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02 明日が嫌って絶望的

眠りにつく寸前に明日の予定を思い出す。思い出した瞬間に「ああ、明日嫌だなあ」と思うことが昔は多かった。というかサラリーマン時代は毎日がそうだった。

なんという絶望の中で生きていたのかと、今なら他人事のように言えるけど、当時はこれが本当にしんどくて、危うく命にかかわった。

過去の話はさておき。今はだいぶ平和な心持ち。明日のことを気に病むことは、まあ、たまにはあるが、稀になった。

昨日今日に後悔があっても、「明日こそは」という希望が持てることが明日の良いところ。だのに明日が嫌って絶望的。

どうして今は平気なのだろうと、自分のこれまでを振り返ってみると、少し無茶して突破して来たような時期があったように思える。特に、嫌なものに対して「嫌」とはっきり言った時のこと。

僕は今までいろんなことをやめてきた。会社を辞めたし、バイトを辞めたし、したくない仕事をするのを止めたし、ひとつの肩書きにこだわることを止めた。

今とりあえず平穏に生きられているから、「やめる運動」は成功だったように思う。ただもうちょっと冷静に考察すると、やめる前に結構粘った記憶があることも思い出す。

お餅をちぎるみたいな、あの粘りながらの分かれ。「本当につらい」って本気の嗚咽が3回出たらというタイミング。見計ってるわけじゃないけど、振り返るとそんな粘りがあった。あの粘りは、やめるへの長持ちな情動。

とにかく、今後悔はない。それが一番の宝。明日がちゃんと掃除されていて、綺麗になっている。こんな寝つきをいつも感じたい。

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