【メンタルハーブカバルドンと8世代の対戦について】
どうも、いろはです。
今回は動画で使っている"メンタルハーブもちのカバルドンの詳細が知りたい"と多くの要望をいただいたので記事にしたいと思います。
-個体詳細-
カバルドン@メンタルハーブ
特性:砂起こし
性格:腕白
実数値:215(252)-132-167(+108)-*-111(148)-67
技構成:地震/あくび/ふきとばし/ステルスロック
調整意図:
◆A211ヒヒダルマのつらら落としを15/16耐え(84.6〜100.4%)
◆A205ドリュウズの+2ダイアースを確定耐え(83.7〜99%)
◆A156ミミッキュの命の珠+2ダイフェアリーを確定耐え(82.3〜98.1%)
◇C162ニンフィアのハイパーボイス確定2耐え(41.8〜49.3%)
◇C157ウォッシュロトムのハイドロポンプを確定耐え(81.8〜97.6%)
◇C112トリトドンの熱湯をほぼ2耐え(42.7〜51.1%)
【ここからは長いので、気合のある方だけ先にお進みください】
-8世代の強い戦い方-
カバルドンは最初弱いポケモンだと思っていました。
ダイフェアリーで「あくび」の一貫を簡単に切られてしまうし、ラムのみのポケモンのケアがどうしてもできないし、ダイマックスポケモンに「ふきとばし」は効かないし。
ただ、それは僕が8世代のポケモン対戦を理解していないだけでした。
8世代の1番強い戦い方のひとつが、『ダイマックスを相手に先に使わせて、それを切り返しながらこちらのダイマックスを通す』という戦術だと僕は考えています。
太字部分をわかりやすく3つに分解します。
①ダイマックスを相手に先に使わせて
②それを切り返しながら
③こちらのダイマックスを通す
この3つの中で①の役割を担うのがカバルドンだと僕は考えています。
つまりカバルドンはダイマックスを誘うポケモンであるということです。
-カバルドンの役割-
カバルドンの強みのひとつが『あくびループ』です。
(あくびループ・・・「ステルスロック」をまいて「あくび」を連打することで、相手に1体眠らせるか交代し続けて定数ダメージを与え続ける戦術)
これにハマってしまうと1体眠らせるか、交代し続けて定数ダメージをもらいまくる展開になります。
この戦術の強さは7世代までで、ガチ対戦をしたことがある人なら誰しもわかると思います。
ではこの戦術にハマらないようにするためにはどのようにしたらいいのでしょう。
⑴.上から挑発を入れて、あくびすらうてなくしてしまう
⑵.ラムのみを持たせて眠り耐性をつける
⑶.上から高打点を叩き込み2発以内で倒す
⑷.とんぼがえりやボルトチェンジをうまく利用する
⑸.ミストフィールドまたはエレキフィールドを貼る
汎用性のある対策は以上の5つくらいですかね。
簡単に説明していきます。
⑴.上から挑発を入れて、あくびすらうてなくしてしまう
これはまず誰もが思いつく一番楽な対処法だと思います。
だったらまずそこを対策してしまおうということで、メンタルハーブを持たせることにしました。これが発動するということは完全に1ターンもらっているということなので、手にできるアドバンテージが凄まじいです。現に、環境には挑発を持ったアーマーガアやオーロンゲが大量発生しているので発動機会はかなりあります。
⑵.ラムのみを持たせて眠り耐性をつける
これは実際に1番対策の難しい枠でもあります。
しかし、現環境でラムのみを警戒すべきポケモンはギャラドス、トゲキッス、サザンドラ、バンギラスくらいです。つまり、これらのポケモンの前ではラムのみを警戒して積まれないよう吹き飛ばしを押し、それ以外の前でステルスロックをまいてあげればいいだけなのです。
吹き飛ばしが成功しないということはダイマックスしてくれているということなので①が成立して万々歳という訳です。
⑶.上から高打点を叩き込み2発以内で倒す
これを現環境で実現できる構築は、意外にもあまり存在しません。
まず現環境で1発で倒せるポケモンは鉢巻ヒヒダルマかウオノラゴンくらいです。他のポケモンは基本的にダイマックスを使わないと不可能です。
では2発なら倒せるのではないかと思いますよね。
(あくびが入って交代しなければいけないので、2発と言っても同じポケモンの攻撃2発ではなく、後ろのポケモンと合わせて2発ということです。)
カバルドンを等倍で2発で倒すにはサザンドラの流星群並みの火力が2体は必要です。これを実現できている構築はあまり少なく、できていてもカバルドン1体に対してそれらのポケモンを強要されていることになります。
ポケモン対戦は6体から3体を選んで対戦をするわけです。うまく対処されそうな時は選出を避ければいいだけですし、こちらにも色々やりようはあるわけです。
つまり相手の構築をみてカバルドンが2回以上動けそうな時に選出してあげれば、解決する訳です。
⑷.とんぼがえりやボルトチェンジをうまく利用する
これは8世代ではかなり難しいです。
まず前提としてカバルドンはじめんタイプなのでボルトチェンジが効きません。
そして今作にはステロ耐性のある高火力のとんぼがえり持ちがあまり存在しません。
1発殴って削ってから、サザンドラやドラパルトでとんぼがえりを繰り返そうとしても火力がないため裏のポケモンを簡単に合わせられてしまいます。
7世代までのランドロスやハッサムといったポケモンが消えた今、これを実現するのはかなり難しいように感じます。
⑸.ミストフィールドまたはエレキフィールドを貼る
これをダイマックスせずに実現するためには、マタドガスかバチンウニの特性を使うしかありませんが、ランクマッチでこれらの特性は見たことがありません。
つまりダイマックスするしかないということです。
この時点で①は成功していますが、注目すべき点がもうひとつあります。
それはカバルドンの耐久と耐性にあります。
カバルドンはそもそもじめんタイプなのでダイサンダーが効きません。
つまりうたれるとしたらダイフェアリーなわけですが、環境にダイフェアリーを使ってカバルドンを一撃で倒せるポケモンは存在しません。ということは最低でもステルスロックは絶対にまくことができるということです。
①を達成しながら、ステルスロックまでまかせてもらえているので仕事としてはじゅうぶんということです。
またこのゲームにおいて最強の"ミミッキュ"がダイフェアリーを使ってくれることが多いため、カバルドンで早々に化けの皮を剥がすことが出来て試合展開が楽になることもしばしばあります。
まとめると
カバルドンのあくびループという戦術はダイマックスを使わずに抵抗するのが難しく、言い換えればダイマックスを非常に誘うということが言えます。(①)
〈なぜ先にダイマックスを使用させるとよいのか〉
僕のダイマックスのイメージは『3ターンだけ100レベが使える』です。
耐久も高く、特別に強い技が使えるわけです。
攻撃的な構築を使うなら、その3ターンで相手の50レベ3体を倒したいわけです。
これを叶えるにはまず、相手が100レベを使えない状態にしなければいけません。
つまりそれが"先にダイマックスを使用させる"ということなのです。先に100レベを使わせてそれを50レベで凌いだら、あとは100レベで50レベをボコればいいだけになるわけですから。
ではどうやって100レベを50レベで凌げばいいのかという話ですが、それが上で説明した②の"切り返し"に繋がってくるわけです。
〈切り返しの方法とは〉
切り返しの1番簡単な方法は『ミミッキュを使う』です。
カバルドンがダイマックスを誘って1ターン使わせる、残りのダイマックスターンはミミッキュの化けの皮と本体に使わせて終わりなわけです。
そしてミミッキュはどんな相手にも一定のダメージを与えることができる"呪い"を覚えることが出来ます。
これによって相手のダイマックスポケモンを、こちらの後続の攻撃圏内に押し込みやすく出来ます。
そうしたら、あとは100レベで50レベをボコって試合終了です。
「いやいやそんな簡単に100レベの3ターンで50レベ3体はボコれないでしょ」と思うかもしれませんが、そこでカバルドンのあくびループが活きるわけです。
相手がカバルドンを2発で倒せないポケモン(ドリュウズやアーマーガア)を投げてくるタイミングに、カバルドンを合わせてしまえば最低でも裏の1体はあくびでみることができているはずです。そうなれば、相手のラスト1体はだいたい見えてきます(これは経験を積まないと難しいかもしれません)。
つまり相手の3体が見えていればそれに有効な技選択もできるという訳です。
さらにステルスロックまでまけていれば、その定数ダメージはダイマックス技のリーチを伸ばすことになりダイマックス技1発、つまり1ターンで1体倒しやすくなるという訳です。
〈ダイマックスは誰に使ったら良いのか〉
最後に③のダイマックスを使うポケモンは誰がいいのという話ですが、カバルドンを使う際には、やはり積み技をもつポケモンがいいと思います。
あくびで相手のポケモンを眠らせた際に積み技というのは非常に有効に働きますし、ダイマックス技で相手を1発で倒せる可能性も飛躍的に上がるからです。
例を挙げるなら、動画で使っていたギャラドスです。
ギャラドス@ラムのみ
特性:じしんかじょう
性格:陽気
実数値:171(4)-177(252)-99-*-120-146(+252)
技構成:たきのぼり/とびはねる/りゅうのまい/ちょうはつ
ギャラドスは上のような調整になっています。
持ち物に関しては、ラムのみがベストだと思っていて、相手のあくび展開のメタにもなりますし、電磁波や鬼火でダイマックスを対策しているような構築を一瞬で崩壊させることが出来ます。
特性じしんかじょうは相手を倒すたびに攻撃をあげることができるため、次のポケモンを倒しやすくなります。これはダイマックスで全抜きをする際に非常にいい働きをします。
素早さに補正をかけている理由としてはドラパルトを1加速で確実に抜きたいのと、同族意識といったところです。
技構成に関しては今のところ悩み中ですが、参考までに動画で使っているものを。
ダイストリーム・ダイジェットともに追加効果が優秀で、タイプ一致でうてるため火力もかなり高いです。
「りゅうのまい」はカバルドンの「あくび」と相性がいいため採用しています。
「ちょうはつ」は守りに特化した構築の補助技を封じることができるため、ダイマックス技を押し付ける状況を作りやすくなるのでオススメです。ただ、扱うには慣れが必要な技なので、最初は「パワーウィップ」や「地震」を採用してもいいかもしれません。
-最後に-
8世代の強い戦い方をする上で、カバルドンは非常に重要な役割を担うことができるということをわかっていただけたでしょうか。
かなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださった方なんているのでしょうか(笑)
数人でもいらっしゃったら嬉しいです。
YouTubeのチャンネルの方に対戦動画ものせていますので、そちらも参考程度にご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=knMAcTwefYo&feature=youtu.be
@ir_poke
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