宣伝会議のライター講座を初回でやめた話[前編]

正確に言えば初回のあとも何回かは一応行ったのでタイトルは若干嘘です。
わおんです。

2018年秋、ぼくは病んでいました。
元々あんまり身体が強いわけではなかったんですが、それにつけてもどうもおかしい。夜眠れないとかなんやかんやいろいろ不調のオンパレード、極めつけに飯が食えなくなって食っても吐く。
なんとかギリギリ蜂蜜と牛乳で食いつなぎつつ、どこの医者行っても大きな異常はなくて藁をも掴む気持ちで行った心療内科で、鬱ですね。以上です。

そういうわけでその場で休職せよと診断書をもらい、上司に相談してしぬほど心配され、ひとまず一ヶ月、突然の休みをもらった、そんな頃のお話。
ちなみにこの前置きに特に意味はありません。
あと別に暗い話ではないです。

Twitterにてフォロワーといつものように他愛もなく空中で殴り合っているとき、「企画の作り方わからん」「米光一成先生のメソッドいいよ!ライター講座とかあったはず」「今日体験講座やってるから行ってくる」とかいうスピード感で、のちに初回でやめることになるライター講座の体験に行くことに。

それが、宣伝会議さんの、編集/ライター講座 即戦力コース米光一成クラスでした。
ぷよぷよのゲームデザイナーとして、そののちゲームクリエイターとしてもライターとしても活躍する方ですね。
(ちなみに前回のnoteで書いた広辞苑大学の話で、わたしが応募して落ちた講座の人です)

結論から言うとめちゃくちゃ面白かったです。
ざっくり言うと翌年上半期にて隔週で講座があって、そこでどういうことするかっていう話。
具体的には、受講者一人一人に「選んだ瞬間一位が取れる専門分野」……通称プチ専門を作る、それについてひたすら掘り下げるっていうのが講座の大筋で、そのプチ専門が7つあればライターとして食っていけるよ、という外観の説明が体験の内容でした。(メイン3つとサブ4つとかだったかもしれない。気になる人は体験講座に行くか米光先生のnoteでも大体似たようなことを購読できた気がするので見てみてください)

平たく言えば、「選んだ瞬間一位が取れる分野で発信し続けてれば、それが必要な人間がいれば自分に声がかかるに決まってるじゃん!?」っていう話です。
具体例として、米光さんが「ぷよぷよ」を作ったあと、「こっくりさん」にフォーカスしてホームページを作った結果、夏の怪談の時期には必ず何かしら仕事が来るようになった話であるとか、これまでも同様の講座をやっていたところ「路線図」をプチ専門にした受講者さんが、そのまま路線図に関する本を出版することになった話であるとかを聞きました。
これによって、そのプチ専門というのがどういう道筋でライターとしての仕事につながるのかというロードマップを想像しやすくなったわけですね。

なにが面白いかっていうと、話を聞いているだけで「自分だったらプチ専門なににしようかな!?」と思わず能動的に考えてしまうところ。
ニッチで、まだ誰もやっていなくて、自分だからこそ楽しんで調べて書いたりできるだろうことってなんだろう? と考えるだけで、簡単に言えばワクワクしました。
自分が普段なにを好きで、なにを能動的に調べているか、どんなことに詳しいのか、どんなものであれば苦にならずに接していけるのか……という、それだけで言ってしまえば自分の可能性がどこにあるのかっていうのを可視化する作業のようで、これまでの人生の振り返り感もあり。
さらにそれを突き詰めていけばお金になるかも、とか、そこに関わる著名人と仕事ができるかも、とかの可能性を思えば、そりゃあ楽しいです。めちゃくちゃ楽しい。
皮算用してるだけではしゃいでしまう。

多分就職活動のときにすべき自己分析っていうのはこういうことだったんだろうなー10年早く知りたかったわー……とかは思いましたが、おそらくいまだからこそここまで楽しめるんだろうとも思います。わかんない。当時でも楽しかったかもしれないけど。

その頃わたしはとにかくラップにハマっていて、音源を聴く、バトルを見る、現場に行く、というところを非常にエンジョイし、自分でもやってみたいなと思っていた頃です。
あとは前々から蜂蜜が好きで、蜂蜜って種類によって味も匂いも効能も違って〜みたいなことを調べたりしていたので、自分がプチ専門を設定するなら、ラップか蜂蜜どっちかだな〜とかを考えたりしていました。

当時、仕事に未来が見えなさすぎて、自分がなにやりたいかとか、なにができるかとかがなんもわかんなくて、そういうときだったから、そういう風に前を向けるっていうだけでもすごい楽しかったんですよね。
今にして思っても、本当にありがたいお話です。

長いので前編はここまでにしましょう。
後半では実際に本講座が始まってからのことを書きますが、あらかじめ言っておくとラップの話をする予定です。

とりあえず、興味があれば宣伝会議の編集/ライター講座の体験へ行ってみてください。
普通に楽しいので。
https://www.sendenkaigi.com
(これはダイレクト・特に一銭の得にもならない・マーケティング a.k.a.普通のおすすめ)

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