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対話や交流を通じて、”はじまる場”をつくる。兵庫県洲本市で「すもとワガママ会議」を開催しました!

2024年12月1日に兵庫県洲本市にて、「すもとワガママ会議」を開催しました!

”こうなったらいいな”を叶えるまちづくりを考える、をテーマに洲本市で暮らしている、もしくはゆかりのある若者たちを募って実施しました。

洲本市で対話や交流を通じて、”はじまる場”をつくる。

まち・ひと・しごと地域創生本部会議では、地方創生の4つの柱として「地方に仕事をつくる」「人の流れをつくる」「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「魅力的な地域をつくる」を掲げています。

これに関連して洲本市では、地域の若者が地域に関わり、定住・交流の促進を促すさまざまな取り組みをおこなっています。今回は主にZ世代の若者を対象とした「すもとワガママ会議」を行うことになりました。

ワガママ会議とは:
日々の暮らしの中で本当は「こうなったらいいな」と思っているけれど、あきらめてしまっていることや我慢していることを私たちはポジティブに「ワガママ」と表現しています。ワガママ会議は、自分のワガママを共有しあって、自分たちでできることを考え、新しいことが生まれるきっかけをつくる場です。
過去の開催地:茨城県鉾田市栃木県宇都宮市千葉県柏市 など

洲本市の若者たちがもっと地域に関わることができるように。そして、地域で活動をしていく人を増やしていきたい。それを実現するための一歩目として、ワガママ会議を企画・開催させていただきました。

農業、メディア、行政職員、民間企業、大学生、などなど。普段はさまざまな分野に携わっている方々が参加してくださいました。

Step1:それぞれの視点を共有する

ここからはレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用してワークを進めていきます。普段は言語化できていない自分の考えを、レゴブロックを使って、手を動かして表現することで新たな自分の考えを探っていきます。

最初の問いは、「あなたにとって洲本市とは?」です。

参加者には洲本市出身の人も多くいました。自分たちが生まれ育った、もしくは現在暮らしている洲本市のことを、参加した皆さんはどう思われているのでしょうか。

「海、山、月、生きていくのに必要なものが揃っている」、「自然が豊かである」という自然や環境に対してコメントをしている方が特に多かったです。自然が豊かである、という点はほとんどの方が共感されている印象でした。

他には「人と人の距離が近い」と人間関係に注目をしている方も。また、高校生の時から島から出た経験を持つ方からは「勉強する場所がない」という声もありました。一方で、生活をする視点から「必要なものが揃っている」と感じられている方も。

「あなたにとって洲本市とは?」という問いに向き合ったときに、ひとつ出てくるものは、その人の重要だと思っていることが浮かび上がってきます。その回答の背景から、参加者の皆さんの視点を窺い知ることができる時間となりました。

Step2:「こうなったらいいな」を表現する

では、次の問いは「洲本市でやってみたいこと」です。

やってみたいな、という想いがあっても、まだできていないことって多くの人があるのではないでしょうか。ワガママ会議では、誰もが安心して”やってみたいこと”を言葉にして、一歩目を踏み出すことを応援する場です。

このように、ブロックで表現して一言にして付箋に書いていきました。

皆さんが共有してくれた想いはこちらです。

  • みんなの架け橋になりたい

  • 洲本市でもっと多様な選択肢をつくれる人になりたい

  • 淡路島の魅力を地元の人が認識する機会をつくりたい

  • ちょっと座って休むベンチが欲しい

  • 気軽に集まれる、つながれるまちにしたい

  • 子どもたちが勉強してワクワクできるまちにしたい

  • ひとつの場所だけではなく島暮らしと都会暮らしができたり、複数の仕事を行き来できる機会がほしい

  • 帰ったらひとりで寂しいので、人とつながる場が欲しい

  • 洲本市を以前のように盛り上げていきたい

  • アートな島にしたい

やってみたい、というそれぞれの想いの背景についても共有し、共感し合う時間となりました。

これらの実現に向けて、自ら活動をする人たちが増えること、そして応援する人たちが増えることが”若者たちが挑戦できるまちづくり”へとつながります。

Step3:想いをつなげる

最後に「こうなったらいいな」という想いを実現するために、自分でできることを共有し合いました。

「気軽に集まれる場が欲しい」

ひとつめは、気軽に集まれる場が欲しい、という想いについて考えていきました。これを出した方は、「すでに活動をしているけれど、みんな通り過ぎていく。もっと立ち寄ってくれる人ががいたらいいのに」という背景がありました。

それに対して、参加メンバー同士が手伝えることを共有していきます。

・笑わせるのが得意なので、盛り上げます!
・行政が管理している施設や古民家を使うことで、市としてPRができます
・所属する企業でのメディアで紹介できます
・国際交流の場を企画します!
・積極的に利用します
・タコパを企画する

などなど。それぞれのできることを集めることで、その想いに対する応援団が出来上がりました。

「若者たちが学習できる、憩いの場が欲しい」

洲本市には勉強ができる場所が少ないと感じていて、自らもそれに関する原体験を持っている方の想いです。

これに対しても、みんなができることを共有し合いました。

・小中学生に勉強を教えます
・勉強を教えることができる人を紹介できます
・場所を探すのを手伝います
・利用可能な場所の心当たりがあります
・SNSで発信することを手伝えます

「休めるし、考えられるベンチ」

もっと地域に気軽に座って休めるベンチが欲しい。ただ休むだけではなくて、考えが深められる場所であって欲しいという思いに対してもみんなで考えてみました。

・ベンチをつくれます!
・私も共感します!淡路島で一番ベンチがあるまちにしたい!
・他の地域でベンチを通じたまちづくりで成功したところを知っているので、紹介します!

「想い」と「応援」が交わり、一歩目を踏み出すひとの背中をあと押しする

すもとワガママ会議では、地域への想いの共有からはじまり、地域でやってみたいことを共有してそれを応援し合う時間となりました。

やったことがないことをやるのは、誰もが不安を感じるものです。でも、「やりたい」と口に出した時に、一緒にやろうと応援してくれる人がいたとしたら、それは勇気を持ってやってみようという気持ちになり実現する可能性が高まります。

だれもが「こうなったらいいな」を言えるまち。そして、ワガママを叶えるため活動を応援してくれる人が多いまちは、多くの人にとって魅力的な地域になると思います。

洲本市ではこれからも、活動をするひとを応援するために取り組みを続けていくので、IRODORIも応援していきたいと思います。