に何を着てもバランスが合う。それで田主さんの会社へ電話をしたときと同じように、小西さんにどこでパンツを買えるのかとメッセージを送りました。小西さんに今回はデニムジーンズをお願いしたんですが、実際にお会いしたらとても話がしやすくて、キャップに関してもコーディネイトして頂いて、「I SIWM」の1stプロダクトのプロジェクトは、小西さんがいなかったら成り立っていなかったです。田主さんも、小西さんも、僕もオタクな性格だとなんですね。自分が興味を持ったものをとことん突き詰める、みたいな。それで岡山へ行かないと! と思ったんです。

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「YASUさんのファッションに対する思いやパッション、やりたいことが明確に伝わってきたんです」(田主智基)


T:
本当に岡山までやってきて、店(BALANCE OKAYAMA)の入り口で1時間くらい話をしたんですよ。連絡をもらったとき最初は何のことなのかわからなくて……「あ、オリンピック選手がやってくる」みたいな(笑)。だけど、そのときにYASUさんのファッションに対する思いやパッションが伝わってきて、やりたいことが明確にわかったので、僕に協力できることがあればと。やりとりに関しては、小西くんに間に入ってやってもらっているし、もの作りをしていく上でパートナーとしていい形でやることができていると思います。

小西健太郎(以下、K):YASUさんのサポートは正直かなり大変ですけど、現状楽しいという気持ちの方が上回っています(笑)。
これまでに世界という舞台で勝負してきた同世代はあまりいなかったし、特にアスリートいう分野に関してはほぼ皆無だったんで、実際に会って最初に話をしたときに、YASUさんの見えている世界観というか、感覚というか……それがとても自分の中で新鮮でしたし、たくさんの厳しい境地を見てきた人なんだろうな、という印象を受けたのと同時に、久しぶりに心から応援したい、自分にサポートできることがあれば協力させて頂きたいなと思いました。

T:僕らはわからない部分を見ているのは確かですよね。それとYASUくんのパワーは同じく感じています。

K:YASUさんと初めて東京で会ったときに、僕はYASUさんに「負けた」って言ったんですよ(笑)。

Y:最初にそう言っていました(笑)

「YASUくんには、霊長類的に負けたって思いました(笑)」(小西健太郎)

K:トゲがある言い方にはなりますが、僕はこのアパレルという分野、特に物作りに対する思いの強さという点において、同世代には負ける気がしないというか、絶対に負けを認めちゃいけないと思っているんです。そんな中で最初にYASUさんにお会いした日の帰りの新幹線の中で、YASUさんの、オリンピックを経て今思うことが書き綴られたブログを読んだんです。そのブログの書き綴られた内容には、葛藤や挫折や苦労、窮地に立ったときに支えられた仲間のことや、さまざまなシーンが生々しく書かれていて。僕はそのブログを読んで、そして実際に会って話をしてみて、僕自身ここまで自分をストイックに追い込んで何かに勝負してきたことは今まで何回あったのだろうか、考えさせられました。そういうYASUさんのこれまでの姿勢に対して僕は「負けている……」と。

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T:僕は「あの世界の舞台に立った人」という印象が最初にありました。オリンピックに出たスポーツ選手に会ったことはほとんどなかったし、世界を舞台に1位を争う戦いをしていた人という意味では、かなり特別な感覚ですよね。僕の場合は応援ではないですが、一緒に何かを作って、それがYASUさんのところから世の中に出て行くことは自分の中でも楽しみのひとつになるのではと感じています。

―実際に出来上がってきた感想はいかがですか?

Y:僕は「I SWIM」を手にとってくれた人たちのライフに寄り添うようなプロダクトを作っていきたいなと思っているので、デニム素材でのキャップ、それとジャケットとパンツのセットアップが出来上がってすごく嬉しいです。ありがとうございます。

―セットアップのパンツですが、「Haruhito」の定番モデルでもありますね。ジョッパーズタイプというか。

K:はい、ボトムスに関しては「Haruhito」の定番のラインナップにある、ジョッパーズパンツをベースとしました。ジョッパーズパンツって、もとはインド発祥のポロという乗馬スポーツの際に着用されていたのが起源ですし、スポーツウェアでもあり礼服でもあるという文化的背景も、YASUさんの掲げる「I SWIM」を着てもらいたい人へのイメージにマッチしているなと思いました。

―乗馬のイメージが強いジョッパーズですが、確かにインド人もあのシルエットのパンツを穿いていますね。

K:植民地時代に、インドの王がイギリスのポロの大会でめちゃくちゃ活躍した後にイギリスに根付いたっていう、ある意味現代のインフルエンサー的な広まり方をしたストーリーがあることと、「Haruhito」のラインナップの中で唯一スポーツからインスピレーションを得て作ったモデルをYASUさんがピックアップしたことは、僕の中で勝手に運命的なフィーリングを感じました。

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「ゼロイチで一緒にやっていきたいと思う人たちと一緒にももの作りをしたい」(YASU)

―セットアップを作ってみたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

Y:国を背負って戦うアスリートって、どの競技にも関わらず、年の3分の2は遠征や合宿をしているんですが、たいていトランクを2つで移動している人たちが多いんです。その中に練習道具も入れて、サプリメントも入れてとなると、個人的な持ち物は少なくなるんですね。それでワールドカップや世界選手権に出るとなると、大会が終わった後にオフィシャルでパーティが開催されることが多いんですが、海外の選手はきちんとドレスアップしてくる人がほとんどなんですが、日本人の選手だとそこにリクルートスーツを着ていくことが多いんです。そこで僕が思ったのが、そういう場にも着回しができるジャケットのセットアップがあったらいいなと。この間、僕がお世話になっているJazzy Sport のマサヤ・ファンタジスタさんと話をしたときに、「日本でスポーツは体育のままだよね」おしゃっていたことがあったんですけど、僕は自分のブランドを通じて、世界を舞台に戦う日本のアスリートの人たちも、海外の文化を知ってもらってスポーツ面だけでなくファッション面でも楽しんでもらえたらなと思いセットアップを作りました。

―水泳で世界を回ってきた、ファッションが好きなYASUさんだからこそリアルに感じたことですね。

Y:そうですね。それとファッションに対して超ヘッズである自分が、オリンピック選手として世の中で個として成立したときに、初めてそれまで雑誌で見ていたデザイナーやアーティストさんと、個と個で会うことができて、ようやく思いを伝えられるようになったので、そこから何かを生み出したいと気持ちは強いです。それと僕は日本だとか、海外だとかはあまり意識をしていなくて、シドニーにいようが、アムスにいようが、岡山にいようが一緒なんです。そうなったときに、日本で自分が本当にゼロイチで一緒にやっていきたいな思う人に自分からアプローチをして、そこで出来上がったものを世界の人に感じてもらいたい。それと「I SWIM」を買ってくれた自分たちよりも下の代の人たちが、次のオリンピックで活躍をしたり、スポーツと音楽、スポーツとアートのようにカルチャーをリンクさせることができたら嬉しいし、自分が10代の頃にいいなと思っていたことが、自分の中でマイルストーンが蓄積してこういう形になったことは、すごく嬉しいです。

Part.2に続く→

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【Profile】

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田主智基_Tomoki Tanushi
有限会社バランス代表取締役、ANACHRONORMディレクター。1970年生まれ、岡山県倉敷市出身。桑沢デザイン研究所ファッションデザイン科卒業。1996年11月、岡山市平和町に balanceokayamaを出店。同時にオリジナルブランドbalanceweardesignを設立し、2000年に東京中目黒にbalancetokyoをオープン。2003年、balanceweardesignからbalに改名。2004年、ANACHRONORMを設立し、地場産業である児島の繊維生産現場との取り組みによってヴィンテージ加工デニム TYPE αの1型よりスタートする。 2008年にイタリアのPitti Imagine Uomoに初出展するも、2011年の東日本大震災をきっかけに国内での展開を重視。 以降、現在に至るまで同ブランドとして新たなフェーズでのモノづくりを発信中。
www.anachronorm.jp

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小西健太郎_Kentaro Konishi
Haruhito jeansディレクター。1988年生まれ。中学卒業と同時に地元兵庫を離れ、名古屋で16歳よりアパレル販売員を7年務めた後、23歳のときに岡山に渡り縫製の修行を始める。24歳のときにオーダージーンズ事業「Haruhito jeans」を立ち上げ年間生産数200本を上限とし"会話を経て生まれるモノ作り"をコンセプトに東京・大阪・京都・兵庫・岡山を中心にポップアップストア形式でセールスを展開。2018年には岡山から地元兵庫へ戻り「Atelier Haruhito」を設立。2020年より「Haruhito Factory部門」を立ち上げ企業ユニフォームのデザイン・生産から国内外のプロダクトのディレクションサポートなども手掛ける。
www.haruhito.jp

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【Products】

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I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD × ANACHRONORMデニムキャップ
サイズ:フリーサイズ
価格:12,000円
12月18日より発売開始

ジャケット_ネイビー_1

I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD × Haruhito jeansデニムジャケット
サイズ:S, M, L
カラー:ネイビー, ブラック 
価格:68,000円(税抜き)

パンツ_ネイビー_2

I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD × Haruhito jeansデニムパンツ
サイズ:26, 28, 30, 32, 34
カラー:
価格:33,000円(税抜き)

【Info】
お問い合わせ先:アキレスアンドセンチュリオ株式会社 
TEL:090-6545-2024
EC URL:isatatw.com 
https://achillesandcenturio.com



Photo:Mariko Yamamura
Text:Kana Yoshioka




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世界で活躍するオリンピックスイマーYASUが手がける、「泳ぐ人」たちへ向けたライフスタイルブランド「I SWIM AND TRAVEL AROUND THE WORLD」。その全貌を紹介する、WEBマガジンです。https://isatatw.com