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『ほうれんそう』の呪い

これは私が『ほうれんそう』の呪いに気づき、
夢から覚めて我を取り戻した。
体当たりリアルストーリーです。

・『ほうれんそう』とは?
・『ほうれんそう』がわたしにくれたもの
・ある日突然キレられた!前提が崩れた日
・フラッシュバックする記憶
・呪いが解けたその後
・『ノーほうれんそうチャレンジ』がわたしにくれたもの
・まとめ

『ほうれんそう』とは?

報告(ほうこく)・連絡(れんらく)・相談(そうだん)
これらの頭2文字をそれぞれ取って『ほうれんそう』と
持てはやされた時代がある。

『上司へのほうれんそうは欠かさないように。』
今から20年くらい前、それが美徳だと聞いて努力してきた。

何かあれば上司に相談し、進捗には連絡を取り合い、
どうなったかを報告した。

ほめれらたい気持ちもあって、
必要以上に報告していたかもしれない。
その体験は私に認めてもらってる感、やってる感を植え付けた。

『ほうれんそう』が私にくれたもの

状況を頻繁にシェアしあうというのは
私の癖みたいになってしまった。

進捗シェアや確認作業は
自分にとって誠意や醸し出すチーム感だと思っていた。

わたしは『ほうれんそう』から居場所がある心地良さを知った。

前提の崩壊。それは突然、キレられた!

あれから数年・・・・・
わたしは日本での長い会社員生活に別れを告げ
中国へと引っ越した。

ある日、私は中国人の親しい友人たちと一緒に
ワークショップをやることになった。

私の語彙が貧しいこともあって
周囲はわかりやすいシンプルな言葉で私と話してくれた。
片言英語、片言中国語の私は
周囲の足をひっぱらないように必死だった

ある1人とは馬が合わなかった。
なぜか私は彼女をイライラさせてしまうようで、
だんだん空気が悪くなってきた。

ことばの負い目も手伝って、
私はお得意の『ほうれんそう』を多めに繰り出した。
いま思えば、ものすごく不安だったのだろう。

そしてついに彼女がキレた

『なんでもかんでも私に聞かないで!!!
それぐらい、自分で決めてよ!』

えーーーーーー。
良かれと思って聞いたのに。。。。
ちょっと頭が真っ白になった。

だけど同時に迷いがなくなって
あっそう、じゃあ好きにやらせてもらうわ、
と割り切ることができた。

ワークショップは無事に終わった。

ついでに自分が求めていたはずの居場所感は
自分にとってあまり意味を持っていなかったこと、
それより自分がやりきった感のほうが大事だということに気づいた。

フラッシュバックする記憶

終わったあとも何度も彼女から言われたことを思い出した。

そのたびに身が縮こまるような、恥ずかしい気持ちで一杯になった。
過去の自分に思い当たる節があったからだ。

『ほうれんそう』時代、周囲に依頼して
360度評価調査を行った。
それは、なんというか、
自分のリーダーシップに自信があったから。(ふぉおーー。。。)

だが実際に周囲の評価は真逆だった。
私は極めて受け身的に仕事をしていると評価されていた。

猛烈に悔しくて恥ずかしかったことを思い出した。

おんなじことがまた起きている。
私はまだ受け身的だ。
会社辞めたって、社畜を卒業したって
全然クリエイティブに生きてないじゃないか。

じゃあいっそ、やりたいようにやってみよう。

呪いが解けた、、そのあとに

だけどそれを実践するのが大変だった。

長年の癖が染み付いてるから
すぐ一緒にやってる誰かにほう・れん・そう、したくなっちゃう

事後報告はよくないみたいに、変換されて
私に『ほうれんそう』させようとしてくる。

よし、『ノーほうれんそうチャレンジ』をやろう

関わるプロジェクト、お相手、とにかくかたっぱしから
人知れず『ノーほうれんそうチャレンジ』させてもらった。

私が一番したくない『誰かを怒らせる、困らせる』が
発生したら『ごめんなさい』するしかない。
ついでに、理由も聞けばいい。

ただ、、あれから1年経ったけど
まだ1件もクレームは発生していない。

『ノーほうれんそうチャレンジ』がわたしにくれたもの

そのおかげか、私はものすごく考える力がアップした。
コミュニケーション力も上がった。

なぜなら起こりそうな可能性をめいっぱい
シミュレーションするようになったからだ。

具体的に課題が見え、具体的にリクエストするようになった。
問題ないと自分が思えれば進めちゃう。
何が問題ありでなしかが明確になればいいだけだった。

ノーほうれんそうチャレンジは私に
以前よりちょっぴり『考える力』と『自信』を与えてくれた。

おそらく、正しい『ほうれんそう』は存在していて、
私がしらなかっただけだろう。

ずいぶん長い寄り道をしたもんだ。
何事も鵜呑みにせず、正しい情報源から理解するのが大事。

ま、いいか人生に無駄はない。

まとめ
・『ほうれんそう』しすぎに注意せよ
・大事なのは自分で考える力
・違ったら、素直に謝ろう。何が原因か突き止めよう。
・なんでも情報をすぐ鵜呑みにしない。


読んでくださってありがとうございます。 みなさんのお役に立てる記事を心がけていきたいと思います。