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日本酒に日本の文化を乗せて。シンガポールに「BAR IPPUDO」オープン!

“ラーメンを世界食に” の想いを世界へ広めようと日々ラーメンを提供する一風堂。そんな一風堂ですが、なんと海外にはラーメンがメインではない店舗があるそうです。それは2015年にシンガポールにオープンした『BAR IPPUDO』。メインメニューは日本酒。日本の食と文化を世界に広める一風堂の新たなチャレンジをご紹介します。

WORDS by SHOTA KATO (OVER THE MOUNTAIN)

ラーメンじゃない一風堂?

Selamat Tengah Hari(スラマッ トゥンガ ハリ)! IPPUDO OUTSIDE編集部の加藤です。今回はシンガポールの一風堂のお話を。ということでシンガポールの言葉でこんにちは!しましたが、どうもシンガポールではみなさん英語を話されるとか。

さて。日本で一風堂といえば、真っ先に思い浮かぶイメージはもちろんのこと「ラーメン」。それは海外でも同じで、一風堂の店舗がある国では「一風堂=ラーメン」のイメージは定着している模様。ところがシンガポールでは少し他とは異なるのだとか。「一風堂=ラーメン+α」、その+αがなんと「日本酒」です。

ではなぜシンガポールでは、一風堂から日本酒が連想されるのでしょう。

シンガポールにある一風堂の6つの店舗は日本と同じラーメン店。ところが2015年5月23日にオープンした7店舗目が、これまでの一風堂の店舗と異なる業態なのです。その名も「BAR IPPUDO」。日本酒をメインに扱う世界1号店です。

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「BAR IPPUDO」は、一風堂と日本全国の蔵元とのコラボレーションによる日本酒の小売店を兼ねた角打ち(カクウチ)バー。角打ちとは酒屋の店頭で立ち飲みをすること。日本では昔から親しまれているあれですね。このスタイルは現地でも好評のようです。

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「BAR IPPUDO」には、23蔵90種もの日本酒がラインナップ。日本の飲み屋さんも顔負けの品揃えですね。日本国外では初となる日本盛(兵庫県)から、空輸直送した「しぼりたて生原酒」が導入され、その場でサーバーからショット販売される日本酒は、しぼりたてならではのみずみずしい香り。割水や加熱処理を一切しないためフレッシュで飲みやすく、現地の人々にとっての “日本酒への入口” 的役割を果たしています。また日本酒の深い味わいを知ってもらう試みとして、冷や・常温・熱燗などの日本酒の異なる温度帯でのテイスティングも実施。シンガポールの地にも日本酒の素晴らしさを広めるべく、日々趣向を凝らしサービスを続けているのです。「BAR IPPUDO」の取り扱い銘柄、23蔵90種もズラリご紹介しておきましょう。

吉乃川 厳選辛口
吉乃川 吉乃川 基酒
吉田酒造 山廃仕込純米酒 手取川
吉田酒造 酒塊 純米吟醸 手取川
清水清三郎商店 作 恵乃智
清水清三郎商店 作 雅乃智
清水清三郎商店 イセノナミ 純米吟醸
清水清三郎商店 イセノハナ 純米吟醸
清水清三郎商店 作 陽山一滴水 大吟醸
濱川商店 美丈夫 ゆずしゅわっ!!
濱川商店 美丈夫 舞 純米大吟醸 しずく媛
濱川商店 美丈夫 特別純米酒
濱川商店 純米吟醸 美丈夫 純麗
濱川商店 純米大吟醸 美丈夫 山田錦45
八海醸造 八海山 発泡にごり酒
八海醸造 八海山 特別本醸造
八海醸造 八海山 特別純米
八海醸造 八海山 純米吟醸
菊正宗 菊正宗 純米樽酒
菊正宗 嘉宝蔵 純米大吟醸
菊正宗 菊正宗 生もと 大吟醸
菊正宗 嘉宝蔵 純米大吟醸
大関 ワンカップミニ
大関 IKEZO(ピーチ)
大関 IKEZO(ベリーミックス)
大関 ワンカップエキストラ
大関 花泡香(スパークリング純米酒)
大関 花泡雅(ピーチスパークリング)
大関 花泡雅(ゆずスパークリング)
大関 凍らせ梅酒
大関 本醸酒 辛丹波
大関 純米酒 山田錦
大関 大吟醸酒 大坂屋長兵衛
大関 ゆず梅酒
大関 純米酒 山田錦
大関 大吟醸酒 大坂屋長兵衛
大関 純米大吟醸 十段仕込み
篠崎 比良松 純米大吟醸 40
杜の蔵 独楽蔵 沁
杜の蔵 独楽蔵 無農薬山田錦六十
杜の蔵 独楽蔵 玄
杜の蔵 独楽蔵 沁
福光屋 酒炭酸クリア
福光屋 加賀鳶 山廃超辛口
福光屋 加賀鳶 純米吟醸
福光屋 加賀鳶 純米大吟醸 藍
月桂冠 米と水の酒 辛口純米
月桂冠 ヌーベル月桂冠 純米吟醸
月桂冠 鳳麟(ほうりん)純米大吟醸
酔鯨酒造 酔鯨 純米吟醸 高育54号
酔鯨酒造 酔鯨 純米酒 八反錦
酔鯨酒造 酔鯨 梅酒
酔鯨酒造 酔鯨 純米吟醸 吟麗
酔鯨酒造 酔鯨 純米大吟醸 山田錦
藤井酒造 龍勢 特別純米酒
藤井酒造 龍勢 純米大吟醸 黒ラベル
藤井酒造 龍勢 純米大吟醸 ゴールドラベル
藤井酒造 龍勢 別格品 純米大吟醸
日本盛 サムライロック
日本盛 生原酒(缶)
日本盛 大吟醸(缶)
日本盛 吟醸酒生貯蔵酒
日本盛 惣花
日本盛 大吟醸
日本盛 琥珀の贅沢
日本盛 しぼった果実のリキュール ゆず
日本盛 金箔入り吟醸酒
日本盛 惣花
日本盛 雑候屋甚兵衛
佐浦 浦霞 純米
白瀧 白瀧 純米吟醸 上善如水(白)
大村屋 若竹 純米大吟醸 おんな泣かせ
今西清兵衛 春鹿 純米 超辛口
司牡丹 船中八策 純米
酒井酒造 五橋 純米
萱島酒造 西の関 手造り純米酒
加藤嘉八郎 大山 特別純米酒

日本酒から派生する日本文化も

日本酒のアテには、おでん、枝豆、手羽先をはじめとするオリジナルおつまみが月替わりで5品ほど登場します。さらには「BAR IPPUDO」の対面区画に位置する「IPPUDO ショーセンター店」の餃子などのサイドメニューが注文可能といううれしいシステムも。

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シンガポールでも、バーで飲んでいると「〆にはやっぱりラーメン!」というお客様が多いようで、そこは一風堂。ラーメンもオーダー可能にしたのだそう。飲んだあとはラーメンで〆る。そんな日本仕込みのスタイルに込められたのは、「日本酒とそこから派生する日本文化を知ってもらいたい」という想いです。

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「BAR IPPUDO」では現在、各酒蔵とのコラボレーションイベントや、ひやおろし・しぼりたてなどの季節商品の販売も行なわれています。「日本酒の日」に制定されている10月1日には70名の来場客と乾杯イベントも実施しました。ラーメンではなく日本酒をメインに打ち出す「BAR IPPUDO」、シンガポールを訪れた際には是非お立ち寄りを。ラーメンで〆る前に、豊富な日本酒に舌鼓を打ちすぎてしまわないようご注意あれ!

WORDS by SHOTA KATO
加藤将太 / OVER THE MOUNTAIN

IPPUDO OUTSIDE 編集担当。1981年、山梨県生まれ。紙・ウェブ媒体の企画・編集・文章執筆からイベント・番組の司会進行まで幅広く担当。2011年3月にウェブマガジンCONTRASTの立ち上げに携わり、2013年7月より世田谷は松陰神社商店街のシェアオフィスを活動拠点とする。2014年10月には自営業の屋号として「OVER THE MOUNTAIN」を開設。今日も明日もこれからも「ひと山を越え続ける」。

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