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壊れちゃったわたしの耳①

わたしの耳がおかしくなったのは、2022年10月です。突然の出来事でした。
このときは、大学卒業後に入社したレジャー施設で働いており、新入社員のころから担当している広報として、多くの取材対応やイベント企画に携わっていました。
仕事ぶりを評価していただき、それなりに責任の重い仕事も任せてもらえるようになったタイミングでした。
2022年は職場の一大施策が立て続けに予定されており、経験したことのない忙しさが続きました。夏には施設がオープンして以来のリニューアルがあって、イベントの仕込みや資料づくりに追われ、日付が変わる直前まで働いていたこともありました。
忙しくなると、食に興味がなくなるタイプで、このときもほとんど飲み物だけで過ごしていました。そんな生活のせいで、身体はどんどん痩せ、いろんな箇所が痛むようになっていきました。休みの日は整形外科で、おじいちゃんおばあちゃんたちと並んで、肩に電気を流して、毎日痛み止めを飲みました。薬が効いてきたかと思ったら、強い痛み止めに胃が耐えられなくなり、胃痛と吐き気に悩まされました。

これまで好きなことも好きなようにしてこれたし、やってみたいこともやってきた。
これ以上つらい日々が続くなら、もう生きなくてもいいかなと、気がついたら死を意識するようになっていました。
そんな考えから、あと少し無理をしたら、このつらい毎日にピリオドを打てるのではないかと、さらに追い込んで仕事をしました。新しい仕事も自分でたくさん取ってきて、休みの日も出社しました。
この頃には自律神経がだいぶ乱れ、立ちくらみやめまいの症状も出てきました。もうすぐで倒れる、倒れればしばらく仕事から逃げられると、無理をし続けてしまいました。

耳に違和感が出始めたのはこの頃からです。
初めは痛みでした。扁桃炎にかかったときに、耳まで炎症が広がってしまったのです。扁桃炎は薬で落ち着きましたが、耳の症状だけが残り、耳の中が赤く腫れ上がっているようなジンジンとした痛みが続きました。
するとある日、イベント中に無線を聞きながら接客をしていると、お客さまの声は音として聞こえるのに、何を言っているのか上手く聞き取れなかったのです。たまたまお客さまの声が聞こえにくかったのかなとも思いましたが、何人も同じことが続きました。
これまで耳に不調が現れたことはなく、突然の出来事にものすごく不安を感じ、病院に行ってみると…

つづく








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