見出し画像

もはや書くことが苦にはならない

今日も今日とて延々文章を書いていた。

3000字の、Webサイトデザイン解説文書。いわゆる、「上に通すための文書」だ。2~3時間と思っていたら、丸々一日費やしてしまった。しかし、さらから書き下ろして、2回社内で揉んで、たたき台として提出するのに、悪くないテンポではある。


職業ライターではない。しかし、クリエイティブディレクターは、さまざまなテキストを書く。提案書、計画書、議事録、仕様書、指示書。

正直、書く技能は、この職種につく上で必須の職能とは見なされていない。けれど、文字によるコミュニケーションは、仕事の地盤になる。


今日のようなドキュメントをつくることが、苦しくないといえば嘘になる。むしろ、終日:苦悶である。話の順番に悩み、物量の配分に悩み、言葉選びに悩み、絵を貼ったりリンクを貼ったり周辺作業もいそがしい。

けれども、

noteを1年それなりに書き続けた今、文章を書くことは、「やればできることが分かっている仕事」になった。ブログを月数本しか書いていなかった頃はまだ、書ききれなくて延期延期で逃げることがあった。1年に300回公開ボタンを押した日々の中で、さらっと書けるリズムも、停滞を取り返す転換も、身体が覚えている。通じる言葉の選び方も、だいぶ分かってきた。

だからもう、自分にとって、書くことは何ら苦にならないと言いきれる。


まわりを見渡しても、書く経験値を積んでいる人は、そう多くない。文字のコミュニケーションを磨くこと自体の優先度が高くない人もいる。万人に文章修行を勧めることはできない。

それでも、筋トレを続けることで身体全体の調子がよくなるように、一定以上の書く力があれば、いろいろな仕事が前に進むようになる。

書き続ける毎日も、決して平坦じゃない。これから修行をやる人は、歩み続けた先にある「苦にならない」感覚を、ぜひ想像してみてほしい。

🍻