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その選択は目標に近づく一歩となり得るのか

目の前のことばかりに気を取られていると、目標を見失ってしまうなと実感しています。
2019年の大晦日ですので、今までの活動の反省点をまとめます。

私の目標は、カスタムオーダーを中心としてネットショップでの販売だけでも生活していけるようになること。
夢は街中で偶然私の作品を身につけた人を見かけること。
ターゲットは30代〜50代前半くらいのバリバリ働く女性。

イベントに合わせて商品を作ってしまった

対面イベントに出るようになって丁度1年が経ちました。
最初はイベントに出るつもりはなかったのですが、ネットショップのアクセスの無さを目の当たりにし、少しでも作品を見ていただけるようにイベントに出ることにしました。
大きなイベントが半年も前に応募締切してしまうなんて知らず、小さなイベントに出るしかありませんでした。

どこのイベントがどういう雰囲気なのかもわからず、とりあえず出られるイベントに出店していましたが、年齢層がかなり高いイベントだったり、逆にお子様連れが多いイベントだったりしました。

イベントでは出店料を払っていますし、交通費や食費、人件費もかかります。当然、最低でもその分は売り上げなきゃと思うわけですが、そう思うあまり、ご高齢の方に比較的ウケが良かったアイテムを沢山作ったり、お子様向けのデザインを考えたりしました。

この、”売上ゼロを避けるためにイベントに合わせて自分の作るものを変えていく”という姿勢は本当に良くないことだったなと思っています。
今後も出続けたいと思うようなイベントであれば、そのイベントに合わせるというのは有効だと思いますが、そもそもターゲット層と一致していないイベントなのですから今後はもう出店しません。
イベントは出店してみないと雰囲気や客層は分かりませんが、ターゲット層が違う場合には気持ちを切り替えていくべきだと思うようになりました。

その当時は、しばらくそういうイベントが続きそうだったのでイベントに合ったものを作った方が良いと思いましたし、実際あの時にそのアイテムを作っていなければ売上ゼロになっていたイベントもあったと思います。
でもその時の制作労力、資材に集めに投じた時間と資金を考えると、ターゲット層に向けた商品開発に費やすべきだったと思います。

安いものを無理して作った

何名かの出店者から「安いものを売れば少なくとも売り上げはゼロにはならない」というアドバイスをいただき、安い商品を”時間をかけて”デザインして”手間賃を無視した”無理な価格設定で商品化し、ネットにもアップしていました。
“安い商品を用意して売上ゼロを避ける”というのは大事な戦略だと思います。でも私のようなやり方では失敗で、形も色も気分次第で変えて”気楽に”、メイン商品制作の合間に”気分転換のつもりで”作れるものじゃないと気持ちが擦り減ってしまうと感じました。
デザインをきっちり決めないということは、ネットショップにはアップできない商品となりますが、それはイベント限定商品と割り切って気楽に作るべきだと考えるようになりました。

一時期は売れないことの原因が価格にあるのではないかと思い、とにかく安く価格設定しなきゃと思っていた時期もありました。今でも価格設定の時には「これでは高いのではないか」とかなり悩みます。
でも作業時間を無視した無理な価格設定をしたり、安い物を作ろうという意識でデザインしていると、「私はいったい何をやっているのだろう?」という気持ちになってしまいます。
"アクセサリーに軽さという付加価値を加えるために手間をかけて作品を作っている"ということの価値を自分自身が軽視していたように思います。夫からも何度もそのことを注意されました。
もっと自分がやっていることの価値を認め、その価値を分かっていただけるように努力すべきですし、もしそれが世間的に受け入れられないものであるなら私の作品は商材として失敗だったということです。価格を下げて活動を続けるのではなく、失敗を認めて路線変更すべきだと思います。

今までの活動の中で、私の作品を高すぎると言う方々にも大勢出会いましたが、逆に価値をわかって安すぎると言ってくださる方々にも沢山出会いました。今まではネガティブな意見に目を向けすぎていたと思いますので、今後はポジティブに受け取ってくださる方々に目を向けていきたいと思います。

ワークショップ、スクール講師を検討した

今までワークショップを勧められたことが何度もあり、やった方が良いのかなと考えたこともありました。また、スクールなどで講師を出来ないかとお誘いを受けたことも何度かあります。
ワークショップはイベント主催側からしても盛り上がっている感じがしますのでワークショップを歓迎する会場は多いようです。
作家の方がワークショップをやる理由は様々で、物を作る楽しさを知って欲しいとか、物販に比べて売上に繋がりやすいとか、ブースが賑わって見えるとか、イベント中楽しく過ごせるとかです。

私はアクセサリーを作るのが好きですが、物作りの楽しさを他の方に知って欲しいという気持ちは正直ありません。
それなのに、他の人がやっているから・オススメされたからという理由で悩んでしまうのは良くないなと思いました。
目標のことを考えるとイベントの売上が悪いとしてもイベント中心に考えるのではなく、少しでも多くの方に商品とネットショップの存在を知っていただくためにショップカードを配布するなどに専念した方が良いのだろうと思います。

ワークショップにしろ講師にしろ、教えるということによって信頼を得て商品購入に至る場合もあると思いますし、そこから舞い込むお仕事のお話もあるかもしれません。
でも少なくとも今はもっと他に挑戦すべきことがあるなと思います。
少額でも安定した収入が得られないと活動自体を続けられないので、講師を考えたこともありましたが、”お金を稼ぐため”に同じ時間働くならバイトした方が効率的なんだという結論に至りました。

季節感を意識しすぎた

特に販売を始めて最初の半年くらいは、ハンドメイドマーケットプレイスから「秋はこういう色が人気です!」とか「こういうモチーフのものは特集で取り上げられやすくなります!」などの情報が来る度に、それに合わせて商品を考えていました。
少しでもショップを見てほしいという想いで必死でしたが、結果的にアクセスは全く増えず。

勿論季節感を意識することは大事ですけど、あまり意識しすぎるとその時期にしか使えない商品になってしまい、結果的にお客様からも求められない商品になってしまうなと感じました。

他人の意見を真に受け過ぎた

「もっとこうだったら良いのに」と言われることはよくあります。
そういうお声をいただくと、それが世間一般の意見なのかと思い、いちいち真剣に検討していました。
でも考えてみれば当たり前なことですが、その意見もその人ひとりの意見。
多くのお声があがる場合には検討すべきですが、いちいち個々の意見にうろたえてはいけないなと思いました。

まとめ

やったからこそ分かることはあると思います。
何でもかんでもやる前から「合わないと思う」と言っていては、何も進歩がありません。
でも今後何か選択をする際には、その選択が自分の目標に近づく可能性があるものなのかという基準で決めないといけないなと思います。
何がきっかけでチャンスを掴めるかわかりませんから色々試行錯誤はすべきだと思いますが、目の前のことを解決するためだけに選択をすると方向性が変わってしまうので注意したいと思います。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

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熟成下書き

作品を知っていただくためにはイベントへの出店や商業施設での委託販売などしなければいけません。サポートしていただけましたらそういった出店費や委託販売費用に使わせていただきます。