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『放課後さいころ倶楽部』はボードゲームへの入口


 昨今のコロナ禍において、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 私はですね、アニメ鑑賞と『天穂のサクナヒメ』ばっかりしています。コロナ禍前と何ら変わりごさいません。

 ところで皆様は、何かを始めるにあたっての「キッカケ」って覚えていますか?

 例えば、
 「友人に誘われたから、山登りを始めた」
 「可愛い(又はカッコいい)先輩のいる軽音サークルに入って、折角なので楽器を始めた」
 とかね?何かしら「キッカケ」はあると思います。

 ちなみに私の場合、「キッカケ」はズバリ、アニメということになります。
 『ゆるキャン』を見てキャンプを始め、『四月は君の嘘』を見てピアノを始めてみたりする、ミーハーでキモオタの28歳です。

 そんな私が、2019年秋に見たアニメが『放課後さいころ倶楽部』です。

 毎話何かしらのボードゲームをプレイしていて、そのゲームの内容とキャラクターの境遇や心情を交錯させて描いていく。そんな作品でした。

 『放課後さいころ倶楽部』自体は、正直そんなに大手を振って面白い!といえるようなアニメではなかったんです。個人的には。
 でも、人間ドラマを交えてながら、ボードゲームならではの楽しさや面白さを描いていて、ボードゲームの魅力に迫った作品だったなと思うんです。
 まさに、ボードゲーム入門にはもってこいのアニメと言っていいでしょう。

 『放課後さいころ倶楽部』を視聴し始めてからは、職場のオタク共とゲームバーに通い始め、様々なボードゲームをプレイしていたという訳です。

 その中で、私が1番ワクワクしたのが『放課後さいころ倶楽部』#9に登場する「エルフェンランド」というボードゲームでした。

ゲーム説明は次のとおり。

「エルフェンランド」

●2~6人用
●10歳以上
●所要約60分
●メーカー:アミーゴ(ドイツ)
●作者:アラン・ムーン
●初版発行:1998年
●1998年 ドイツゲーム大賞 大賞受賞

エルフ族の若者となり、ドラゴンや魔法の雲など、手札のさまざまな乗り物カードを最大限活かせるように旅の計画を立てては、国中の都市を巡ってゆくゲーム。各都市に配置されている自分の色のコマを回収していき、その数を競います。
移動は即座にできるわけではなく、まずは全員でボード上の各道筋に対して<使用できる乗り物>を設定しなければなりません。その後で対応する乗り物カードを使用する、という二段階の工程を経て移動が行われます。旅の計画を考えたり、人の計画を邪魔したりするのが楽しいゲーム。綿密に立てた計画だったのに、重要なポイントを邪魔されると悶絶しそうになります。
元々『エルフェンロード』という3~4時間ほど掛かる重量級ゲームを、家族向けに簡略化したのがこの『エルフェンランド』です。過去、より妨害工作の楽しさが強調されたカードゲーム版『エルフの玉座』も発行されました。

引用元『放課後さいころ倶楽部』公式ホームページ
http://saikoro-club.com/board/board9.html

 端的に言うと、プレイヤーが「エルフ」になって、ドラゴンやユニコーンに跨って冒険するゲーム。


…もうこれって、擬似「異世界転生」じゃないですか?

 『放課後さいころ倶楽部』#9でも、このゲームを異世界チックに描いていました。ボードゲーム上に異世界が広がり、その雰囲気をプレイヤー間で共有できるという訳です。

 「どういった手段であの街に行こうか」と計画を練るところは旅行プランを考えているときのような楽しさがありますし、他のプレイヤーを妨害しまくって「意地悪エルフ」になるのもまた一興かと思います。

 『エルフェンロード』の簡略版とうたっていますが、実際に『エルフェンランド』をプレイしてみると結構時間が掛かるうえに、ルールも少し複雑な部分があります。でも終わってみると、掛けた時間に値するだけの達成感が得られます。

 オンラインでMMORPGやFPSに勤むのも悪くないですが、たまには身近な人と直接顔を合わせて、この『エルフェンランド』をプレイして、自分たちの想像する異世界を冒険するのもいいんじゃないでしょうか。

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