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アイパレットの選び方も、人それぞれ。

今回は色々描き溜めていたものを放出する第二弾。特にアイシャドウ関連のことと一重さんへのアイメイク画像放出回になります。私は常々アイシャドウパレットの裏に書いてあるあの解説画像、全然要らないんじゃないかと思ってまして、そこらへんのことを熱く語っております。

てゆうか夏ですね。夏って暑くない?

アイパレットの使い方は人によって全然違う


最近気付いたんだけど、アイシャドウの使い方をパッケージウラ通りにお使いの方、とても多いですね。

それ、いけません。マジでいけません。マジで、それは……マジでやめた方がいいって!!アイツの最後の言葉を思い出せよ!!やめとけって!!やめろとけって言ってるだろ!!オイ――――ッ!!

突如荒ぶり出してついに頭おかしくなったのかと思われたでしょう、安心してください元より頭はおかしいのです爆。でもこれだけは伝えたい、パソコンの起動が遅くて排熱音が「ウィィイイィイイイィィィィンンンン」ってすっごい音がしてもみなさんに一言お伝えしときたいのです。

で、メイク初心者の人が陥りがちなミスの一つにこの『パッケージウラ通りにアイメイクをする』という因習がありまして、まぁこの段階で一重さんは完全に置いて行かれるわけですよ。世知辛い世の中。(一重さんメイクについては最後の方で解説しておりますのでそちらへゴー)

そんで、瞼の一重・二重・奥二重問わずアイシャドウはメイクのマストなわけで一応買うわけですが、「アレ?この色全然減らないな…もったいな…(結局粉々に割れて捨てる)」「この色ww使えね~~wwやっべぇ~~wwきんもww(結局新調したときに捨てる)」「失敗すぎだろ(即行ドブに捨てる)」とかみなさんそれなりにプチ失敗談がおありかと思うのです。

数多くのアイシャドウパレットをドブに捨て去ってきた人間からするとですね、アイシャドウ、あんなに色要らんわけですよ。

平均して4~6色入ってますね。で、そのうちの大体3色はテイストカラーのグラデーション、加えて締め色やポイントハイライトが入ってます。ウラの解説図にも「見たままグラデーションを作ればとってもカンタン!」って書いてありますね。

うん。

グラデーションは、一色で十分作れる。

テイストカラーの濃い色(濃いめのピンクとかの方)を指にとって手の甲で軽くぼかして濃度を調整、瞼の幅少しはみ出すくらいにすっと塗って、その上から細チップで目の際にラインを引くように締める。

これで1色で最低2色、見ようによっては3色の働きをします。ラメ感が強いものほど色を撹拌・乱反射して自然な仕上がりに見せてくれますし。

また、「一番濃い色」≒「締め色」は完全二重さん(と一部の奥二重さん)にはほぼほぼ要らない色です。二重幅を潰す可能性が高いので、がっつしパーリーかコスプレするとき以外は使わない方が多いのではないのでしょうか。入れたとしても目尻だけとかニュアンスで仕込む感じですよね。

だからよく「アイシャドウは単色で買え!」って仰られる方が本業のメイクさんでも結構いらっしゃいまして、それはそうなんだが「締め色」は一重には必要だし、だがピックアップカラーの薄い2色はマジで要らんし、それだと二重さんと作り方が反対だし、二重さんはテイストカラー得意だしうーーーーーーん……ん???………ん???

気付きましたか。

多色アイシャドウパレットは、一応「万人受けする」というラインナップで作ってあるのです。なので必ず捨て色が出る。あなたの捨て色は誰かにとってのマスト色なのです。

で、先ほど言いました「ウラ面の謎の指南画像」。あの塗り方ってたぶん日本人の8割は失敗します。なぜか。完ッ全に二重幅がキチっと入った、欧米系の彫りの深い目だから。解説しましょう。

こういう目が一番デカく見えるんですが、それは「目頭切開ラインが天然だから(いわゆる『涙丘』が見える状態)」という目の横幅が長い物理的な理由だけではなく、やはり単に目がデカいのです。眼球の大きさは種族に違いはないと言いますけれど、やはり「目がデカい」

瞼の跡は後天的につくものだと思ってるんですが、平行二重幅の方ってもう本当に「出目」がむちゃくちゃ多いんです。

「出目」っていうのは読んで字の如く「眼球が前に出てるように見える目」のことで、眼球が眼窩より幾分せり出してるんですね。

眼窩は車庫、眼球を車だとしましょう。この車庫は後ろに物を置きすぎて車体を全て納めることができません。その代わり前方に半円状のルーフを取り付けることになりました。ルーフは蛇腹状に開閉することが可能です。

それでは問題です。たかしくんとたけるくんはこの池の何m地点で会えます……じゃなくて、このルーフの長さって出目の人の方が長いに決まってますね?蛇腹状のルーフが瞼です。つまり、平行二重の方って目の横幅だけじゃくて瞼の長さも長いんです。瞼の長さが長いということはそれだけキャンバスが広いということ。言いたいこと、もう分かりましたよね。

そりゃ4色も5色も塗れるよぉぉ~~~。

日本人はこれが「蒙古ひだ」になってくるくらい車庫の前が余りまくってる人が多いので、物理的に瞼のタテ幅が長いんじゃなくて短いんです。長いのは眉毛までの距離なのでこれはアイブロウでどうにかするしかできません。

こんな短いルーフ……とくに一重さんは「全くねぇよ!」って方も多いので同じようにやって塗る場所ないからとアイホールまでグラデーションつけてオバケになる人、二重幅殺して後々「アイシャドウって薄付きで大丈夫じゃない??単色でよくない??」ってなる末広二重の方、本当に多い。

あ、一重・奥二重さんでアイプチやメザイクされる方は瞼を「平行まぶた」ではなく若干「末広二重」に。平行にすると大方不自然になりますし、微妙にルーフが足りてない状態なので目むっちゃ乾くよ。バシバシよ。

このようにアイパレットウラ面のまま塗れる方は「平行二重」さんだけなんです。しかしこの塗り方すると圧が強すぎるので、平行二重の方でも普段はあまりされてないって人が多いですね。

じゃあさ、みんなウラ面通りに塗ってないってことなんじゃない??あんなにグラデーションできなくない??(てゆうかそもそも描くとこがない)って思う令和の夏なのですよ。


だからもちろん買い方も違う


こんな感じでですね、私はいつもメイクするときに「正面から見たとき平面で計れる比率だけではなく、立体として捉えたときにどのような動きを見せるかが重要なのでは」と考えるわけです。

じゃ、本題行きましょう。

先ほどご説明した通り、雑誌やコスメ会社がお手本として教えてくれる方法は「基本的には合わない」ということが分かりました。でもそれは目の形状によって使える/使えないチップがあるということなので、そこは個人で判断していきましょうという話です。

-末広二重・平行二重

まず二重幅を潰さない方が上手くいく「末広二重さん」から。もちろんナチュラルに仕上げたい「平行二重さん」もこちらをご参考に。

末広二重さんに必ず必要な色は「中間色とハイライト色」。目の立体感をつけることによって平行二重さんの眼球のボリュームに近づけるので、一番薄いハイライターはまずマストです。これで涙袋も仕上げの中央だけのせもすべてまかなってくれます。

さらにぷくっと見せるため涙袋の下側に薄くシェーディングするのもポイント。アイブロウの一番薄い色でも良いし、中間色で囲みメイクっぽく陰を付けてあげるのも使いやすいかと。目全体の馴染みも良いし。仕上げに瞳の上だけハイライトカラーをのせて完了です。

中間色は自分が使いそうな色が入ってるものを。ブラウン系・ピンク系・オレンジ系・ゴールド系など暖色中心に、遊び心で青緑やミモザカラーが入れてあるものがベスト。まるでお菓子のパッケージみたいなのがオススメ。

ブルー・グレーのアイシャドウなど濃い締め色が鬼門で、どうしてもって場合は瞳の中央から半分だけラインで入れると馴染みがいいかな。これねぇ……うーん……色の範囲と濃度を調整しないと「ザ・青のアイシャドウのひと」になる可能性が高いので、どうぞご自分で練習してみてから使うようにした方がいいと思います。

また、お顔立ちがクール・カッコいい系の方はマットタイプでもアンニュイな雰囲気を作れます。ただし、やはり軽くラメが入ったものが一番無難ですね。みんなのexcelが最高なので一度質感をお試し下さい。

では、末広二重さんが見るべきポイントは、

1.ハイライトカラーが入っているか
2.使い勝手のいい中間色が入っているか
3.ラメ感強めの確変カラーがあるとなおよし

って感じで選ぶと使いやすいかなと思う次第です。

-奥二重

次に奥二重さん。奥二重さんは目の形・瞼の厚さ・瞳の大きさによってメイク方法が変わる厄介なタイプなので唐突にグループ分けします。こちら。

二重線がハッキリと入っている方や特に丸目の方は、二重幅を潰さないようライトに仕上げる「末広二重さん」の方法を参考になさってみて下さい。また、瞼が重くてもフィッシュアイやタレ目ならこのタイプの可能性が高いです。奥二重さん用の記事貼っておきます。

対して、目尻だけ二重とか二重線がハッキリ見えるのは瞳中央からだという人は、申し訳ありませんがあなたは「一応二重さん」です。特に瞳の中央にまぶたが重なって平行になっている人はほぼほぼ一重なので、二重幅を生かすよりも締め色を引いて瞳を大きく見せた方がデカ目効果が高いです。一重さんを参照にしてみて下さい。

-一重・一応二重

ってことで次、「一重さん」です。

一重さん・一応二重さんはデカ目を狙うよりもさっき言ったように「瞳の立体感を意識するメイク」の方が断然効果が高いし作るのもラクです。縦・横グラデーションは人によって合う/合わないが大きいし、幅の調整とグラデーションのかけ方が案外難しいので、さっとできる方法を書いてみました。

一重さんに注意してもらいたいのは、アイホールでイメチェンを図ろうとするのではなく「締め色で遊ぶ」こと。一重は伏し目にこそ色気があると思うのです。一重幅の正面から見据えてパッとは見えないけど、ちょっと目線を外した時に色が見えるときれいだなって。

正面から見てどう見えるか、というメイク方法も多数ありますが、人の顔って真っ正面から見る機会なかなかないですよね。それよりも、ふとした横顔だとかちらっと見える一重幅なんかに気を遣ってる方がオシャレっぽいのでは、と思うのです。よ。

オススメはピンクかベージュ、オレンジなど肌馴染みの良い色がオススメ。すこしダスティな茶色や灰色が交じってる中間色だと、締め色にもアイホールにも使えて便利です。ただし光沢感のあるものを。とくにアイホールは立体感を際立たせたいので、ツヤっと見えるものでないと目が死にます。マットなものは一重幅に仕込む方が無難でしょうか。

もちろんシルバー/ゴールドのミックスも楽しいし、ザクザクラメでバリエーションをつけられるのもアイホールが広い一重さんならでは。多色ラメやホログラムでも面白いです。アイホールはナチュラルに、カラーアイライナーで魅せるのも上級者。

一重さん・一応二重さんが見るべきポイントは、

1.使いやすい締め色が入っているか
2.ハイライトカラーがナチュラルか
3.光沢感&ラメ感は必須

でした~~。一重さん・一応二重さんはマスカラでデカ目を狙うのが確かに楽ではあるのですが、どうしても少し浮くといいますか、相当上手に仕上げないとなんとなく不自然さが残ってしまいます。不安かもしれませんが、マスカラなしでも上品に仕上げるのも案外良いものですよ。

下に送りつけ画像貼っとくので一重さんはご参考までに。


画像が……去年描いたから画風がリアルwwこれマウスで塗ってますからねwwペイント3Dすげぇww

お、そうだ。目頭切開ラインにハイライト入れるとデカ目になるので、ここぞというときはしっかりくの字ライン入れて頂きたいと思います。ほんとはパレット自体にアイホール用/ポイント用で二色ハイライターが入ってるものが良いのですが、なかなかそういうのがなぁ~……う~ん……。ポイント用浮きすぎるの多くて……。

涙袋と目頭切開ラインなどポイント用にペンシルタイプのものを一つ用意しておくと重宝します。色はぜひ薄いクリーム色~ホワイトを。ただ単に目の幅を大きく見せるものなので、合う色なら使い切るまでお世話になれます。

アイパレットの基本の使い方

二重さんは色自体で雰囲気を変えて、一重さんは締め色で雰囲気の違いをみせ、ハイライターで立体感を出す。こんな感じで色と立体感を分業させて考えると分かりやすいのではと思うのです。

とまぁここまで紹介してきましたが、よくよく考えると「や、いまのやつ使い切るまで5億年かかるわ」みたいな人もいらっしゃるだろうと読み直して気がつきまして、こっちの方が大事じゃん……と急遽追記。

てゆうか「裏面通りに全色グラデーションせず、一重さんはこう、二重さんはこういう風に使った方がいいんじゃない?」ってことを言いたかったのに、この記事の結論を放置したまま終わるというね。自分ヤバすぎるわ。驚いたわ。

ってことで、今お持ちであろう4色アイパレットの使い方をどうぞ。

経験上、ナチュラルor上品に見せたいときって指が一番細かなニュアンスに応えてくれます。しっかりした線を書きたいときに筆やチップを使う感じかな~。指って早いし便利ですよね。

基本的に二重幅を生かす場合は単色で。少しグラデーションかけてもキレイです。締め色を使って目のニュアンスを変えたい場合は、目尻のラインで調整しましょう。特に一重さんはアイホールに濃色もってくるとおかしなことになるので、締め色とラインで遊ぶと一気にアイメイクの幅が広がります。

そうなぁ~~、自分は貧民なので手が出せないですけど、デパコスの期間限定コフレで出るカラーパレット、あれ良いですよね。全部で4、5色なのに系統の違うニュアンスカラーが入ってて、なのに季節感溢れてて、グラデーションは2色くらいに抑えてて。

もう少しわがまま言うと、ビビッドなアクセントカラーや同系色でラメ感の違うもの入ってたりすると、もっと面白いんじゃないかと。アクセントカラーは狭い範囲に使うので、そういう色ってチャレンジしやすいし、何より浮きにくいし。ラメも質感でガラッとイメージ変わるので、このへんこれから期待ですな~。

一つのアイパレットでいっぱい遊べるの、面白いなって思うんです。雑誌の付録コスメで色々試してみて、良さそうなら気に入った色味・質感に近いコスメブランドのものに変更も賢いんじゃないでしょうか。


補足:まゆげのこと

まゆげって眉尻を目尻の角度に合わせる方法が自然ですが、アーチ/平行どちらによせるかって、悩みどころだと思います。それでも教科書通りに説明すれば、アーチは自然に、平行は眉毛の距離を近づけてデカ目に見える、と雑誌なんかじゃよく書いてあるので、自然に見えるのはアーチ、アーチってなんとなくみなさん描いてるような気がします。

わたし一重なんですが、完全アーチ眉死ぬほど似合いません。仕上げはもちろんアーチっぽくなだらかに描きますが、とくに眉毛の下ライン、これをアーチにすると昔の人形になります。やばいです。

眉毛の描き方、両方描けるようになってイメージ自由自在!!みたいに言うけど、確かに「アーチっぽくする」「平行っぽくする」のは出来ても、眉の下ラインを変えるのは難しいです。

アイブロウのポイント、実は瞳の真上にあると思います。

ここがまぶたが重くて真っ直ぐな場合は平行に、丸目など角度がついている場合は若干アーチ型に取ると結構自然に眉の形を取れます。眉毛の長さ、どこまで引くかは人次第ですが、これを意識するだけで眉の仕上がりも良くなるし、タイムロスも減る気がします。

自分が人にメイクするときって、いつも半顔で進めていくんですね。「こっちの眉とこっちの眉どっちがいい?」で、良い方に合わせる。「こっちの色とこっちの色どっち?」で、リップやアイシャドウを選ぶ。って感じで。

このやり方やると、結構な確率で「瞳の上の形で眉毛を描いた方」が選ばれてきました。それだけ自然だし、描きやすい雰囲気があるのだと思います。眉毛の印象を変えれば目の大きさも違ってくるので、こちらの方が違和感が少ない、という表現もできるかもしれません。

アイブロウはその日によって描き方変えてみよう!とは思えないめんどくさい部分なので、気分で印象を変えたい時はぜひ眉マスカラで眉毛の濃度を変えて頂くのをオススメします。

薄いとガーリーに、しっかりした色だとクールに。またアイメイクに使った色を人差し指にとり手の甲でぼかして、ニュアンスカラーとしてすっと眉頭にのせるのもかわいい。眉マスカラは意外と顔の雰囲気を大きく変えてくれるので、普段用にプラスしてトーンが明るいもの・ニュアンスカラーのものとを用意しておくと楽しく使えます。


まゆげはほんとカンタンそうに見えて奥深いので、またまゆげだけ個別記事出そうかな…。でももうねむいや…。ねる。(急におわる)

❤は…noteのアカ無くても押せるらしい…えへへ