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最新 医療介護 週間ニュースランキング(4/23~4/29)

はじめに

医療介護データ研究所の まじめな所長 です。

先週Twitterでシェアしたニュースの中から、たくさん見られたものをランキングとして紹介します。

先週の振り返りにぜひ活用ください。

第5位 通所介護の送迎を地域単位で一本化 ダイハツ新サービス 751imp

ダイハツの新サービス「ゴイッショ」を紹介する記事です。

ゴイッショは通所介護の業務負担を軽減するサービス。自治体などと契約を結び、複数の事業所の送迎をアウトソーシングの形で取りまとめ、地域一帯で共同化する仕組みだ。ダイハツはサービスの効率的な運営、参加事業所のコスト削減、人手不足への対応などに貢献できると睨む。

https://www.joint-kaigo.com/articles/2022-04-25.html

通所介護事業所の多くが送迎に悩みを抱えていると思います。同じようなルートを回るとすれば、1事業所だけで送迎をするより、複数事業所が共同で行った方が効率的です。

日々、利用者に変動がある中で、どのように効率的なルートを調整していくのか、難しい部分もあると思いますが、普及していくことに期待します!

第4位 最も効果的なマスクはどれ?本物のウイルスでマスクの効果試した結果 828imp

東京大学医科学研究所の研究グループが行った実験の結果、やはりコロナウイルスに対してマスクが効果的だということがわかりました。

マスクの種類別に具体的な数値として効果の差が出てきたことが印象的です。

例えば、

【ウイルス吸入側のみマスク着用していた場合】、マスクの種類ごとのウイルス量の減少効果は次の通りです。

綿マスク 37%減
サージカルマスク 50%減
N95マスク 86%減

N95マスクがとても効果的であることがわかりますね。綿マスクの効果は限定的です。

【ウイルス排出側のみマスク着用の場合】、マスクの種類ごとのウイルス量の減少効果は次の通りです。

綿マスク 57%減
サージカルマスク 58%減
N95マスク 96%減

いずれのマスクでも、吸入側よりも、排出側がマスクをした方が、ウイルスの削減効果が大きいことがわかります。

引き続き、適切にマスクを活用して、コロナ感染拡大を防止に努めていきましょう。

第3位 看護師処遇改善 公平な仕組み導入は難航 878imp

4月27日の中医協では、2022年10月改定に迎える診療報酬改定について議論を行いました。主なテーマは看護師の処遇改善です。

2月からすでに補助金による看護師の処遇改善は始まっていますが、10月以降は診療報酬として、処遇改善の原資が、各医療機関に配賦されることになります。

コロナ対応等を行う病院の看護師を対象に、1人あたり1万2千円相当を支給することが決まっていますが、診療報酬で支給する場合、そう簡単に定額支給はできません。

診療報酬は基本的には患者数が多ければ多いほど、たくさん受け取ることができますが、看護師数と患者数は必ずしも一致しません。

そのため、看護師数が少なく、患者をたくさん受けている病院の看護師は得をして、看護師数が多く、患者をあまり受けていない病院は損をする構造になります。

このあたり、どのような点数設定をすれば、できるだけ公平を保てるのか、これから調査していくことになりますが、果たして、どこまで公平な仕組みを作れるでしょうか…

第2位 ファイザーワクチン有効期限を1年に延長 1,359imp

ファイザーのワクチンは、当初、6ヶ月の有効期限と言われていました。しかし、その後、9ヶ月に延長され、今回、さらに1年に延長されました。

度々の延長判断に、本当に有効性は大丈夫なのかと懸念の声が噴出しています。

一部の自治体では、9ヶ月が有効期限の場合、4月末までにワクチンの廃棄がされる懸念がでていました。

破棄をしない為に、有効期限を延ばしているのではないかと疑われてもおかしくない状況です。

有効期限延長にあたっては、「時間がたっても品質が保たれていると確認できた」としていますが、国民の健康に影響することですので、客観的なエビデンスの開示が求められます。

第1位 看護師の処遇改善は、なぜ診療報酬で支払われるのか 1,587imp

看護師の処遇改善について、10月から、診療報酬で支払うようにするべく議論が進められていますが、公平性の観点から制度設計は難航しそうです。

そもそもなぜ、診療報酬で対応する必要があるのでしょうか。

補助金で、看護師1人あたり1万2千円支払ってしまった方が、きっちりと想定した額を病院に分配することが出来そうです。

そんな疑問を持っていましたが、あゆむさんが納得の回答をしてくれました。あゆむさん、ありがとうございました!

補助金の場合は基本的には税金から支出されます。

一方で、診療報酬の場合、「健康保険料」と「患者の自己負担分」と「税金」から支出されます。

診療報酬にすることで、国の負担は軽減されるわけですね。

確かに、看護師への報酬アップは医療提供環境を維持していくために行われるものですので、税金だけというよりは、「健康保険料」と「患者の自己負担分」も含めて対応していくという考え方が適切なのかもしれません。

先週の注目クイズ 581imp

解答はこちら!

おわりに

今日は、「医療介護 週間ニュースRANKING(4/23~4/29)」を紹介しました!

いかがでしたでしょうか。

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