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#わたしのnoteの書き方 (インタビュー記事編)

月曜朝に公開したインタビュー記事が歴代最多スキを更新中だ。そこでこのnoteでは「メイキング」として、#毎日更新 をなんとか継続しつつ3000字のインタビュー記事を制作した過程を書いてみたい。

準備どうする

男木島に行って石部ちゃんに会う約束をした時点で、ちゃこさんの記事を送って「こういう記事書いてみたいんだけどちょっと協力してくんない?」と打診。快諾いただいたので当日まで予習を進める。

「既に他の記事で言葉になっているエピソードは重複させない/そこを立脚点にする」という指針で、いくつかある既存のインタビュー記事を読んだ。島に渡ってすぐの頃(2年前ぐらい)の話はわりと既出なので、島に行った経緯の話は全部省略して、「来てみて、どう?」から始めることにした。

質問リストは作らなかった。「どんな仕事をしてるの?」という質問1本でいくと決めて、その場の応答に集中して組み立てた。

取材どうする

当日の取材は、石部ちゃんの家にお邪魔して、アイスコーヒーをかぱかぱ飲みながら25分だけスマホのボイスレコーダーを回した。

これを家に帰って1周だけ聞き直してテープ起こしした。固有名詞、口調、印象的なフレーズに絞って文字にする。これでざっくり6000字ぐらい取れて、内容の半分だけ使った。短い1本の記事なら、本編の録音は全然長くなくていいと思った。1時間の録音をていねいに起こすと相当時間がかかるけど、25分ざっくりなら夜ひといきで作業できる。これが執筆の材料になる。

実は「アートの島に生きるってどんな感じ?」という話もしたのだけど、全然引き出せなかったので全部カットした。

写真どうする

今回のチャレンジポイントは写真だ。今回はSONYの初代α7+50mm単焦点レンズを引っ提げて乗り込んだ。この記事で使った写真は全部それでRAWで撮ってLightroomで補正したけど、まあ今やスマホのカメラで撮ってVSCOで補正すれば十分な世界になってると思う。noteのサイズ感なら特に。

正面の笑顔は、がんばったけどいいのが撮れなかった。結局何かしてるところ(冷や汁よそってるとか、人と話してるとか、ソーダ飲んでるとか)じゃないと自然に撮れない。でも、1枚「いけるかも!」っていうのが撮れたらあとは風景写真でいいと思う。冷や汁のシーンが話を聞く前に撮れていたから、あとはおまけと割り切ってじたばたした。

あとは、取材相手が良い写真素材を持っていたら(以前フォトグラファーに撮ってもらったとか)、それをもらってもいいと思う。Instagramの埋め込みを使えたのも大きかった(麦畑の絵)。

構成どうする

聞いた話と順番を入れ替えているのは冒頭の冷や汁のエピソードだ。インタビュー25分の中ではあとのほうに出てきた話を、じぶんの体験に基づく、船を降りてすぐのシーンに合成した(冒頭の会話は冷や汁のお店ではしていない)。

現在→過去→現在→未来。記事の流れをまず決めて、エピソードをパズルのように組み替えた。「ラフテープ起こし」のテキストからは、一箇所もコピペをしていない。テキストを見ながら、いつもnoteを書いている勢いで頭から一気に書き下ろした。

ちゃこさんの記事、6000字超えてるな…と意識しつつ、3000~4000字が自分にとっての「長い記事」の標準量なので、そのへんに収めることにした。

事前チェックどうする

土曜夜に一通り記事を書き終えたところで、「共有用リンクを取得」機能のプレビューURLと、校正用に全文をGoogleDocsに貼り付けたものを、石部ちゃんに送って内容を確認してもらった。当日深夜に即レスをもらえて、一人称表記や事実関係など数箇所を修正した。

あと、この段階でにも事前に読んでもらった。「ちょいちょい内輪っぽい表現削ったら?」というアドバイスをもらって、一部人名や社名を削った。これはよかったと思う。

日曜の朝には完成していたので、たまには予約投稿機能で7:30にセット。予告tweetに反応もらえたのも励みになった。

総括

今回のインタビュー記事はなんと言っても書き手の自分がそのへんの一般人なので、受託制作や媒体寄稿と違って「自分が書きたいことを(話し手の協力のもとで)好きに書くだけ」。なので、細かいことを気にしない/聞けた・見えた話だけで自然に書く/ひとつのテーマに絞る…といった点を意識して取り組んだ。クオリティを上げようと思うといくらでも時間を使える気がするけど、無理すると他が続かない。

一方で、読み手を意識した記事のコンセプトとして、記事のゴールを「男木島への渡航者が増えること、冷や汁の売上が上がること」と設定した。この記事は、勝手広告だ。だから「どう編集したら最もチャーミングに感じるか」を常に考えた。

鮮度も大事。寝かすと書けなくなるし、かきいれ時のお盆前に公開したかったので、夜やることの中で優先度をあげた。通勤帰りに日々の更新を書いたあと、小一時間ずつ4日ぐらい使ったと思う。そしてエイヤで完成したことにする判断は、毎日更新で培われた勇気の賜物だ。


こんな風に、「いつもの感じ」で、また楽しいインタビュー編集ができたらなと思っている。

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