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結果で感謝の思いを伝えたい:実近力丸

「環太平洋大学での1~3年間を経て、残りの学生生活をどう過ごすのか」、このレポートをいち早く完成させたのは、長距離エースの実近力丸でした。目標としていた実業団入りに向けて、金栗記念、そして明日予定されていた織田記念で大いにアピールしたかった実近。進路も不透明、大会開催も不透明の中ですが、可能性を信じて今は一人でトレーニングに励んでいます。入学時よりも高い意識で競技に取り組めているという実近の3年間と、最後の1年にかける思いをお読み下さい。

「とにかく自己ベスト」の思いで入学

入学する前は、「とにかく自己ベストを出したい」という気持ちが強く、今くらいのタイムで走っている自分は想像できていませんでした。そういう意味では、入学前より今の方が高い目標を持って競技ができています

2年生の学生個人がターニングポイント

1年時の出雲駅伝を走れたことはとても貴重な経験でしたが、今のような意識で競技をできるようになったきっかけとしては、やはり2年生の時の学生個人(日本学生陸上競技個人選手権大会)が大きかったと思います。自分でもびっくりするくらいのタイム(14分18秒16)で走れて、そこから競技に対する考え方やレースの運び方も変わっていったような気がします。練習に対する姿勢もずいぶん変わりました。もちろん、その後に苦しい期間もありましたが、長い目で見ると順調に成長できたのかなと思っています。ここまでの3年間を振り返ると、何か一つ大きく変われたと思える試合や練習があれば、競技力も上がるのかなと感じています。

初の全カレも大きなきっかけに

去年は特に、自分の中で印象に残る試合が多かったと思います。日本インカレは本当に調子が悪く、これまでの競技人生の中でと考えても一番と言っていいほどの苦しいレースになりました。ですので、これも大きなきっかけになった試合といえます。1週間後に控えていた全日本大学駅伝の予選会は不安も大きかったですが、悔しい気持ちを少しでも晴らす大会にしようと強い思いで臨みました。その結果、チームでも個人でも1位、初めて全日本大学駅伝の切符を獲得でき、とても印象深いレースになりました。

全日本大学駅伝の本番では良いタイムで走ることはできなかったですが、チームが強くなるための1つの糧になったかなと思います。トラックでは、5000m(14分12秒25)と10000m(29分17秒73)の両方で自己ベストを更新することができましたが、まだ物足りなさも感じました。今年、大会があるかどうかは分からないですが、学生ラストイヤーなので、満足いく結果で終われるようにしていきたいと思います。

卒業後は実業団で走りたい

卒業後も競技を続けたいと考えています。グランプリや各地の記録会で実業団選手の方々とレースをした時に、自分自身も大学で競技を終えるのではなく、実業団で納得いくまで競技を続けたいという気持ちがより強くなりました。現時点ではまだ自分が走れる場所が決まっておらず不安な気持ちでいっぱいですが、まだまだ記録を伸ばせると信じているので、少しでも可能性のある限り目指し続けたいと思っています。

試合がない中で大切になること

さて、今はいろいろな試合がなくなり自分の力を発揮することができません。ラストイヤーで、今年こそ勝ちたいと思っていた大会や自己ベストを狙おうと考えいた大会もどんどん中止になっていっている中でモチベーションを保つのはとても大変ですが、工夫しながら練習をしたいと思っています。こういう時に将来のことをイメージできるかどうかが強くなれるかどうかを決めると考えています。

4年生としての1年間は、当初、中四国インカレで2冠をするという目標を立てていました。中止が決まってしまい達成できないことはとても残念ですが、駅伝シーズンはまだどうなるか分からない状況なので、次はそこに向けて、目標を立てて頑張りたいと思います。

出雲・全日本では1区で好走を

出雲駅伝では、1区を走り10位以内でタスキを繋ぐことが自分が考えている理想のプランです。チーム全体のレベルも上がってきていて、誰がメンバーに入ってもおかしくないくらいのレベルになってきています。関東や関西の大学と比較して平均タイムに大きな差があるわけではないので、10位以内に食い込んで注目されるような走りをしたいです。

全日本大学駅伝では、距離への対応が課題になってくると思います。まずは、全員が各コースで去年よりも良いタイムで走ることを目標に、今は距離を踏んでおくことが大切です。個人としては、去年同様、1区を走ってリベンジしたいという気持ちが強いです。

5000mでの13分台は絶対

最後にトラックでは、5000mを13分台、10000mを28分台で走れるようにしたいです。5000mについてはずっと掲げてきた目標なので必ず出したいと思っています。そのためには悔いの残らないレースを心がけることが重要と考えています。本気で、1日1日を大切に、妥協のないよう練習に取り組んでいきたいです。

支えていただいた方々に感謝の気持ちを伝えたい

残り少ない学生生活ですが、このような状況でも充実した1年にしたいと思います。この4年間で成長したところを今まで支えてきていただいた方々に見てもらい、感謝の気持ちを伝えられたらいいなと考えています。そして、環太平洋大学に入って良かったと思えるように、自分の人生の糧になるように、最後まで頑張っていきたいです。

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