irOdoriスタッフインタビューvol. 4 川野涼佳
こんにちは、irOdori〜彩り×踊り〜（イロドリ）仙台支部のひっしーです🌈
今月6月は、LGBTQ+などの性的マイノリティの方々の権利向上を促すプライド月間です🏳️⚧️🏳️🌈
Happy Pride‼️
今年のプライド月間は、ジェンダー問わず誰もが自分の思いを実現できる世界を創るために活動しているirOdoriのスタッフをご紹介します！
今回は、川野涼佳（かわのすずか）さんです🩰
涼佳さんは2024年4月よりirOdoriバレエ都内レッスン担当として活動しています。
前回の記事では、涼佳さんが私をインタビューしてくださいましたが、今回は立場を逆転して私が涼佳さんのインタビュアーを務めました。前回同様、私も涼佳さんのことをほとんど知らない状態でインタビューすることとなりました。
今回は涼佳さんの幼少期から現在まで、そしてirOdoriへの想いなど深掘りしてみたので、ぜひお読みください。
ひっしー：まず自己紹介をお願いします。
涼佳：irOdoriバレエスタッフの涼佳です。バレエは４歳の頃からはじめて、現在も続けています。学生時代、バレエの学生団体アンディオールを立ち上げて、バレエの魅力を伝えられる活動をしていました。現在は地元のバレエ教室で子供たちにバレエを教える先生として活動をしています。irOdoriではバレエスタッフとしてサポートできればと思いますのでよろしくお願いします。
バレエを工夫しながら教えるのが楽しい
バレエと出会ったきっかけを教えてください。
仲の良い友達のお母さんが友達にバレエを習わせたいので、一緒に体験レッスンに来てくれない？と誘われたことがきっかけでした。その友達は体験でやめてしまったけれども、私はそのまま続けることにして、その後18年続けています。
長く続いた理由ってなんでしょう？
小さい頃から音楽に合わせて自分を表現できることが好きな部分です。また、１つのことに集中して技術を極められる、鍛錬することも自身の特性に合っていると後々になって気づきました。
嫌になった時はなかったですか？
つらいこともあったしバレエに行きたくないなと思ったことはあるけれども、本気で辞めようと思ったことはないです。自分の中でバレエは日常と化しているので、バレエが好きという気持ちでずっと持ち続けられています。
そして、現在は指導者としてもご活躍されていますが、いつから指導者を目指されたのですか？
指導者は小さい頃からの夢でした。バレエを始めてから現在までずっと同じ教室で習っているのですが、その恩師のように、私もバレエを教えられるようになりたいなぁと思うようになりました。大学生になってから、その教室でアシスタントとして指導を始めました。
ご自身が踊るのと違いはありますか？
全然違います。指導し始めた当初は自分の感覚を生徒にどう伝えるかを悩みました。それぞれの（踊りに対する）感覚を養うことが大切な中で、感覚をどう言語化する作業は難しいですが、楽しい部分でもあります。例えば、ジャンプして降りるときに大きな音を立てないように降りてほしい場合、「豆腐の上に降りるようにそっと降りてみて」など工夫しながら教えることはとても楽しいですね。
抽象的な質問となってしまいますが、バレエをやっていてよかった！楽しい！と思えるところを教えてください。
努力が報われた瞬間がやってきてよかったと思えるところです。発表会などの1年に１〜２回の大舞台で苦手としていたことができるようになっていると「成長した！」とか「ここまで続けてきてよかった！」と実感できます。
バーレッスンとセンターレッスン、好きなレッスンはどちらですか？
今はバーレッスンが好きです。子供の頃はバーレッスンなんていらないなんて思っていましたが、大人になってからはバーレッスンは自分に向き合う時間で日々の体調や調子などがわかる大切な時間です。
自分に向き合う時間・・・素敵ですね。感じ取れるまでになりたいと思います。
irOdoriを知ったきっかけ
irOdoriを知ったきっかけを教えてください。
「バレエをもっと身近に。もっと好きに。」を理念としてバレエ界を盛り上げるべく学生団体アンディオールを立ち上げ、活動していました。その活動の１つに「勉強会」というコンテンツがあり、「バレエ×○○」と題して、バレエと別ジャンルを掛け合わせた勉強会を開催していました。
その中で一生懸命バレエに取り組んでいる中高生たちの将来の選択肢の視野を広げられるかな？と思って「バレエ×キャリア」で勉強会を実施しようと思い、登壇者を探しているときにirOdoriの存在を知りました。バレエとジェンダーをかけあわせた団体だと知ってぜひお話を聞きたいと思ったので、DMを送り、インスタライブで登壇してくれませんか？とお願いしたのがきっかけです。
アンディオールからのアプローチというのは初めて知りました。ちなみにアンディオールは引き続き活動を続けているのですか？
一緒に活動していたメンバーが新入社員となったので、なかなか活動ができずにいましたが、また活動したいね！と話しています。
その後、irOdoriスタッフとして勧誘され、参加しようと決心するまで色々な感情があったと思いますが、参加しようと決意するまでの流れを教えてください。
インスタライブで彩夏さんとお話した時に人柄が伝わってきて、ぜひやりたいなという思いが強くなりました。大学時代の授業を通してジェンダーに興味が湧き、実際に勧誘していただき、「本当に私が入っていいんですか？」という思いでした。その後、これからirOdoriで活動していくことをアンディオールのメンバーにも伝えたところ、応援してくれました。アンディオールとしても今年の３月までが活動を頑張れる期間だったので、それ以降もバレエと関われる活動をしたいなと思っていたときにirOdoriと知り合えたのでやるしかない！という思いでした。
ジェンダーの問題をバレエに置き換えて考えるように
とても嬉しい言葉です！ちなみに大学時代にジェンダーのクラスを取ろうと思ったきっかけは何ですか？
所属が福祉の学部で、福祉系の授業が多く、最初は単位を考え取ったのですが、聞いているうちに自分の視点にはなかったことをたくさん知れて、「自分は狭いところで考えていたんだな」「もっと視野を広げて考えられるんだな」と衝撃を受けました。その時、ジェンダーの問題をバレエに置き換えて考えるようになりました。
具体的にどんな話を聞いたのですか？
LGBTQのゲストスピーカーの方が来てくださったことや、映像作品を見たりすることが印象深かったです。また、他の授業では、自身の興味関心があること（バレエ）と授業の内容を結びつけて考えることはありませんでしたが、唯一ジェンダー論の授業ではバレエとジェンダーを無意識に結びつけて考えていました。
学生の間でジェンダーの話題は出たりしますか？
他の大学よりも言葉遣いなど意識的に気をつけていると感じることはありました。
irOdoriの活動を通して得た気づき
irOdoriの活動を通してLGBTQ+などの性的マイノリティの方々に会う機会も増えてきたと思いますが、そこで新たな気づきはありましたか？
大学時代は直接話すことがなかったので、話す前までは「どういう人なんだろう」「わからないから怖い」と感じることもありました。実際に話してみると、人を知るという意味で全く同じことだとだし、人の内面をより見るようになりました。
「わからないから怖い」と思う人はまだいると思いますが、そういう人へのメッセージはありますか？
同じ人間なので人として関わるということがとても大事だし、怖がらずに自己開示して内面で話をすることで、お互いに信頼関係を築ければいいと思います。
とてもパワフルな言葉ですね！
irOdoriでの指導と普段の指導で違いは感じますか？
個性豊かな方々が多い印象で、負けないように頑張ろうと思っています。
また、irOdoriに参加後、普段のレッスンを振り返ると「無意識にこんなことを言っていたな」と思うこともあり、irOdoriでの活動が自身の指導にも活用されているなと実感しています。これからも相互作用でirOdoriを通して自分も成長できればいいなと思っています。
具体的にどんな言葉づかいに気をつけていますか？
○○らしくというのを使っていたなと思いますし、呼び方など固定概念に引っ張られた教え方をしていたなと反省しています。今はもっと自由に、かつバレエの正しい部分を組み合わせながら教えるようにしています。
irOdoriで発表会をやりたい
バレエスタッフ以外にもirOdoriではどんなことをやっていく予定ですか？
買い物同行もスタッフとして関われたらいいなと思っています。
将来的にirOdoriでやりたい夢はなんですか？
irOdoriで発表会をやりたいという大きな夢を思っています！自分自身もそうですが、１つ目標があるとレッスンだけ参加するよりもモチベーションが上がって頑張ろうと思えるし、実現可能だと思います。
インタビュアー
ひっしー
irOdori買い物同行スタッフ兼バレエスタッフ
宮城県在住のノンバイナリーです。
５周年記念特典
７月はirOdoriが生まれた月です🎂🌻
なんと今年2024年は５周年を迎えます🎊
ここまで支えてくださったみなさんへ感謝の気持ちを込めて
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