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【高校生向け】進学するなら、都会?田舎?

【Intro...】
一度住むとずっといたくなる、住み心地のよい街、福岡と言われますが…。
大学進学を機に新しい街に出てみるのも1つの選択肢です。

今回は、福岡より都会、田舎の大学の実情を知るべく、大学生になりたてのこはるちゃんがインタビューに行ってきました。都会、田舎だからこそのできること、できないことは?家賃は?空きコマの過ごし方は?
気になる12問、どんどん聞いていきます!

👀インタビュアー 三浦小晴(みうら こはる)
iRODORu(本プロジェクト)メンバー
今年の春、福岡教育大学に入学しました ! だけど、新型コロナウイルスの影響で入試の時以来大学にも行けず、まだ大学生になった実感が湧きません...今回はそんな私が、都会の大学と田舎の大学の違いを知るため、2人の先輩にインタビューします!

iRODORu 都会と田舎 Zoom写真

👏インタビュイー⑴ 
佐藤薫平 (さとうくんぺい) さん
佐賀大学教育学部4年生/ 福岡県広川町出身

👏インタビュイー⑵ 
貝原義彬 (かいはらよしあき)  さん
早稲田大学政治経済学部中退後、
現在福岡大学商学部4年生
福岡県福岡市出身/ iRODORuメンバー

【本文】
Q1,早速ですが、それぞれの大学に進学しようと思ったきっかけは何でしたか? 都会や田舎の大学に抵抗はありませんでしたか?

佐藤: 都会への憧れみたいなものは自分にはまったくなくて、九州の国立大学を初めから目指していました。佐賀大学は第一志望ではなかったのですが、田舎の大学に行くことより、浪人することの方が抵抗あったので、進学することを決めました!

貝原: 実は、僕も都会への憧れは特になくて、むしろ福岡の大学に行くつもりでした。だけど、高校の先生たちから「貝原は東京の大学を目指したほうがいい」と言われたことをきっかけに東京の大学も考えるようになって、最終的には、「大学の4年間ぐらい、日本の中心を見てきたら?」という親の言葉に背中を押され、東京の大学に進学することを決心しました。


Q2, 都会の大学と田舎の大学のそれぞれのメリットを教えてください!

佐藤: 都会に比べて人が少ない分、すごく濃い関わりができますね。佐賀に大学がすごく少ないので、大学生というだけで社会人の方々から良くしていただけます。おかげですごく活動しやすいですね。

貝原: やっぱり、人の多さ、チャンスの多さでしょうね。全国からいろんな人が集まっているから、たくさんの出会いがありますし、就活のイベント数も全然違いましたね。特に、サークルは特徴的で、東京の4年制大学(女子大は除く)に所属するサークルには、いろんな大学から人が集まっていることが多いです!


Q3,これまでの約3年間で一番の思い出は何ですか?

佐藤: 今年あるはずだった東京オリンピックに関連して、「地域の希望の光」に選ばれた方々を各都道府県の代表学生が取材して記事を書くという聖火リレー企画があったんですけど、自分が佐賀県の学生アンバサダーに選ばれて、冨永ボンドさんというボンドアーティストの方に取材して記事を書かせていただいたことが一番の経験だったかなと思います。それをきっかけに全国の学生ともつながるきっかけができたので。


Q4,貝原さんは、学生時代どんなサークルに入っていましたか?

貝原: 実は3つのサークルに入っていました。一番メインで活動していたのはバンドサークルで、早稲田を中心にいろんな大学から人が集まっていたのですごく面白かったです。あとは、キャンプサークルや子ども会サークルにも入っていました。

三浦: 都会と田舎それぞれの良さが感じられますね。


Q5,逆にデメリットはありますか?

佐藤: どうしてもチャンスの少なさはあるかもしれませんね。福岡でやっているようなイベントも、ほとんど佐賀ではありませんし、就活をするときにも、ほとんどの場合、せめて福岡には出ないといけなくなりますね。あと、大きなデメリットとして交通の便の悪さがあります。その結果、チャンスが少なくなっているのかもしれません。

貝原: 個人的に特に感じたのは、キャンパスの小ささですね。東京でも国公立の大学は比較的キャンパスが広いイメージがありますけど、東京の私立大学は、(大学にもよりますが)地方に比べてキャンパスは小さめです。大学によっては、キャンパスというよりビルみたいなところもあります。個人的には、広々とした自然豊かなキャンパスに憧れていたので、そこはデメリットですね(笑)

三浦: それぞれ、デメリットもあるんですね。


Q6,実際に大学生活を送る中で、都会の大学や田舎の大学への進学を後悔したことはありましたか?

佐藤: 後悔したことはないです。強いて言うなら、交通の便がもうちょっとよくならないかなって感じかな。最寄りのバス停も、最寄りの駅も、30分に1本ぐらいの頻度でしかバスや電車が来ないので(笑)

貝原: 自分の選択に後悔はしないようにしているんですが、東京の人の多さは、個人的にはかなりつらかったですね。特に満員電車。あとは、もっと目標をもって進学するべきだったな、と思いました。特に目標を持たずに進学してしまって、東京の情報量の多さに飲み込まれるような感覚がありました。

三浦: それぞれの環境に合うとか合わないとかっていうのはありますよね。


Q7,では次に、都会の大学や田舎の大学で、これは田舎の大学や都会の大学ではできないなぁと思ったエピソードがあれば教えてください!

佐藤: 一つは、自分の行動範囲内ですごく密なつながりを持てるというのは、田舎だからこそなのかなと感じます。もちろん、それが好きか嫌いかは人次第だと思いますが。あと、農業や漁業に近くで関われる機会があるのは、田舎ならではで、僕も毎年のように農業のバイトを経験してきました。これは都会では難しいですよね。

貝原: さっきもちょっと話しましたが、いろんな人に出会えたことですね。九州の大学って、ほとんどが九州出身の人ってイメージがあるんですが、東京の大学は、全国から人が集まってくるので、面白いです。それと、さっきもちょっと話しましたが、サークルでもいろんな大学の人と仲良くなれたのがすごく嬉しくて、これは大学が密集している東京ならではだなって感じます。

三浦: なるほど、それぞれにしかない体験があるんですね!


Q8,田舎の大学は、静かで誘惑が少ないから勉強に集中できそうってイメージがあるんですが、佐藤さん、実際にはどうですか?

佐藤: うーん、そこは人によりますね。確かに雑音とか誘惑は少ないですが、その分息抜きもしづらいですね。特に、今コロナの影響で自粛期間なんですけど、近場で息抜きできる場所がないのはつらいです。

三浦: そうなんですね!では、貝原さん、逆に都会の大学ではどうですか?

貝原: 都会でも人次第ですね。近くに遊べる場所が多い分、誘惑が多いのは確かですが、図書館に行けば静かですし、きっと都会でも田舎でも、勉強する人はするし、しない人はしないと思います(笑)

三浦: なるほど、そうですよね!


Q9,都会ってオシャレに気を遣わないと浮いてしまいますか?

貝原: うーん、エリアとか大学にもよるかな。やっぱり表参道とか銀座に行くとオシャレな人が多くて、ある程度ちゃんとした服装してないと浮いてしまうイメージだけど、新宿とか渋谷とか行くときはそんなに気にしていませんでした。大学ではほとんど服装を気にしていませんでしたが、これも大学によるんでしょうね(笑)

佐藤: 学部によっても違いがありますよね。スポーツ系の人はジャージで来てたり、芸術系の人は個性の強い服装だったり…

三浦: そうなんですね!


Q10,都会ってやっぱり物価高いんですか?

貝原: うーん、物価はそこまで気になったことはないかな。ただ、飲食店は福岡に比べると若干高い印象はありますね。大学周辺は学生街だったので、比較的安かったですけど。一番気になっていたのは家賃です。東京23区内だと、月の相場が7万円ぐらいのイメージじゃないでしょうか。

佐藤: それは高いですね。佐賀大周辺だと、月3万円ぐらいの印象です。あと物価に関しては、やっぱり農家さんが多いので野菜は安く感じますが、ほかはそんなに安くは感じませんね。

三浦: 家賃そんなに違うんですね。


Q11, 空きコマや休みの日は何をして過ごすんですか?

佐藤: 自分は大学の近くに住んでいるので、空きコマは家で過ごすことが多いですが、最近は、大学周辺にカフェも増えてきたので、友達とそこで過ごすこともあります。休日は、やっぱり福岡まで遊びに行く人が多いですね。

三浦: 福岡まで、お金とか時間はどれぐらいかかりますか?

佐藤: だいたい片道1,000円ぐらい、時間は1時間半ぐらいで、行けると思います。

三浦: そうなんですね!貝原さんはどうですか?東京にいた頃どう過ごしていましたか?

貝原: 空きコマは、キャンパス内のラウンジとかで過ごすことが多かったですね。大学周辺のカフェやカラオケに行くこともありましたが、毎日のように行くと金銭的にきついので。休みの日は、友達と出かけたり、ライブをしたり、キャンプに行ったり、けっこう活発に遊びまわっていました(笑)

三浦: お2人とも、大学生活を満喫されていらっしゃいますね!


Q12,では最後に、都会の大学への進学、田舎の大学への進学を迷っている高校生に向けてそれぞれメッセージをお願いします!

佐藤: 田舎の大学っていうだけでマイナスなイメージ持たれることが多いですが、やっぱり大学が地域に密着しているからこそ、田舎でしか得られないつながりや暮らし方、学び方があるのかな、と思います。金銭的には田舎の方が過ごしやすいですし、マイナスイメージや先入観から入らず、自分が何を学びたいかを考えて選んで欲しいなって思います。

貝原: 都会に憧れを持っている人が多いと思いますが、都会にも人それぞれ合うところと会わないところがきっとあります。もちろん都会だからこその経験もありますが、あなたがどんな大学生活を送りたいのか、どんな将来をつくりたいのか、しっかり考えてみて、あなたに合うまちや大学を選んでください。


三浦小晴の編集後記
自分が高校生の頃は都会の大学の華やかなイメージに憧れを感じていましたが、結局自分がやりたいことができる大学に行くことが一番だと思うようになりました。先輩たちのお話を聞いていると、通っているからこそ気づくことができる都会や田舎の大学の魅力があるんだなぁと思いました。
都会には都会の、田舎には田舎の良さがいっぱい伝わってくるインタビューでした!

個人的には、都会の家賃は想像以上に高くてビックリしました(笑) 田舎や都会という部分を含めその大学の魅力は通っている先輩が一番よくわかっていると思うので、大学の先輩にお話を聞くのもいいですね。
私は、田舎の大学を選んだ一人として4年間田舎の大学をめいっぱい満喫しようと思います!!

最後に、この2人へのインタビューがみなさんの参考になれば嬉しいです。