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「かもしれない」は希望を意味している
Maybe(たぶん、かもしれない )という表現を、どう感じるだろうか。
確実さを好む人と、不確実を好む人がいる。私は、不確実性が好きだ。リスクのあることが好きだ。なぜなら、「かもしれない」ことこそが、創造的で、挑戦的で、わくわくするから。
"Getting to Maybe(「かもしれない」をめざして)" という原題の、大好きな本がある。社会変革の起こし方という切り口で、社会起業家のインタビュ
プロマネのことを話すのはどうにも苦しいけれど
先週火曜、ぬえ(nue inc.)の松倉早星氏を聞き手に、プロジェクトマネジメント(特に計画)について喋るイベントを開催しました。
内容についてはうちのメンバーが良い感じのレポートを書いてくれましたのでぜひご覧ください!
松倉くんめっちゃいい顔してんな!(呑みながら)
Facebookイベントのみでごく簡単に告知したセミナーでありながら、ほぼ会場キャパめいっぱいの50人が参加してくれる大盛況
「アジェンダを一人歩きさせる」非同期な打合せのしかた
すっかりリモートワークの毎日になって、連日ZoomとHangoutで打合せを重ねていると、対面・同期・対話型のこれまでの打合せがどれだけ「楽をしていたか」を思い知らされる。山ほどの非言語情報を知覚し、手描きの図なんかを見せながら、複数人が食い気味のリズムで議論を行き交わせる……。
それでも今週はけっこううまくいっているのだ。
月曜のヒアリング。先週木曜に送っておいたGoogleDocs版のアジ
『最悪の結末』を教えてください
これはPMの私が最も好きな質問のひとつだ。
プロジェクトのはじまり、折り返し、ゴール間際、それぞれのタイミングで、チームメンバーやクライアントに問う。
『最悪の結末』を教えてください。
要は、最善の結果を期待しつつ、最悪の状態を想定しておく……という、リスクマネジメントの基本姿勢だ。しかし、この質問は期待以上に、プロジェクトマネージャーの仕事に貢献する。
大企業クライアントのMさんは、キッ
チームで使うAsana:生産性と信頼を築く7つのTips
10連休明けのスタートダッシュのために、プロジェクト管理ツール「Asana」の使い方について、少し踏み込んだ知見をまとめたい。
自分が所属するロフトワーク京都では、社内プロジェクトメンバー間の共有基盤として、Asanaが浸透してきている。(クライアントやパートナーとのやりとりは、Backlogを使うことが多い)
個人で使うだけでも十分便利だけれど、チームで使ってこそ真価を発揮するAsana。そ
「やったことがない仕事」の進め方
やり方が分からない仕事を進めるとき、最初にやるべきことは「やったことがある人」にやり方を教えてもらうことだ。これをやらずに「推測」で進めていると、遠からず頓挫してしまうだろう(いまひとつ頓挫しているなう)。
これについては微妙な体験がある。3年前、いつもweb構築ばかりやっている自分が、「IoTデバイスを使ったアイデアコンテストの企画運営」という畑違いのプロジェクトにPMで入った時。乗りかかった
100人会議を濃い時間にする場のデザインをやりたい
きのうはうちの学校の「全体集会」という集まりがあった。この会は文字どおり学校全体=12学年の全保護者(の半分くらい)と教員が参加して、学校運営のことを話し合う。100人以上がひしめく賑やかな会だ。それだけに、100人の時間を「濃い」ものにするには、けっこう工夫が必要だ。
今回は、「持続可能な学校運営」といった広めのテーマで、
・話題提供プレゼン1時間(+延長15分)
・学年ごとの小グループでディ
週次定例MTGをやるかやらないか
木曜10時は案件Uの定例MTGだ。きょうは、アジェンダが少なめ。
いつもは、制作プロジェクトで「定例MTG」はやらない。
・集中設計したいプロジェクト初期は、週1だと遅すぎる(週3ぐらい通ってヒアリングしたり議論したりする)
・実制作が進む中盤戦では、作業の切れ目が必ずしも定例MTGと合わない(きりのいいところでまとめて打ち合わせしたほうが効率的)
・週1も話すことがない(オンラインのやり
「何を学んだらいいか」の答えは、経験の中にある
来春入社予定の後輩とのランチで、「入社までにあと2ヶ月あるんで、その間に何を勉強しておいたらいいでしょうか」という問いをもらった。社会人経験は限定的だけど、いろいろプロジェクトをこなしてきた、マメで礼儀正しい青年だ。
あなたなら、どのように答えを探すだろう。
制作PMとしては、勉強しなきゃならないことは文字通り山のようにある。「手の空いてる時に執務室の本棚眺めて持ってきなよ」とか、「課題図書リ
機密情報に物理的に触らないしくみを作る
学校のIT管理業務の引き継ぎを受けている中で、「ML(メーリングリスト)オーナーの個人が、機密性の高いMLの投稿を受信できてしまう」という現状があると聞いた。どんなにセキュリティ意識の高い管理者でも、物理的に機密情報が流れてきてしまうと、漏洩リスクはあるし、気を使う分だけ精神力がもったいないので、この状態は避けたい。
幸い、回避策は簡単だ。個人アカウントと別に「ML管理専用」のアカウントを用意し
打ち上げで、何話そう
1年近く走ったプロジェクトの、クライアントとの打ち上げに行ってきた。色々な問題が重なった案件だけど、総論ポジティブな感じで、ひと安心している。(自分はPMではなかったので気楽だけど、PMのNさんはもっと安心しているだろう)
ところで、比較的フォーマルな受発注関係にあるメンツでの飲み会は、少し距離が遠くなりやすい。契約とか関係なく完全フラットに近いチームも少なくないだろうけど、大きい会社は組織の縦
模造紙を使って、クライアントとの位置関係を変える方法
机に向かい合ってのヒアリングは、かなり「距離」が遠くて、関係を築きにくい。それよりも、壁に貼りだした模造紙を囲んで、言いたいことは全部ポストイットに書き出して、横並びの関係をつくろう。
今日は久しぶりに、webリニューアル初期の「課題出しブレーンストーミング」をやった。『問題だと感じていることや、やりたいことをなんでも書いて』という超簡単なお題なので、ワーク慣れしていない人でもスムーズに参加でき
制作進捗管理に役立つ「ステータス」項目の設計と運用
大量のページを扱うwebリニューアルでは、Airtableなどのデータベースを使って、ページごとの制作ステータスをうまく管理していくことで見通しがよくなります。が、このステータス項目の作り方・使い方が案外難しいらしいということに気づいたので、ノウハウをまとめてみます。
はじめに:「進捗状況のコード化」という考え方ビジネス小説、三枝匡さんの『戦略プロフェッショナル』終盤で出てくる、営業の案件管理を