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「間違い電話」2022/02/04

スマホの着信音で目を覚ます。見ると、知らない市外局番の知らない電話番号だった。
息を殺して音が止むのを待ち、電話番号をググってみる。全然ひっかからないので、何かの勧誘とかイタズラとかじゃなさそうだ。市外局番は行ったことのない場所だった。都会でもないし、栄えた地方都市でもない。名前は知ってる、そこにある駅名を覚えているから。幼い頃眺めた路線図の中で、目をひくインパクトがあったからかな。
数時間後、またも電話が鳴る。同じ電話番号だ。
こういう場合でも私は電話に出ない。用があるなら留守電に入れてほしい。堂々とそう言うために、私はahamoなどの格安simに変更せずにいるんだ。
しかし留守電は入らなかった。
そしてそのまた数時間後に、またまた電話。あの番号だ。
三顧の礼。あの孔明ですら3回目は応対したんだ。そう考えて【通話】をタップする。

当然間違い電話だった。
だとしてもそろそろ気づかないとかわいそうだな、とも思っていたからいいんだけど。

通話を終えて、ふと気づいた。
何回もかかってくるってことは、固定電話で相手の電話番号を押し間違えてミスしたパターンじゃなく、電話帳か何かにメモった番号自体が間違ってるってことだ。それを教えてやった方がよかったのでは。向こうは「1・2回目は正しい番号をダイヤルしたが、相手が不在だった。3回目は間違った番号にかけてしまった」と思ってる可能性がある。その場合4回目もあり得るぞ。
しばらく、何とな〜くスマホを置いた場所に注意をおきながら過ごしたが、その後電話は鳴らないきりだ。

そこでまた思い出した。
市外局番の地名から感じた既視感。
以前もおそらく同じ人からの間違い電話を受けたことがある。
そのときも同じように、やり過ごし、ググり、やり過ごしたり出たりした。「××さんの携帯電話ですか?」って前も言われた! で、それをそのときやっていたブログに書いた!!
さすがに着信履歴に残るほど最近の話ではなかったし、ブログもどっかにいってしまった。
記憶する限りでは、以前電話が来たのは確か出先だった(××△△さんですか? と、有名人の名前を言われたから印象に残っていた)。記憶の中の場所にはもう数年は行ってない……結構昔から、知らん土地の知らん人は××さんと私を間違えていることになる。まだかかってくるということは、××さんと接して電話帳を更新する機会がなかったということだ。
さすがに学習してくれ。と思うが、今回指摘しなかったことで私にも落ち度がある気がしてしまう。
iPhoneの電話帳に登録して、次かかってきたら「何年間違えてるんだ」と指摘したろか? それはそれで怖いな。何年も間違えたままでいる人、間違い電話しても修正する気配の無い人と電話するの怖い。あともし自分が「かけた側」で「あなた何年も前から私に間違い電話してますよね? 覚えてますよ」って言われたら怖い。
しかし指摘せねばその人は××さんと話せないままなんだ。数年に1回ってことは仲良しで雑談したくての間柄ではなく、何か必要があっての電話なのだろう。
そうやって考えだすとかかって来なくなるんだ。前回も同じことをやった気がする。

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