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Yes and... で書こう

noteクリエイター憲章のアンケート項目、どれも重要メッセージすぎて選べなーい!

この19項目のうち、たぶん得票数は多くなさそうな《Yes and... の精神を大事にしよう》について思うところを少し書いてみる。


"Yes and"は、ひとつのアイデアをまず受け入れ(Yes)、否定せずにさらなるアイデアを乗せて発展させる(and)という精神だ。

この考え方、note上ではたとえば、お題・コンテストの機会に対する捉え方に現れてきそうだ。

たとえばあるコンテストが告知された時、

🤔「このコンテストは僕には向いていない。なぜなら…(No because...)」

😐「面白そうなコンテストだね。でも…(Yes but)」

と考えて、スルーしてしまうのか

😆「面白そうなコンテストだ!じゃあ〇〇な切り口はどうかな?〇〇っていう表現はあり?」

と、Yes and...の精神で向き合っていけるのか。

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Yes and...は、即興劇(インプロビゼーション:インプロ)の技術の要として、Wikipediaにも記述されている。複数人が即興でシーンをつくるインプロでは、他の出演者が提示したオファーをまず受け入れ、自分のアイデアを重ねることで、シーンを作り上げていく。

Yes and... の精神が、コメント欄やtwitterを通じてnoteクリエイター同士で共有されていくと、コンテストは独特の世界観に進化していく。この現象は昨年も「あの夏に乾杯」「はじめて借りたあの部屋」などの公式コンテスト、あるいは教養のエチュード賞などの独自企画でも見られた風景だ。

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僕かこの教えを受けたのは14年も前になる。いま京都造形芸術大学附属高校の校長をされている樋栄ひかるさんの即興劇ワークショップがきっかけだ。それ以来、《まず受け入れ(Yes)、次に自分のアイデアを重ねて発展させる(and)》という考え方は、自分の思考回路のけっこう中心にある


一昨年には、この"Yes And"の精神を、デザイン思考/イノベーションに必要な文化土壌のひとつとして紹介した記事も登場した。文脈を超えて、この精神は浸透しつつあるのかも。


2020年も、Yes and...の精神で。アイデアが重なり合い、加速していく光景が、たくさん見られたらいいと思う。

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