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晴天の霹靂。中国から帰りました。その2

その1のおはなし。
上海のほど近く、杭州に住むよしこ。(夫と二人暮らし)
新型コロナウィルスの余波を受けた一市民。
習近平さんが重要指示を出した20日から、
一時帰国した27日までを日ごとに書いたのが前回。

日本に帰ったのはいいけれど。。。。
その後また思いがけない問題が起こったのでした。

1月27日:夜 成田空港到着→実家
バス、電車を乗り継いで神奈川県の端っこに帰ってきた。
母と夜食のおでんを食べていると、杭州のヴィーガンカフェのオーナーから
『マスクが、、、ない、、送ってもらえたりする?』
とメッセージがきた。

さっそくAmazon、そして発送にかかる日程などを調べた。
連絡を取り合いながら、これでいいかな?と写真を送る。
だけど秒単位で在庫が切れる。ちょっとゾッとした。

とりあえず、見切りで60枚(4500円)を確保した。
これなら1週間もかからないで送れるとメッセージをしたのだが。

これ、使い捨て?高いね。うううむう。。と返事がきた。

そのカフェはヴィーガン友達がたくさんたむろっていて
彼女・彼らやお客さんにも使ってもらえたら嬉しいから、
私は、カフェ用にドネーション集めてもっと送ろうか?と提案した。

返信を待ちつつ、同時に興奮してちっとも寝れなかったので、
イベントをチェックしだした。せっかく日本に帰ってきたから
行きたいイベントに行けるなあと、たくさん書き出した。

で3時ごろやっと寝た。メッセージは返信がこなかった。

1月28日
のんきに朝ごはんを食べていると、
ヴィーガンレストランのオーナーから
買わないで!別ルートから手に入った!と連絡がきた。
ショックだったのはその次のコメントだった。
『使い捨てのマスクを大量消費することに心が痛む』
彼女は過剰な量のマスクを消費しないように気をつけていたのだ。

実はその彼女とは、環境保護について意見交換をよくしていた
恥ずかしい。そして私は慌てて使う予定が確定していない在庫を
確保してしまったのだった。ああ、浅はか。。

昨日からずっと何か誰かの役にたちたいのに
お役に立てない感じに、行き場のなさを感じてしまった。

気持ちが落ち込んだものの、、
気を取り直して予定を進めた。
そして夕飯に、缶レモンサワーをいただき
(中国でCMを見てずっと飲みたかった)
酔っ払って、ソファで2時間寝た。。。ぐーーーーーーー。
夕寝から目が覚めて。。。。みると

母がものすごく深刻な顔して目の前にいた。

これ、悪く取らないで欲しいんだけどさ・・・・・。

外出するべきじゃないんじゃないかという提案だった。

どうやら私がソファでぐーぐー寝てる間に
日本政府チャーター機に乗った方々のその後の隔離対応について、
また、バス運転手さんの感染が報じられていた。

そして母には、
あなたが感染しないように気をつけなさいと
電話越しに友人が忠告していた。

さらに、妊娠9ヶ月を迎える弟夫婦は
おそらくこないだろうと母がいうではないか。

何が起きちゃってんの????ぐるぐるぐるぐる
寝ぼけた頭が起きてくれない。

ただでさえ、誰の役にもたたんなあ、、
せめて自分が健やかに過ごしていこうと思っていた矢先
バイキン扱いされて人格否定されたような気分に。
(誰もそんなこといってないのはわかってる。)
やばいやばいゾーンにドーンと入ってしまった。
居間のテレビがとにかくうるさい。

翌日は誕生日だった、サイテーな気分だ。
夫にビデオ電話をかけて、愚痴った。
『もう杭州にかえりたい・・・』
これは本音じゃないし、なんの解決もしないのだけど、
居場所や味方を失った気分になってしまったのだ。

本当は愚痴りたくない(あちらはあちらで大変)
けどもう止められなかったし、止めない方が良いと思った。
心の中の何かが決壊しちゃったので、出すに任せた。

夫よ、1時間ただ聞いてくれてありがとう。
母よ、そっと寝室に移動してくれてありがとう。

結局、一時帰国を決めた時のように、流れに任せて
組んだ予定をキャンセルして、しばらく自宅待機することにした
残念ながら、出かけようとした最初の判断は甘かったのだ。

その後眠れず、上海に住む友人とWechatで交流した。
(彼女だって大変だろうに、話に付き合ってくれた)

大事な人に何もできない無力感
→そして無力とかいってる自分のダメさ
→自分が何も世の中の役にたっていないという孤独感
→それに言い訳にしてる甘さ

無限ループ。どうもこの機会に
もともとの自分の課題が発露したのだろう。
もう45歳になったのに、思春期みたいなことになってる。

そういえば、私の思春期は平和だった。
昔より今の方がよっぽど繊細だ。

けれど、悔しいからこんな時こそ収穫をとりにいく。

この繊細過敏な感覚とサイテーな誕生日は私に

・社会貢献に渇望があること。
・今回感じたショックだったこと、これはゆるせん!
と思った視点を活かすこと。

そんなことを教えてくれた。

そしてこの強い気持ちは『純粋意欲』『存在意義』と
密接につながっているに違いないのだ。

繊細、万歳。嘆こう。

嘆きは、きっと力になる。

ニュースは日々更新されていて
自体は世界の問題となった。

いつ誰が当事者になるかわからないし、
もはや当時者とそれ以外の境界線なんてないと思ったほうがいい

だから、一緒に思いを寄せてほしい。
ウィルスの影響から全ての人が心の安心を得ることができますように。

そして、みなさんもどうかご自愛ください。


読んでくださってありがとうございます。 みなさんのお役に立てる記事を心がけていきたいと思います。