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地域とつながる/古いものが美しいと感じらる空間、「天仁庵」を訪ねてほしい

音戸にある古民家カフェ「天仁庵」が、大人気だ。車に乗って、遠くからやって来る方も多いようだ。ここは、本当におすすめの場所である。
外観もさることながら、レトロな内装が心地よい。


「天仁庵」のオーナーさん家族とは、懇意にさせていただいていて、実は、その並びにある音戸イロリバHOUSEの古民家をご紹介いただいたのも、こちらからだ。地元のキーパーソンと言っても良いだろう。そことつながると一気に地域とつながれるのだ。


「天仁庵」は、もともとは代々、音戸の地で呉服店を営んでいる商家である。しかし呉服どころか洋服でさえ、地方はニーズが先細りしていて、それは人口減少によるのと、車社会への変化で国道沿い量販店が台頭して、昔ながらの衣料品店は継続が厳しくなっている。実際、この音戸界隈も、空き家が増えていて、ここで、孫、子の代につながる生業を成立させるのは難しい。


そこで、業態転換を思い立ち、全国、いろいろと訪ね歩き、ついに数年かけてこのスタイルにたどり着いたそうだ。飲食、雑貨、衣料品からなる複合施設だ。息子さんと一緒に将来につながるコンセプトとなった。
また、もともと呉服を扱っているだけあって、美的センスが素晴らしい。白い外壁に大きな丸いガラス玉をはめ込むアイディアを思いつかれたそうだ。古いものと新しいものとのコントラスト。


このお店には、地元で生きていくというオーナー家族の覚悟が感じる。


「天仁庵」から、古民家が並ぶ音戸の引地エリアに、確実に新しい風が吹き始めている。



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