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inspire #5 / 堀口珈琲 HORIGUCHI COFFEE

「オペラ」「ルリジューズ」など歴史あるクラシック菓子が示すように、洋菓子において「コーヒー味」は非常にポピュラーなもの。

しかし素材として「コーヒー」を用いるとなると、

  • 味の均一化

  • コスト面

以上の件を鑑みて、主に扱うのは
「インスタントコーヒー」などの加工品
です。

ご家庭に限らず、パティスリーでもコーヒー豆から直接製菓に使用するのは稀なのではないかと思います。

インスタントコーヒー


かくいう私も、「コーヒー」そのものを扱うことがあまりなく、知識も乏しかったのですが、
ここ最近、「珈琲豆」にもこだわったお菓子の制作する機会があり、専門店を巡るようになりました。

しかし一口に「珈琲豆」といっても複数の銘柄からその焙煎具合、ブレンドともなると店の数だけ様々な種類があり、まさに無数に等しいコーヒー豆が存在します。選ぶのさえ中々大変です。

そこで珈琲に詳しい上司に相談したところ、真っ先に提案していただけたのが
「堀口珈琲 HORIGUCHI COFFEE」でした。



上原店へ

現在、堀口珈琲の店舗は都内に4店舗ありますが
店内で自家焙煎を行う「上原店」がオススメ
と上司のお達しがあり、代々木上原へ。

店内奥には、珈琲豆の焙煎釜。

その釜で焙煎された、
単一素材の「シングルオリジン」
個性に富んだ「ブレンド」の豆が並んでいます。

お菓子に使用したい旨を伝えたら、快く相談に乗ってくださるスタッフの方々。

上司には焙煎後一週間ほど経ったものがよい。
と言われていたので、お日にちも教えていただきました。



今回購入した珈琲豆

お菓子に用いる際、他の素材との相性も良好そうな種類を購入。どちらも堀口珈琲のオリジナルブレンドから選びました。

#6 WINEY&VELVETY 

フレンチロースト(深煎り)

ワイニーという名称の通り果実のようなフルーティーな酸味と香り、複雑味が合わさり赤ワインのようなテイスト。アフターフレーバーも爽やかです。

果実とコーヒーの組み合わせのお菓子をあまり見かけないのですが、この珈琲とカシスやミュールなどのベリーは結構合う印象です。


#9 SMOKY & SYRUPY

イタリアンロースト(極深煎り)

堀口珈琲のブレンドの中で最も深く焙煎され、「より深く」を突き詰めた一品。
目が覚めるような「苦味」がありつつ、スッキリとした後味とほのかに甘い香りを感じました。

ティラミスなどのオーソドックスでシンプルなお菓子に用いることで、この珈琲豆が持つ力強くもさっぱりとした味わいが際立ち、他の珈琲では表せないインパクトを打ち出すことが出来たような気がします。


あまり珈琲を飲む習慣がない私でも、明確に味わいの違いが理解できるほどの個性と美味しさの珈琲でした。
他の種類もぜひ味比べをしてみたいものです。

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