#3 食事のマナーを学ぶ・守る理由

食事のマナーを学ぶ

学校が再開して、2週間。マスク着用による肌荒れに、悩まされている毎日です。
みんなどんなケアしているんだろう…

さて、今日は食事のマナーについて、私が考えている事を書こうと思います。

「なぜ私達は食事のマナーを学び、実践するのでしょうか。」

この疑問はきっと、色んな人が通るはず。

そんなことを思いながら、私が出した答えをシェアしようと思います。

先に、たどり着いた答えを書いてしまうと、
「私達は、生命と人生をいただいている」という事です。

私達は普段、お肉にお魚、野菜に海藻、牛乳に青汁、色んなものを食べて飲んでいます。私達は食べないと生きていけないから。

これは、当たり前の事。ただこれだけだと、食事のマナーを守る理由にはならない。
もう少し詳しく、どうしてこの答にたどり着いたのかを説明すると...。


私は、「食べ物を食べる」事を考えて、大切だなと思った事、重要視したポイントが二つあります。

1つ目は、私達のいただいているものは、すべて生き物であるという事。
お肉や魚でも、野菜や海藻でも、動物でも植物でも、それらが生き物であることに変わりはありません。私たちは、生き物を食べずに生活していくことはできない。これは、菜食主義者にもそうじゃない人(carnivoreというのでしょうか)にも当てはまる事だと思います。

そして、私たちが食べている生き物も、他の生き物を食べているという事。植物だって土の栄養が必要です。
この理科で習った食物連鎖っていうのは、山とか海とか自分から遠く離れたところで起こっている特別な事じゃなくて、一日に何度も触れている事だったんですよね。
私達は、動物にしろ、野菜にしろ生命をいただいていて、それが繰り返されている。
それを想像すると、目の前にある食べものがどれだけ価値のあるものなのかが分かりました。

生きとし生けるもの。
頂いた命を、余すことなく美味しくいただく。

まさに、この言葉の通りです。
1つ目のポイントは、
目の前にある食べもの(生命)が、そのほかの生命あってのもので、本当に価値のあるものだと理解することです。

二つ目は、食べ物が食卓に並ぶまでに、どれだけの人が関わっているのかという事です。

1つ目で、食べ物はすべて生命だと話しましたが、食卓に並ぶまでには、農家や工場、スーパーの人のなど、様々な人の力や関わりというものが必要なのです。生産者がいて、消費者がいて、そこを繋ぐ人がいて、それを調理する人がいて、私はようやく食事をすることができます。

ただただ、その人たちの仕事・産業として捉えてしまう方法もあります。でも、その関わってくれる人達がいなく成れば、スーパーに食材は並ばないし、そうすると私達は食事が出来なくなってしまう。もちろんその逆もあり得ます。

それに、その人たちの仕事って、その人たちの人生でもあるんですよね。反対に、食事する事は私達の人生でもある。食事を通して、様々な人の人生がつながるんです。これって本当にすごいことだなと思いませんか?


ここまで私が重要視したポイントを書いてきましたが、
二つのポイントを含めて「なぜ食事のマナーを学び・守るのか」という疑問に答えを出すと

私達は生きるために、他の生命をいただいている。
しかし、それだけではなく、自分が口にする食べ物には多くの人が関わってる。
今自分が食べようとしているものには、自然の恵みと命、そして多くの人の努力が詰まっている。
だから、最大限に美味しくいただいて、楽しく食事する。それが、生命やかかわった人への敬意の表し方であり、最低限のマナーなんじゃないか。
美味しく、楽しく食べるためには、一緒に食べている人に不快な思いをさせてはいけないし、一人で食べてる時も敬意は忘れてはいけない。

なんだか長々と話しましたが、簡単に言ってしまうと、

食事のマナーって食材とそれに関わる人達への敬意の表し方

なんだと思います。


こんな感じで私は答えを出しました。
(余談ですが、この答えを導き出してから、食事中にドラマやSNSを見たりする事もなくなりました。)

現代は、食べ物で困る事もないし、加工食品もたくさんあって、自分で一から調理する機会も減っています。都会に住んでいる方は、生産者と触れ合う事もなかなかありません。
その食べ物がいつの季節のもので、どんな風に育てられたのかも分からない。
だから、食育が重要視されているのだと思います。
一人ひとりの心掛けで、日本の食卓はもっといいものになっていくのではないでしょうか。





※今回、生命という言葉を使いましたが、この言葉の定義や解釈は様々あるそうです。
ここでは、生命(いのち)を動物も植物も含む生きているものという解釈で使いました。
違和感を持たれた方には、申し訳ないです。

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