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140字小説【怪物は……】

「いいか娘!怪物が現れたらこの短刀で左眼を突け!」怪物は村外れの塔に棲んでいた。前触れなく現れては村人を襲った。でも月に一度、塔に生け贄を捧げるようになってから姿を見せなくなった。今日も隻眼の村長が生け贄の娘を連れ、塔へと消えていく。その後、怪物は現れなくなり、村長も姿を消した。


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