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6月3日はWorld Cidre Day世界シードルデー

去年の今頃は、HEROUT(エルー)のシードルの輸入準備段階でした。具体的に初めてクラウドファンディングをすることが決まり、7月に開催される東京シードルコレクションへの参加を楽しみにわくわくしながら、このプロジェクトを進めていました。
シードルについて色々学んでいていく中で、World Cider Dayについて知りました。

World Cider Dayは、2013年にドイツ・ヘッセン州にあるアップルワイン等の生産者団体「Association of Apple Wine and Fruit Juice Press Houses」によって呼びかけられました。彼らは、シードルを生産するだけでなく、農業や自然の保護にも力を注いでいます。なぜなら、ヘッセンには数百万本のりんごの木があり、地元の牧草地の果樹園や、枝の曲がった古くからのりんごの木々がなければ、美味しいシードルは造れないからです。これらの木は、動植物にとって大切な生息地であり、保護する価値があります。 それゆえ彼らは、シードルを祝うということは、世界の農業や自然環境保護の取り組みを讃えることでもあると信じています。

HEROUT(エルー)でも「農業や自然の保護」を重要視し、1970年からオーガニック栽培をしながら、地域の自然環境に適合したボカージュ(生垣)の利用をした畑造りや、牧草のある畑など昔からの農業を守ってきました。ヨーロッパの多くの国で、りんごの栽培とシードルの醸造は古くから同時進行してきた文化です。英国ではサイダー(Cider)、ドイツではアプフェルヴァイン(Apfelwein)、スペインではシドラ(Sidra)と呼び名も様々、土地によって品種や造り方も様々ですが、りんごを原材料に発酵させたお酒という共通点がありながら、最近までそれほど注目されず体系的に語られることがあまりありませんでした。このWorld Cider Day が始まったのも2013年のこと。
各国の事情は異なっていても、りんごの栽培とシードル醸造の文化を遺産と捉え、大切に受け継いでいこうという同じ志を確認しあえるということは、同じ地球という資源をシェアしている者同士、よい影響を与え合えるのではと思います。

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りんご畑では6月は開花の時期です。白やピンクに咲き誇るりんごの開花と共に、秋から冬に仕込んだ新酒の仕上がりを喜びあう、そんなお祭りとしてこれから益々定着していけばいいなと思います。季節が夏に向かう新緑の季節に、爽やかな泡のフレッシュなシードルで、生産者への感謝の気持ちを込めて乾杯したいですね。

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