はじめに

優しい人間でありたいと思う。
自覚のない言葉の刃で、誰かを傷つけたくないと願う。

以前、迷子の子供に向け「お母さんと来たの?」と聞いてしまったことがある。これは「子供はお母さんと一緒に行動するのが普通である」という私の偏見に基づく発言だ。もしその子に、お母さんがいなかったら?幼い子供を、その言葉で傷つけていたかもしれない。
自分は何気ない会話のつもりでも、相手にとっては言葉の刃であることもあるだろう。私はそれが怖いのだ。知らず知らずに、相手をその言葉で傷つけてしまうことがとても怖い。無意識下で加害者になっている自身が怖いのだ。

だから私は知識をつけたいと思う。私が今までの人生で得てしまった偏見を打ち破る知識を。
そして優しい人間でありたい。誰かを傷つけないために、傷ついている誰かに気づけるように。そして未だに差別や偏見が蔓延る社会やそれに気づかず生きている自分と戦うために。

このnoteは私の日々の思考の記録であり、決意表明だ。日々を過ごす中で私が嬉しかったことや美しいと思ったこと、そして嫌だと思ったこと、怒りに震えたことを忘れずに書き留めていきたい。
今まではただ、胸の内に秘めたまま言葉にせずそのまま霞のように消えていってしまっていた。noteに記すという行為はその霞を瓶に閉じ込め、海へと放流する行為である。誰かの目に留まるかもしれないし、そのままどこかへと流されていくかもしれない。それでいいのだ。それで、いいのだ。

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