isao (エッセイ・小説)

ただずっと書いていたくて広げたノート。自由に生きる30代の男の日々です。ミュージシャン・映像制作・WEB制作などしてます。

エッセイ

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80 なんのために起きるのか

友達と寝る前にオンラインでゲームをして、12時近くなると、友達が「明日早いから」といって離脱していく。僕も早いんだよなと思いながらも、ひとりでしばらく続ける。そんなことがあって、そういえば最近あまり睡眠時間のことを気にしなくなったなと気づいた。 朝は眠い。だけど、いくら朝が早くても、その眠さを振り払って起きることとか、その後に浴びるシャワーの時間とか、以前は死ぬほど嫌だったものが、最近はあまり嫌に感じない。 以前は睡眠時間が関係するんだと思っていたけど、多分違うんだ。その

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79 消化上手と昇華上手。

昔、アーティストの誰かが「面と向かって言えないから歌を書く」って言ってたのを見たか読んだかしたことがあった。当時の僕にはそこまで自分の感覚に敏感でなかったからわからなかったけど、最近はそのアーティストの人の言葉がわかるようになってきた。 大なり小なり何かショッキングなことを言われた時に、すぐにリアクションを取る人と、受け入れるために考え込む人と、大きく分けて2パターンの人がいるなと思う。 例えば、言う側の立場で、引いてしまうようなことや刺激的なことをさらっと言ってしまう人

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78 リアルアカウント名

仕事のお客さんで、僕のことを下の名前で呼んでくれる人がいるんだけど、僕はそれが嬉しい。お客さんによっては上の名前で呼ぶ人がいる。出会い方に寄るので、呼び方が両方に散らばるのは仕方ないこととして、僕自身の感覚的に、上の名前の時と下の名前の時ではやはり違う。人格というか、僕自身の在り方が。 下の名前で呼ばれると親しみを感じるからとか、そういう理由ではなくて(そういう嬉しさもちろんあるけど)、僕自身が普段「isao」という名前で存在している気がしているので、そう呼ばれた方が、なん

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77 鼻歌はどこからやってくる

今日のお昼、喫茶店に向かう時に、突然自分の口から鼻歌が出てきて(鼻歌だから「鼻から出る」かな?)、なんの歌かと思ったら、ヤマヨシのわさビーフの歌だった。 CMでやってた、今はもうやってないのかな、牛たちが出てきてテーマソングが流れるCM。歌詞を載せてみよう。 今歌詞を調べてみてビックリしたのだけど、「ズンピリ」だと思ってた部分、本当は「ツンピリ」だったんだ! 公式のTwitterを見たので間違いないと思うんだけど、確かにズンピリじゃ意味わかんない、というか意味合いが薄い。

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【シーン】銭湯からの帰り道

銭湯からの帰り道、澄んだ冬の夜気をめいっぱい吸い込みながら歩いていた。昔同じような夜に、別れた人のことを思ったり、明日からのことを案じたりして、感傷的になっていたことがきっとあった。だけどその思い出を、こうして日が経って味わうと、ちょうど銭湯上がりの冷たい夜風みたいな気持ちよさ。澄んだ空気に溶けていくと、幸せにも少し似ている。 だけどいま、同じ夜を歩いていても何も感じない自分がいる。幸せになってしまったんだとつい思った。なんて贅沢な考えだろう。だけど、確かに満たされているの

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【短編小説】肩書きBOX

「いえいえ、あなたはただ働いているフリをすれば良いんです」  そう説明する女は実に愛想が良い。小さなカウンターを挟んだ向かいには、一人の男がそれを熱心に聞いている。どうやら男はあまり話が掴めないらしい。さっきから何度も同じような質問を繰り返し、女は冒頭のようなことを何度も繰り返し説明している。女はそれでも表情ひとつ崩さない。テキパキと、正確な動作で書類を扱い、話をする時には男の目をきちんと見て話す。お手本のような受け答えである。 「ええ、ですから、あなたは毎朝9時にこちらに出

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