② 薄い布切れ

この世には3種類の人間がいます。
暑がり、寒がり、そして新垣結衣です。
私は前者です。

私は怒り狂っています。

私は世間に訴えたい。暑がりな人の苦しさを。
格差を無くそうというスローガンがあるこの世界で、暑がりな人は未だ 極悪非道な仕打ちを受け続けているのです。暑がりな人だけが邪険に扱われているのです。

是非、私の訴えを聞いてください。

なぜ、あなたたちは寒がりの味方をするのです
か?
「寒い人いませんかー? 大丈夫ですかー?」
前に立つものの口から出る言葉は必ずこれ。
あなたたちには、滴り落ちる汗が目に入らないのですか? テスト用紙がふにゃってなって、そこをシャーペンで書いちゃって、ぐちゃってなる苦しみわかりますか?

私は、最低限の布切れで生活をしています。
これ以上、脱ぐことは法に反してしまいます。
なのに、着重ねることで牢獄に入れられてしまう心配がない寒がりんこたちは、「寒いでーす」などとほざき、呑気にタピオカとか飲んでいやがる。
烏龍茶飲め、馬鹿野郎。

寒がりな人たちへ。

着ろ。
死ぬほど着ろ。
さみぃなら着ろ。
めちゃくちゃ着ろ。
暖房をつけるな。冷房を消すな。
着ろ。
こちとら、これ以上脱げんのじゃ。
恥を捨てて、乳首が透けて見えるぐらいペラッペラなTシャツ着とんのじゃ。

ならせめてお前らの乳首を見せろ。乳首を見せてくれるなら、暖房をつけてやる。
乳首を見せてくれるなら、冷房を消してやる。
いやむしろ、
見せてください。是非、乳首をお見せください。
新垣結衣様、お願いします。
なんでもします。

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