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10兆円の介護給付費の使い道は?|1番使われているのは○○だった!

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はじめに

おはようございます。医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

毎朝30分でその時に思ったことをコラムとして書いています。

今日は、「10兆円の介護給付費の使い道は?|1番使われているのは○○だった!」というテーマで書きたいと思います。

昨日、Twitterで以下のクイズを出しました。

そして、今朝、答えをアップしたのですが、140字では伝えきれなかったので、こちらにも書くことにしました。

介護給付費とは

介護給付費とは、行政から介護事業所に支払われるお金のことです。

介護保険のサービスを利用すると、利用者は料金の1~2割を負担します。 残りの9割は介護給付として行政からサービスを提供した事業所に払われます。それが介護給付費です。

介護給付費を約1.1倍したものが、介護事業所の売上に相当するとイメージしていただくと良いのではないでしょうか。

そして、介護給付費の総額は年間10兆円を超えて、増え続けています。

10兆円の介護給付費の使い道はこれだ!

介護給付費の事業別内訳は以下の通りです。

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※介護給付費は「単位数(点数)」で計算されます。1点あたり10~11.4円で地域により異なります。今回は、わかりやすく1点10円と考えてみていきましょう。

介護給付費が一番使われているのは、介護福祉施設サービス(特養)ですね。その額、約1.8兆円。すごい額です。全体の介護給付費の18.7%を占めています。

もう少し詳しくみるために、介護給付費(単位数)と、受給者数と、受給者当たり単位数(単価)をランキング形式で見ていきましょう。

介護給付費(単位数)ランキングTOP10

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1位は、先ほどの通り介護福祉施設サービス(特養)ですね。

2位は介護保険施設(老健)、3位は通所介護と続きます。TOP3までが介護給付費1兆円を超えていますね。

TOP10の構成割合の合計は78.1%で約8割です。

介護給付の対象となる介護サービスは全31種類ありますが、そのうち10種類で介護給付費の約8割を占めるというのは印象的な数字です。

受給者数ランキングTOP10

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受給者数のランキングも見てみましょう。

受給者数でみると、福祉用具貸与が圧倒的に多いですね。介護サービスを受ける人の内、40%の人に使われているサービスです。

次いで、2位 通所介護、3位 訪問介護と続きます。TOP3までが年間の延べ受給者数1千万人を超えている介護サービスですね。

受給者当たり単位数(単価)ランキングTOP10

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受給者当たりの単位数(単価)で見てみるとどうでしょうか。

介護医療院がトップです。1人当たり月40万円の単価ですね。

介護医療院は、国が推進していることもあり移行定着支援加算もついていますね。その影響もあってか、1人当たりの単価が大きくなっています。

単価の上位には施設系のサービスが続きますね。やはり施設が必要な介護サービスは初期投資も維持費も大きくなるため、単価が高くならざる負えないところがありますね。

おわりに

本日は、「10兆円の介護給付費の使い道は?|1番使われているのは○○だった!」というテーマで書きました。

毎朝クイズ出していますが、これからも140文字では書ききれないなーと思うことがあれば、このような形で補足していこうと思います。

毎朝のクイズ、みなさんに回答いただけることをいつも嬉しく思っています。ぜひ今後ともよろしくお願いします。

それでは、今日も良い1日を。

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